発表年:1991年
ez的ジャンル:フィメール・レゲエ
気分は... :モドリッチ&ラキティッチ最高!
W杯は間もなく準決勝の残り1試合「イングランド対クロアチア」。
個人的にはモドリッチ&ラキティッチのクロアチアを応援したいですが、決勝戦を考えると「フランス対イングランド」が観たい気も・・・
今回はレゲエ界の最高峰女性シンガーJudy Mowattが1991年にリリースした『Look At Love』です。
Bob Marley & The Wailersのバック・コーラス・グループI Threesのメンバーでもあった女性シンガーJudy Mowattの紹介は、代表作『Black Woman』(1979年)に続き2回目となります。
本作はプロデュースは最強リズム・セクションSly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)をプロデューサーに起用し、円熟味を増したJudyのヴォーカルを満喫できます。
プロデュースは最強リズム・セクションSly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)とMichael 'Home T' Bennett(Mikey Bennett)。
レコーディングにはSly Dunbar(ds、per)、Robbie Shakespeare(b)、Danny Browne(g)、Stephen Cat Coore(g)、Handel Tucker(key)、Robbie Lyn(key)、Tyrone Downie(key)、Bongo Herman(per)、Sticky(per)、Dean Frazer(sax)、Brian & Tony Gold(back vo)、Marcia Griffiths(back vo)、Yeshemabeth McGregor (back vo)等がレコーディングに参加しています。
南アフリカのレゲエ・バンドO'yabaのカヴァー2曲、Judyも参加していたBob Marley & The Wailersのシングル「Jah Live」のカヴァー、Young Rascalsの大ヒット曲のグラウンド・ビート・カヴァー「Groovin'」、UB 40のカヴァー「Watchdogs」あたりが目立つかもしれません。
個人的には「Candle In The Window」、「Skin Of My Skin」、「Day By Day」というオリジナルの素敵なラヴァーズ3曲がおススメです。
現在は廃盤ですが、中古盤がありますのでぜひお探しください。
全曲紹介しときやす。
「Fly African Eagle」
Tshidiso Alexis Fako/Oupa Mokwena作。南アフリカのレゲエ・バンドO'yabaの楽曲。O'yabaヴァージョンはアルバム『The Game Is Not Over』(1992年)に「Fly Away」のタイトルで収録されています。当時は南アフリカのアパルトヘイト政策が撤廃され、新たな時代の到来への期待が膨らんでいた時期であり、開放的なレゲエ・グルーヴに乗ってJudyがアフリカの同志に呼びかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=_J94YHYOh40
「Watchdogs」
UKの人気レゲエ・バンドUB 40のカヴァー。オリジナルはアルバム『Rat In The Kitchen』(1986年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を活かしつつ、フィメール・レゲエらしい艶やかな雰囲気で聴かせてくれます。
「Groovin'」
Young Rascalsの大ヒット曲をカヴァー(Felix Cavaliere/Eddie Brigati作)。当時はMaxi Priest、Aswad等のレゲエ・アーティストによるグラウンド・ビートが流行でしたが、本曲もそんな流れを汲む仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=Scaf27Eppno
「Guilty」
Michael 'Home T' Bennett作。少しダビー・テイストの哀愁レゲエ。当時のレゲエ・プロダクションらしいサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=zuyPf2MgF0s
「Candle In The Window」
Hopeton Lindo/Michael 'Home T' Bennett作。サマー・モードにフィットする素敵なラヴァーズです。個人的にも一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=k_9h5YP5qZg
「Jah Live」
Bob Marley & The Wailers、1975年のシングルをカヴァー。I Threesの同僚であったMarcia Griffithsらのバック・コーラスを従えて、亡きMarleの名曲を堂々と歌い上げ、その遺志を受け継いでいます。
「Tomorrow Nation」
Tshidiso Alexis Fako/Oupa Mokwena作。南アフリカのレゲエ・バンドO'Yabaのカヴァー。オリジナルは アルバム『Caught Up』(1991年)に収録されています。軽快なリズムと共にポジティブなヴァイヴに溢れた1曲に仕上がっています。
「Skin Of My Skin」
Judy Mowatt作。「Candle In The Window」と並ぶお気に入り。メロウ・フィーリングの素敵なラヴァーズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=X2ur0CIOmh8
「Look At Love」
Owen Iblaka Ellis作。タイトル曲は90年代前半らしいレゲエ・グルーヴです。哀愁モードの疾走感が印象的です。
「Lioness In The Jungle」
Judy Mowatt/Owen Iblaka Ellis作。ナイヤビンギ調のパーカッシヴ・グルーヴが印象です。
「Day By Day」
Danny Browne/Judy Mowatt作。このキュートなラヴァーズも大好き!Ariwaラヴァーズが好きな人もきっと気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=vg3xmV8I7Q8
「Warrior Queen」
Michael 'Home T' Bennett/Vyris Edghill作。静かなる闘志を堂々と歌い上げるR&B調バラード。Judyのシンガーとしての成熟を感じる仕上がりです。
「Never Get Weary」
トラディショナル。ラストはSly & Robbieらしいグルーヴをバックに、Judyが生き生きとしたヴォーカルを披露してくれます。
Judy Mowattの他作品もチェックを!
『Black Woman』(1979年)
『Only A Woman』(1982年)
『Working Wonders』(1985年)