2018年09月13日

Leroy Hutson『Unforgettable』

Curtomでのラスト作はディスコ色の強い1枚☆Leroy Hutson『Unforgettable』
アンフォゲッタブル
発表年:1979年
ez的ジャンル:Curtom系メロウ・ソウル/ディスコ
気分は... : 今夜はパーティー・ナイト!

今回はニューソウル期を代表する男性シンガーLeroy Hutsonが1979年にリリースした『Unforgettable』です。

これまで当ブログで紹介したLeroy Hutson作品は以下の6枚。

 『Love Oh Love』(1973年)
 『Hutson』(1975年)
 『Feel The Spirit』(1976年)
 『Hutson II』(1976年)
 『Closer To The Source』(1978年)
 『Paradise』(1982年)

これまでLeroy Hutson作品のCDは入手しづらい状況が続いていましたが、最近になって一斉にCD再発が実現し、殆どの作品が入手しやすくなりました。そんな流れで、『Unforgettable』も遂にCD化が実現し、個人的にもオリジナル・アルバム8枚をCDコンプリートでき、嬉しい限りです。

本作『Unforgettable』(1979年)はCurtomでのラスト作であり、時代を反映してディスコ色の強い1枚に仕上がっています。

メイン・プロデューサーは前作『Closer To The Source』(1978年)も手掛けたGil AskeyCurtis Mayfield『Something To Believe In』(1980年)やLinda Cliffordのプロデュースを手掛けたことでも知られる人ですね。2曲のみLeroy Hutson本人によるプロデュースです。

レコーディングにはDavid Wolter(g)、Joe Daniels(g)、(g)、Keni Burke(b)、Tony Brown(b)、Calvin Bridges(key、back vo)、Eric Hackett(key、syn)、Lonnie Reaves(key)、Tim Tobias(syn)、Chester Thompson(ds)、Wayne Stewart(ds)、Gil Askey(per)、Tyrone "Rock" Deadrick(per)、Jerry Wilson(sax)、Kenny Soderblom(sax)、Alfonso Surrett(back vo)、Alton Littles, Jr.(back vo)、Calvin Bridges(back vo)、"Day" Askey Burke(back vo)、Martin Dumas(back vo)、Myrna Postel(back vo)、Nate Hutson(back vo)、Roz Thompson(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

アルバムのディスコ路線を象徴するのは、「Unforgettable」「(You Put The) Funk In My Life」というシングル2曲です。
しかしながら、Leroy Hutson好きにとっては「Right Or Wrong」「So Nice」というメロウ・チューン2曲がハイライトなのでは?また、妖しげなアーバン・ファンク「More Where That Came From」も今日再評価の高い1曲だと思います。

あまり語られることがなかったLeroy Hutson作品ですが、聴いてみるとかなり楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Unforgettable」
Irving Gordon作。アルバムからの1stシングル。Nat King Coleでお馴染みのスタンダードのカヴァーであり、本作のディスコ路線を象徴するタイトル曲です。全然Leroy Hutsonぽくないかもしれませんが、スタンダード・バラードを鮮やかなディスコ・チューンへ変貌させてしまう点に感心してしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=rfUq98Svdss

「(You Put The) Funk In My Life」
Alton Littles, Jr.作。アルバムからの3rdシングル。この曲もディスコ路線まっしぐらです。軽やかなディスコ・ファンクで一気に駆け抜けます。昨今のディスコ・ブームにも符合する1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=4GV4NKo2vKA

「Right Or Wrong」
Leroy Hutson/Nate Hutson作。奥方Nate Hutsonとの共作。アルバムからの2ndシングル。Leroy Hutsonらしいミディアム・テンポのメロウ・ソウル。Hutsonの優しい歌声を聴いていると、心が愛に満ち溢れてきます。Leroy Hutsonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=lpVS4pidHhg

「So Nice」
Alton Littles, Jr.作。僕の一番のお気に入り。アーバン&セクシーなメロウ・グルーヴ。都会的サウンドとセクシー・モードのHutsonのヴォーカルがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=55DiKj2Yxss

メロウなイントロはDarkman (Brian Mitchell)「Wicked」、Walkin' Large feat. Jeru the Damaja「When I Flow (Remix Version)」、Those Norwegians「Dom B. Sensi」、L:Ron:Harald「Roit æ Slem」、Kiave「Cerco (Oirartnoc La)」のサンプリング・ソースとなっています。
Darkman (Brian Mitchell)「Wicked」
 https://www.youtube.com/watch?v=hjDF6l-iou8
Walkin' Large feat. Jeru the Damaja「When I Flow (Remix Version)」
 https://www.youtube.com/watch?v=vQ6peMvRSYs
Those Norwegians「Dom B. Sensi」
 https://www.youtube.com/watch?v=7HXwsb1Fxns
L:Ron:Harald「Roit æ Slem」
 https://www.youtube.com/watch?v=ykFGaFy_az0
Kiave「Cerco (Oirartnoc La)」
 https://www.youtube.com/watch?v=VmKDjn35JZU

「Lonely Without You」
Leroy Hutson/Nate Hutson作。しっとりとしたバラード。情感たっぷりのHutsonのヴォーカルを満喫できます。Leroy Hutsonプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=lSL4g9zGuhY

「More Where That Came From」
Alton Littles, Jr.作。ラストはセクシー・モードの妖しげなアーバン・ファンクで締め括ってくれます。本作の中でも再評価の高い1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=_B_ktDTcnAE

CDには「So Nice (Extended Version)」「Now That I Found You」「Love You Down」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。後者2曲は昨今のディスコ/ブギー・ブームに符合するダンサブル・チューンであり、アルバム全体のディスコ色をより印象づけてくれます。

Leroy Hutsonの他作品もチェックを!
一斉CD化が実現したこのタイミングで、一気にコンプリートさせるのもいいのでは?

『Love Oh Love』(1973年)
ラヴ・オー・ラヴ

『The Man!』(1974年)
ザ・マン!

『Hutson』(1975年)
HUTSON

『Feel The Spirit』(1976年)
Feel the Spirit

『Hutson II』(1976年)
HUTSON II

『Closer To The Source』(1978年)
クローサー・トゥ・ザ・ソース

『Paradise』(1982年)
パラダイス
posted by ez at 01:20| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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