発表年:1981年
ez的ジャンル:ブラジリアン・フォーキー
気分は... :緻密に計算された.ナチュラル感!
今回はブラジリアン・フォーキーの隠れた名盤Edu Passeto & Gui Tavares『Noite Que Brincou De Lua』(1981年)です。
この知られざる名盤の待望のCD化が実現し、ブラジル音楽方面では話題になっていますね。
僕の場合、CDショップで何の予備知識もなく試聴し、一発で気に入り、どの年代の作品かも確認しないまま購入してしまいました。信頼のレーベルFar Out Recordingsからのリリースということも購入を後押ししたかもしれません。
サンパウロ出身のシンガー・ソングライターEdu PassetoとGui Tavaresがブラジルのインディ・レーベルからリリースしたのが『Noite Que Brincou De Lua』(1981年)です。
美しいメロディとハーモニー、メロウなフォーキー・サウンド、加えてミステリアス&ドリーミーなアレンジ・センスが冴える逸品です。
ナチュラルな佇まいながらも、実は緻密に計算されたフォーキー・サウンドに感心します。
楽曲はすべてEdu Passeto & Gui Tavaresのオリジナルです。
本作でしか味わえない独自のブラジリアン・フォーキーをお聴き逃しのないように!
全曲紹介しときやす。
「Noite Que Brincou De Lua」
キュートな女性スキャットによるイントロダクションと共に始まるオープニング。口笛を交えたメロウ・フォーキーのほのぼの感が心を和ませてくれます。
「Sabia Na Palmeira」
爽快ミステリアスな魅力を持つメロウ・チューン。本作のサウンド・センスの良さを満喫できる1曲です。サックス・ソロも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HjOYog9mafU
「Seguir」
美しいハーモニーで魅せるビューティフル・フォーキー。ピースフルな開放感もいいですね。
「Fogo Grande」
美しいメロディに乗った、柔らかいぬくもりのヴォーカル・ワーク&メロウ・サウンドは、洗い立てのタオルに包まれたような気持ちの良さがあります。
「Heroi De Jornal」
素晴らしいア・カペラ・コーラスと共に始まり、中盤以降は不思議なフォーキー・ワールドが支配します。
「Menino De Pindorama」
女性コーラスを交えた長めのイントロダクションに続き、素晴らしいメロウ・フォーキーを堪能できます。
「Canto Livre」
ギター&12弦ギター&マンドリンによる小曲。
「Descobrir」
爽快メロウ・フォーキーながらもミステリアスな格好良さがあります。本作の完成度の高さを象徴する1曲かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=kxXhukPQ1MI
「Baca Sara」
ハンドクラップ入りのメロウ・フォーキー。正直、ハンドクラップは余計ですが(笑)
「Profome」
フルートが先導するアフロ・ブラジリアンなエッセンスを強調したパーカッシヴ・フォーキー。
「Vento Me Traz」
ラストはジワジワと高揚してくるドリーミー・フォーキーで締め括ってくれます。
ご興味がある方はGui Tavaresのソロ作もチェックも?
Gui Tavares『Amigos & Friends』(2005年)