2018年09月19日

The Dave Pike Quartet『Pike's Peak』

名ピアニストBill Evansとの共演作☆The Dave Pike Quartet『Pike's Peak』
PIKE'S PEAK
録音年:1961年
ez的ジャンル:クール・ヴァイヴ・ジャズ
気分は... :陰翳礼讃・・・

ジャズ・ヴァイヴ奏者Dave Pikeが名ピアニストBill Evansと共演したThe Dave Pike Quartet『Pike's Peak』(1961年)です。

当ブログでこれまで紹介したDave Pike作品は以下の4枚。

 Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
 Dave Pike And His Orchestra『Manhattan Latin』(1964年)
 The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
 The Dave Pike Set『Four Reasons』(1969年)

本作『Pike's Peak』は、Dave Pikeが名ピアニストBill Evansを迎えたThe Dave Pike Quartet名義の作品です。1961年に録音され、1962年にリリースされました。

レコーディング・メンバーはDave Pike(vibe)、Bill Evans(p)、Herbie Lewis(b)、Walter Perkins(ds)、

プロデュースはMike Berniker

最近、日本の近代文学を代表する作家 谷崎 潤一郎が日本人独特の美意識を考察したエッセイ集『陰翳礼讃』にハマっています。そんな『陰翳礼讃』モードの僕にフィットするジャズが本作『Pike's Peak』です。

アルバム・ジャケ自体が『陰翳礼讃』ですよね!

やりすぎない美しさがいいんです。名ピアニストBill Evansも本作ではサイドマンに徹しています。

目立つのは「Besame Mucho」「Why Not」あたりですが、今の僕の気分には「Wild Is the Wind」「In a Sentimental Mood」がフィットします。

The Dave Pike Setのイメージで聴くとギャップがあるかもしれませんが、こういうDave Pikeもいいですよ。

全曲紹介しときやす。

「Why Not」
Dave Pike作。クールなモード・ジャズがオープニング。Pikeのヴァイヴの響きにダンディズムを感じてしまいます。PikeとEvansの相性の良さも実感できるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=YdzzcVjlbt0

「In a Sentimental Mood」
Duke Ellington作。スタンダードを抑えたトーンの演奏で聴かせる引き算ジャズがいいですね。さり気ない美しさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Yv6teFj6NwQ

「Vierd Blues」
Miles Davis作。Herbie Lewisのウォーキング・ベースが牽引する小粋な演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=aft6rgxZFZo

「Besame Mucho」
Consuelo Velazquez作。メキシコ産のラテン名曲「ベサメムーチョ」をカヴァー。当ブログではJoao GilbertoGrant Greenのカヴァーも紹介済みです。ラテン・リズムに乗って、Pikeのヴァイヴが軽やかに響きます。ラテンなEvansのピアノにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=WV10KpAV5XQ

Lone Catalysts feat. J-Live「Dynomite」のサンプリング・ソースとなっています。
Lone Catalysts feat. J-Live「Dynomite」
 https://www.youtube.com/watch?v=gmARhIZ0t6o

「Wild Is the Wind」
Dimitri Tiomkin/Ned Washington作。ラストはPikeとEvansの共演作らしいリリカルな哀愁バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2NHC_CNpBLk

Dave Pike関連の他作品もチェックを!

Dave Pike『It's Time for Dave Pike』(1961年)
It's Time for Dave Pike

Dave Pike『Bossa Nova Carnival』(1962年)
ボサ・ノヴァ・カーニヴァル+リンボ・カーニバル

Dave Pike And His Orchestra‎『Manhattan Latin』(1964年)
Manhattan Latin (Dig)

The Dave Pike Set『Got the Feeling』(1968年)
Got the Feeling

The Dave Pike Set『Noisy Silence-Gentle Noise』(1969年)
ノイジー・サイレンス-ジェントル・ノイズ(紙ジャケット仕様)

The Dave Pike Set『Four Reasons』(1969年)
Four Reasons

Dave Pike『The Doors of Perception』(1970年)
Doors of Perception

The Dave Pike Set『Live at the Philharmonie』(1970年)
Live at the Philharmonie (Mlps)

The Dave Pike Set『Infra-Red』(1970年)
Infra-Red

The Dave Pike Set『Album』(1971年)
アルバム

The Dave Pike Set『Salomao』(1973年)
Salomao
posted by ez at 03:15| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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