2018年09月23日

Brandon Coleman『Resistanc』

注目のキーボード奏者の最新作はL.A.アーバン・ファンク☆Brandon Coleman『Resistanc』
Resistance [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC573)
発表年:2018年
ez的ジャンル:L.A.アーバン・ファンク
気分は... :ポジティブ・デビアンス・・

今回は注目のキーボード奏者Brandon Colemanの最新アルバム『Resistanc』です。

West Coast Get Down (WCGD) のメンバーとして、Kamasi WashingtonThundercatMiles MosleyTony AustinCameron GravesRyan PorterRonald Bruner Jr,らと共にL.A.ジャズ・シーンで活躍すると共に、R&Bアーティストの作品にも数多く参加しているキーボード奏者Brandon Coleman

当ブログで紹介した作品で彼が関与した作品をピックアップすると以下のとおり。
 Thundercat『The Golden Age of Apocalypse』(2011年)
 Flying Lotus『You're Dead!』(2014年)
 Kamasi Washington『The Epic』(2015年)
 Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
 Kamasi Washington『Harmony Of Difference』(2017年)
 Ruth Koleva『Confidence. Truth』(2017年)
 Kamasi Washington『Heaven And Earth』(2018年)

また、日本独自でリリースされたアルバム『Self Taught』(2015年)は、JTNCの流れもあり話題となりました。

そして待望の新作はFlying LotusBrainfeederからリリースです。

プロデュースはBrandon Coleman自身。

レコーディングにはBrandon Coleman(vo、key、p、syn、vocoder、g、programming)、Kamasi Washington(sax)、Ryan Porter(tb)、Christopher Gray(tp)、Oscar Seaton(ds)、Robert Miller(ds)、Cory Mason(ds)、Richie Pena(ds)、Miles Mosley(b)、Darrell Freeman(b)、Semmi Moulay Elmehdaoui(g)、Billy Odum(g)、Michael Ripoll(g)、Jeremy Jeffers(key)、James Allen(per)、Allakoi "Mic Holden" Peete(per)、Yvette Holzwarth(violin)、Miguel Atwood-Ferguson(viola、violin)、Arrietta Woods(harp)、N'dambi(vo)、Patrice Quinn(vo)、Sheera(vo)、Tricia Battani(back vo)、Dominic Thiroux(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

L.A.ジャズ的なエッセンスもありますが、全体としてはHerbie HancockZapp/RogerPrince等の80年代ファンクの影響を受けたヴォコーダー・ファンク作品といった印象です。適度にメロウネスが効いているのもいいですね。

その意味ではRobert Glasper ExperimentTerrace Martinの諸作がお好きな方は気に入る1枚だと思います。

かなり僕好みのヴォコーダー・ファンクです。
コンテンポラリーなアーバン・ファンクをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Live For Today」
ヴォコーダーを用いたモダン・ブギーがオープニング。実に軽やかなのがいいですね。華やかな雰囲気を醸し出すストリングスもグッド!

「All Around The World」
僕好みのヴォコーダー入り爽快メロウ・ファンク。80年代ブラコン好きの人は気に入るはず!華やかさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=1tkjTK0QyZE

「A Letter To My Buggers」
ポップ・ファンクな仕上がり。Kamasi Washington、Ryan Porter、Christopher Grayというホーン隊やストリングスが盛り上げてくれます。

「Addiction」
Sheeraの女性ヴォーカルをフィーチャー。Princeへの憧れを感じるミディアム・ファンク。甘く妖しいムードがたまりません。

「Sexy」
コレはモロにZapp/Rogerしているヴォコーダー・ファンク。Zapp/Roger好きは思わずニンマリするはず!G-Funk好きの人もぜひチャックを!

「There's No Turning Back」
ドリーミーなミディアム・バラード。ヴォコーダーの響きが夢の中へ誘ってくれます。

「Resistance」
タイトル曲はArrietta Woodsのハープが印象的なビューティフル・チューン。Kamasi Washington、Ryan Porter、Miles MosleyというWCGDメンバーの参加も含めて、アルバムで最もジャズを感じる演奏かもしれません。N'dambi、Patrice Quin、Tricia Battaniのコーラスも含めてスピリチュアルな雰囲気が漂います。

「Sunday」
当ブログでもお馴染みの女性ネオソウル・シンガーN'dambiをフィーチャー。80年代Herbie Hancock風のヴォコーダー入りフュージョン・メロウ・ソウルに仕上がっています。

「Just Reach For The Stars」
「Sunday」の雰囲気を受け継ぐHerbie Hancock風のヴォコーダー入りフュージョン・メロウ・ソウル。ここではPatrice Quinnの女性コーラスが華やかな雰囲気を醸し出します。

「Love」
ピースフルなメロウ・ファンク。爽快サウンドとヴォコーダーがよくマッチした僕好みの仕上がり。タイトルそのまま愛に満ちています。この明快さが魅力です。

「Giant Feelings」
Patrice Quinn & Techdizzle(Robert Miller)をフィーチャー。先行シングルにもなりました。Kamasi Washington『Heaven And Earth』でも素晴らしい歌声を聴かせてくれたPatrice Quinnが素晴らしいヴォーカルを聴かせてくれる感動的なコズミック・ファンク。Kamasi Washington『Heaven And Earth』に通じる壮大な世界観があります。Kamasi Washington、Ryan Porter、Christopher Grayというホーン隊もいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=tgMHcBx_eKQ

「Walk Free」
本編のラストはヴォコーダー入りメロウ・バラードで締め括ってくれます。

「Dance With Me」
国内盤ボーナス・トラック。爽快なディスコ・ファンクは本編以上にキャッチーかもしれません。ど派手なシンセ・サウンドもグッド!

『Self Taught』(2015年)
SELF TAUGHT [帯解説・ボーナストラック1曲収録/ 日本独自企画 / 国内盤] (BRC492)
posted by ez at 02:09| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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