2018年07月02日

The Crazy World Of Arthur Brown『The Crazy World Of Arthur Brown』

奇才Arthur BrownThe Crazy World Of Arthur Brown『The Crazy World Of Arthur Brown』♪
THE CRAZY WORLD OF ARTHUR BROWN - 2CD DELUXE EDITION
発表年:1968年
ez的ジャンル:UKサイケデリック・ロック・グループ
気分は... :スペイン苦戦・・・

サッカーW杯は決勝トーナメントに入り、面白い試合の連続ですね。
朝まで眠れない日々は続く・・・

奇才Arthur Brown率いるUKサイケデリック・ロック・グループThe Crazy World Of Arthur Brownの1stアルバム『The Crazy World Of Arthur Brown』(1968年)です。

The Crazy World Of Arthur Brownは、 1966年にArthur Brownにより結成。

本作『The Crazy World Of Arthur Brown』(1968年)時点のメンバーは、Arthur Brown(vo)、Vincent Crane(org、p、strngs & brass arr)、Nicholas Greenwood(b)、Drachen Theaker(ds)の4名。

後にEmerson, Lake & Palmerを結成するドラマーCarl PalmerもThe Crazy World Of Arthur Brownに在籍していました。

1942年生まれのリーダーArthur Brownは、The Crazy World Of Arthur Brown解散後もプログレ・ロック・グループKingdom Comeを結成したり、ソロ・アーティストとして活躍しています。

The Crazy World Of Arthur Brownは、UKサイケデリック・ロックの代表格であると同時に、"The God Of Hellfire"と称されたArthur Brownの奇抜なメイクとパフォーマンスはAlice CooperGeorge ClintonKissなどのアーティストに大きな影響を与えました。

この1stアルバム『The Crazy World Of Arthur Brown』(1968年)は、The WhoのマネジャーKit Lambertがプロデュースし、Pete Townshendの名もアソシエイト・プロデューサーとしてクレジットされています。

アルバムからはシングル「Fire」がUKチャート第1位、USチャート第2位の大ヒットとなりました。

大きく括ればサイケデリック・ロックですが、Vincent Craneのグルーヴィーなオルガンがフィーチャーされており、スウィンギン・ロンドン好きの人も気に入ると思います。また、Arthur Brownの次のグループKingdom Comeにつながるジャズ・ロック/プログレ的なサウンドを楽しめる楽曲もあります。

ハイライトは当然大ヒットした「Fire」ですが、グルーヴィー・オルガン好きの僕としては、「Prelude/Nightmare」「I've Got Money」「Fanfare/Fire Poem」あたりもおススメです。

奇抜なビジュアルに惑わされずに聴いてみると楽しめますよ。

全曲紹介しときやす。

「Prelude/Nightmare」
Arthur Brown作。幻想的なイントロからグルーヴィーなサイケ・サウンドが展開されるオープニング。Vincent Craneのグルーヴィー・オルガンはスウィンギン・ロンドン好きの人も気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=F7fQJiKcoDU

「Fanfare/Fire Poem」
Arthur Brown/Vincent Crane作。ホーン・サウンドによるイントロに続き、疾走するオルガン・グルーヴに乗って、Arthurが芝居がかったヴォーカルで絶叫します。
https://www.youtube.com/watch?v=oXK9PxUHqX0

「Fire」
Arthur Brown/Vincent Crane/Mike Finesilver/Peter Ker作。前述のようにグループの代表曲であり、UKチャート第1位、USチャート第2位の大ヒットとなりました。Arthur Brownのヴィジュアルも含めてインパクト大のサイケ名曲です。Arthur Brownの常軌を逸したように見えて演劇の要素も感じるヴォーカルと、オルガンを中心としたグルーヴィー・サウンドによる妖しげなハイ・テンションがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Mizo55muY2I

内田裕也とザ・フラワーズ、Lizzy Mercier Descloux、Pete Townshend、Emerson, Lake & Palmer、Ozzy Osbourne等がカヴァーしています。また、The Prodigy「Fire」、Hazhe feat. Wise Intelligent & ToteKing「Fire」等のサンプリング・ソースとなっています。

The Prodigy「Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=F1U0qvtQnE8
Hazhe feat. Wise Intelligent & ToteKing「Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=g4lG0WGNa4E
内田裕也とザ・フラワーズ「Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=aHSlQEevU10
Lizzy Mercier Descloux「Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=cXZRSLtGcmo
Emerson, Lake & Palmer「Fire」
 https://www.youtube.com/watch?v=tdZ-EWESNv8

「Come and Buy」
Arthur Brown/Vincent Crane作。1曲の中にドラマがある即興劇を音にしたような仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=kEFDwsUXiEA

「Time/Confusion」
Arthur Brown/Vincent Crane作。前半はワルツ調サイケ・バラード、後半は次第にハイテンションへボルテージを上げていく二部構成。
https://www.youtube.com/watch?v=Cf7xA51kMes

「I Put a Spell on You」
Screamin' Jay Hawkinsの名曲をカヴァー。Arthur BrownがScreamin' Jay Hawkinsをカヴァーするのって納得ですね。サイケなブルース・ロックといった雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=P2XpTJWhtgY

「Spontaneous Apple Creation」
Arthur Brown/Vincent Crane作。ストリングを交えたジャズ・ロック/プログレ的サウンドはKingdom Comeを予感させます。
https://www.youtube.com/watch?v=yUQBUaamWrs

「Rest Cure」
Arthur Brown/Vincent Crane作。ストリングスを配したメロディアス&ソフトリーな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=14OITkvhTH8

「I've Got Money」
James Brownのカヴァー。イントロのブレイクがキマっているモッドなファンキー・グルーヴ。彼らが決してキワモノ・バンドではないことを示してくれる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=_B8kdwSsAGE

「Child of My Kingdom」
Arthur Brown/Vincent Crane作。ラストはジャズやクラシックのエッセンスを感じるプログレ的な大作で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1JSDJCypTeo

ご興味がある方はKingdom Comeのアルバムもチェックしてみては?

Kingdom Come『Galactic Zoo Dossier』(1971年)
銀河動物園白書(紙ジャケット仕様)

Kingdom Come『Kingdom Come』(1972年)
キングダム・カム

Kingdom Come『Journey』(1973年)
ジャーニー
posted by ez at 00:49| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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