発表年:1979年
ez的ジャンル:爽快メロウ系AOR
気分は... :目が痒い(泣)
ここしばらくアレルギー性の目の痒みがひどくて困っています。
多分、梅雨の気候が影響していると思います。
こんなときに聴きたい音は・・・
今回は70年代AOR作品からBill Hughes『Dream Master』(1979年)です。
日本ではDick St. Nicklaus『Magic』(1979年)と並び、関西限定リリースで火が付き、全国展開されたAOR作品として有名ですね。
Bill Hughesは1948年テキサス生まれの男性シンガー・ソングライター。
当ブログでも紹介したフォーキー・トリオLazarusのメンバーとしてキャリアをスタートさせ、『Lazarus』(1971年)、『A Fool's Paradise』(1973年)という2枚のアルバムをリリースしています。
Lazarus解散後はカナダでソロ活動の準備を進め、遂にリリースした1stソロ・アルバムが本作『Dream Master』(1979年)です。
その後、『Horton, Bates & Best: The Last Catch』(1981年)、『Welcome To The Edge』(1991年)という2枚のアルバムをリリースしています。特に『Welcome To The Edge』のタイトル曲(邦題:届かぬ想い)は吉田栄作・山口智子主演のドラマ『もう誰も愛さない』の主題歌としても話題となりました。
ソングライターとしても活躍したBill Hughesでしたが、1998年に惜しくも他界しています。
さて、本作『Dream Master』(1979年)ですが、メイン・プロデュースはHenry Lewy。それ以外にBillie Hughes、Dale Jacobsが各1曲プロデュースしています。
楽曲はすべてBillie Hughesのオリジナルです。
Billie Hughes(vo、g)以下、TotoのJeffrey Porcaro(ds)と弟のMichael Porcaro(b)、Jose Feliciano(g、back vo)、Jay Graydon(g)、Oscar Castro-Neves(g)、Mitch Holder(g)、Wilton Felder(b)、Mike Melvoin(el-p、p)、Russ Kunkel(ds)、Victor Feldman(per)、Ernie Watts(sax)、Renee Armand(back vo)、Colleen Peterson(back vo)等がレコーディングに参加しています。
Billieの書く楽曲の良さと、Billieのヴォーカルおよびバック・コーラス陣を含めたヴォーカルワークの良さが魅力のアルバムです。そこに、この豪華メンバーのサポートがあるわけですから悪いはずがありません。
「Dreams Come True」、「Waiting For You To Fly」、「Only Love」、「Catch Me Smilin'」といった爽快メロウがおススメです。あとはManassas的なファンキー・ロック「Gypsy Lady」、Jose Feliciano参加の「Only Your Heart Can Say」も僕好みの仕上がり。
アコースティックな爽快メロウがお好きな人はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。、
「Stealin' My Heart Away」
オープニングは哀愁モードのバラード。Billie Hughesの切々としたヴォーカルと哀愁ギターが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=RqsTR8bRo2E
「Dreams Come True」
おススメその1。Billie Hughesの魅力が伝わってくる爽快メロウ。透明感のあるヴォーカルワークがいいですね。Jay Graydonのギターもグッドだし、Ernie Wattsがサックス・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6z9Fm1MoxFk
「Waiting For You To Fly」
おススメその2。透明感のあるフォーキー・メロウ。誠実さが伝わってくるSSWらしい1曲。この曲もヴォーカルワークが素晴らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oia83XqFTyo
「Only Love」
おススメその3。ポップな味わいのアコースティック・メロウ。派手さはありませんが、なかなかキャッチーですよ。
「Lower Lights」
ストリングスを配したビューティフル・バラード。声質がいいので、こういったバラードが映えますね。
「Gypsy Lady」
おススメその4。Stephen StillsのManassasあたりがお好きな人は気に入るであろうラテン・フレイヴァーのファンキー・ロックです。アルバムの中で最もハードです。
「Quiet Moment」
ヴァイヴの音色が印象的なメロウ・バラード。ロマンティックな雰囲気がたまりません。
「Catch Me Smilin'」
おススメその5。Billieのハイトーン・ヴォーカルの魅力を満喫できるメロウ・ミディアム。ヴォーカルワークも素敵です。
https://www.youtube.com/watch?v=rLKQssXNiL8
「Only Your Heart Can Say」
おススメその6。ジワジワと胸に込み上げてくるメロウ・ミディアム。Jose Felicianoがギター&バック・ヴォーカルで参加し、終盤に彼らしいギター・プレイで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=6LDWpyK44aw
「Dream Master」
イナたい雰囲気ながらもコンテンポラリーに仕上がったタイトル曲で締め括ってくれます。
ご興味がある方は、Lazarus時代の作品や他のソロ作もチェックを!
Lazarus『Lazarus』(1971年)
Lazarus『Lazarus/A Fool's Paradise』(1971/1973年)※2in1CD
Bill Hughes『Welcome To The Edge』(1991年)
同じ関西から火が付いたAOR作品ということで、Dick St. Nicklaus『Magic』(1979年)もチェックしてみては?
Dick St. Nicklaus『Magic』(1979年)