2018年05月03日

Uniting Of Opposites『Ancient Lights』

ロンドン発!インド音楽×コズミック・ジャズ☆Uniting Of Opposites『Ancient Lights』
Ancient Lights [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 紙ジャケット仕様 / 国内盤] (BRC571)
発表年:2018年
ez的ジャンル:インド音楽×コズミック・ジャズ
気分は... :瞑想の音世界・・

週中ですが、GWなので新作紹介を・・・

ロンドン発のインド音楽(ラーガ)×コズミック・ジャズ作品Uniting Of Opposites『Ancient Lights』です。Tru Thoughtsからのリリースです。

アルバム全編でシタールを満喫できるTru Thoughts作品ということで興味を持ち、サウンドをチェックして購入した1枚です。参加メンバーの中には南ロンドンのジャズ・シーンと接点を持つミュージシャンもおり、そんな期待も込めて購入したのかも?

Uniting Of Opposites『Ancient Lights』は、Tim Liken(syn、rhodes、tanpura、dubtronics)、Clem Alford(sitar)、Ben Hazleton(b)を中心としたプロジェクト。

Tim Likenは、2000年代のロンドン・クラブ・シーンで活躍したDJ/プロデューサーTim Deluxeと同一人物です。近年は生演奏を重視していたTimが、自身のアルバム『The Radicle』(2014年)で起用したBen Hazleton、70年代初めに活動していた幻のサイケデリック・フォーク/ロック・バンドMagic Carpetのメンバーであったベテラン・シタール奏者Clem AlfordとスタートさせたプロジェクトがUniting Of Oppositesです。

中心メンバー3名以外にIdris Rahman(clarinet)、Manjeet Singh Rasiya(tabla)、Eddie Hick(ds)、Marcina Arnold(vo)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

インド音楽(ラーガ)をベースに、コズミック・ジャズ、ジャズ・ロック、ダブ、ドローン・アンビエントなどが融合した神秘的な音世界を楽しめます。期待通りのラーガな音世界に大満足です。

The Dave Pike SetAlice Coltrane「Mint」、Marcina Arnoldの女性ヴォーカルをフィーチャーした「Ancient Lights」、サイケデリックでコズミックでダビーな「Vortex Number 9」、スピリチュアルな「Car Number 27/Mr. Alpo」あたりが僕のおススメです。

日本人アーティスト青山ときお氏が描いたサイケデリックなジャケもサイコーですね。

楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Mint」
ラーガ+ジャズ・ロック+コズミック・ジャズなオープニング、The Dave Pike SetAlice Coltraneといった感じがたまりません。また、Timによるダブ・エフェクトがコズミックな世界観を拡げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nJiRI5K64lY

「Ancient Lights」
タイトル曲はMarcina Arnoldの女性ヴォーカルをフィーチャー。シタール、タブラによるラーガ・サウンドと天から舞い降りてきたようなMarcinaのヴォーカルが織り成す音世界は神秘的でありながらもキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=j2HiMtrHPx4

「Dr. Roach」
クラリネット、ベース、ドラムのみの演奏であり、この曲に限っては全くラーガ色はなく、今のロンドンらしいブラック・ジャズに仕上がっています。タイトルは偉大なジャズ・ドラマーMax Roachに因んだものかもしれませんね。

「Car Number 27/Mr. Alpo」
シタールとタンブラが織り成す独特のスピリチュアル・ワールドに惹き込まれる演奏です。タブラやアフリカン・パーカッションのようなEddie Hickのドラムも印象的です。

「Vortex Number 9」
Timがダブ・エフェクトで手腕を発揮するサイケデリックでコズミックでダビーな音世界には中毒性があります。クロスオーヴァー・レゲエあたりと一緒に聴いてもフィットするかも?

「The Uniting Of Opposites」
シタール、ベース、ドローン・シンセが織り成す音世界はラーガ+ドローン・アンビエントといった趣です。

「Corridor Moves」
シタール、ベース、ドラムによる白熱のセッションを満喫できるラーガ・コズミック・ジャズ。途中からTimによるシンセ+ダブ・エフェクトも加わり、コズミック度数が増していきます。

「Bird Solo」
ベース、タンブラ、エフェクトのみのドローン・アンビエントな仕上がり。

「Thoughts at Dawn」
国内盤CDのボーナス・トラック。神秘的な空気に包まれる瞑想の音世界でシタールの音色を存分に堪能できます。

ご興味がある方はClem Alfordが在籍していた幻のサイケデリック・フォーク/ロック・バンドMagic Carpetのアルバムや、本プロジェクト発足の契機となったTim Deluxe『The Radicle』(2014年) あたりもチェックしてみては?

Magic Carpet『Magic Carpet』(1972年)
Magic Carpet

Tim Deluxe『The Radicle』(2014年)
The Radicle [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC407)
posted by ez at 01:32| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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