発表年:1999年
ez的ジャンル:UKブラジリアン・ジャズ
気分は... :バトゥカーダ!
今回はUKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bの1stアルバム『Sem Fronteiras』(1999年)です。
リーダーのJoe Cavanagh(key)、女性ヴォーカリストAzhar(vo)を中心としたユニットSirius Bに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。
『Posto Nove』(2001年)
『Ouro Batido』(2002年)
『Bagunca』(2004年)
『Casa Do Sol』(2006年)
UKならではのクラブジャズ経由のブラジリアン・サウンドで楽しませてくれるSirius B。この1stアルバム『Sem Fronteiras』(1999年)には、そんなユニットの魅力が凝縮されています。
「Watermelon Man」(Herbie Hancock作)、「Favela」(Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作)以外はJoe CavanaghとAzharのオリジナルです。
バトゥカーダな「The Dreamtime」、ダンサブルな「Houses Of The Sun」、メロウな「No Boundaries (Sem Fronteiras)」あたりがおススメです。
また、オリジナルUK盤は8曲ですが、国内盤にはボーナス・トラックとして、「Mas Que Nada」、「Girl From Ipanema」という有名カヴァー2曲が追加収録されています。
上記ジャケは国内盤ジャケですが、UK盤ジャケはこんな感じです。
『Sem Fronteiras』 ※UK盤
UKクラブジャズ経由のブラジリアン・サウンドを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「Houses Of The Sun」
Joe Cavanagh/Azhar作。UKクラブジャズらしいダンサブルなブラジリアン・グルーヴを楽しめるオープニング。妖しげなフルートの音色と妖艶なAzharのヴォーカルが印象的です。
「No Boundaries (Sem Fronteiras)」
Joe Cavanagh/Azhar作。タイトル曲は緩急のアクセントをつけたブラジリアン・メロウ。Azymuth風のシンセもグッド!
「The Dreamtime」
Joe Cavanagh/Azhar作。僕の一番のお気に入り。Sirius BらしいUKブラジリアン・ジャズを満喫できます。華やかなバトゥカーダのリズムに乗ってAzharのヴォーカルが躍動します。
「Destiny」
Joe Cavanagh/Azhar作。Joe Cavanagのサウンド・センスが冴える1曲。少し哀愁モードのメロディをAzharが切々と歌います。
「Siren's Song」
Joe Cavanagh/Azhar作。Azharのバイオリンの弦の響きが印象的なメロウ・ボッサ。フェイク・ボッサな感じが逆にいいかも?
「Watermelon Man」
Herbie Hancock作の名曲をカヴァー。Azharのヴォーカルがブラジル×ラテンなサウンドと共に弾けます。
「Sirius」
Joe Cavanagh/Azhar作。メロウ・フュージョン風の仕上がりは星空のブラジリアン・メロウ・グルーヴといった趣です。
「Favela」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「O Morro Nao Tem Vez」をカヴァー。Azharのヴァイオリンを効果的に配したインスト・チューンで本編を締め括ってくれます。
ここから2曲は国内盤ボーナス・トラック(いずれもライヴ・ヴァージョン)。
「Mas Que Nada」
Jorge Ben作の名曲をカヴァー。Azharの妖艶なヴォーカルの魅力が印象的なカヴァーに仕上がっています。
「Girl From Ipanema」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「イパネマの娘」をカヴァー。ひたすらメロウな仕上がりです。
他のSirius B作品もチェックを!
『Posto Nove』(2001年)
『Ouro Batido』(2002年)
『Bagunca』(2004年)
『Casa Do Sol』(2006年)