発表年:1982年
ez的ジャンル:ドゥーワップ系メロウ・ソウル
気分は... :晴れやかな空のように・・・
Fred Parris & The Satins『Fred Parris & The Satins』は、50年代から活躍してきたドゥーワップ・グループThe Five SatinsのリーダーFred Parrisが、1982年にElektraでレコーディングしたグループ名義の作品です。
The Five Satinsは、1955年コネチカット州ニューヘイブンで結成されたドゥーワップ・グループ。1975年にはグループ名をBlack Satinへと改名し、ソウル・グループへの転身を図りますが、結局アルバム『Black Satin』1枚を残してグループは解散してしまいます。
そして、グループのリーダーFred Parrisがカムバックを図った1枚が本作『Fred Parris & The Satins』(1982年)です。
Fred Parris以外のメンバーは、Bernard Jones、Dennis Ray、Larry DiSalviの3名。
プロデュースはMarty Markiewicz。また、The Four Seasons、Laura Nyro等のアレンジを手掛けたCharlie Calelloがホーン&ストリングス・アレンジを手掛けています。
レコーディングにはRichard Tee(el-p)、Ray Cranshaw(el-p、p)、Buzzy Feiten(g)、David Williams(g)、Howie West(g)、Neil Stubenhaus(b)、Jim Tutunjian(b)、Vinnie Colaiuta(ds)、Bill Franz(ds)、David Szpack(syn)、Marty Markiewicz(syn)、Paulinho Da Costa(per)、Dave Boruff(sax)等のミュージシャンが参加しています。
アルバム全体としては、80年代らしい都会的サウンドをバックに、70年代ソウル・マナーなヴォーカルが展開されます。正直、ヴォーカル・スタイルだけでいけば、僕の好みではありませんが、都会的なバッキングが加わることで爽快な僕好みの作品に仕上がっています。
一般的なアルバムのハイライトは、シングルにもなったドゥーワップ名曲のカヴァー・メドレー「Memories Of Days Gone By」あたりかもしれませんが、僕のお気に入りはAOR的なメロウ・ソウル「Let Me Be The Last One」、Richard Teeのメロウ・エレピを聴ける「I'll Be Seeing You」も僕好み。
最後に、全6曲、トータルで30分にも満たない作品である点をお忘れなく!
全曲紹介しときやす。
「I'll Be Seeing You」
Marty Markiewicz作。70年代ソウル・マナーのヴォーカルながらも、Richard Teeのメロウ・エレピが心地好く響くメロウ・ミディアム。Dave Boruffのサックスも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zX3E-OE8KNM
「Breaking Up」
Marty Markiewicz作。何処となくThe Stylistics「You Make Me Feel Brand New」を想起させる哀愁メロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=rMCcmycucAA
「Memories Of Days Gone By」
The Crests「Sixteen Candles」、The Penguins「Earth Angel」、The Platters 「Only You (And You Alone)」、The Heartbeats「A Thousand Miles Away」、Little Anthony And The Imperials「Tears On My Pillow」 、The Skyliners「Since I Don't Have You」、The Five Satins「In The Still Of The Night (I'll Remember)」というドゥーワップ黄金期の名曲のカヴァー・メドレー。シングル・カットもされました。ノスタルジックなメロディを爽快なコーラスワークで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=wHO7KUvml3E
「Let Me Be The Last One」
Mark Bauman/Marty Markiewicz作。僕の一番のお気に入りはAOR好きの人も気に入るであろう都会的なメロウ・ソウル。個人的な希望としては、このタイプをあと1、2曲入れて欲しかった・・・
https://www.youtube.com/watch?v=9c2onwu0Teg
「Didn't I (Blow Your Mind)」
The Delfonics、1969年のヒット曲をカヴァー(Thom Bell/William Hart作)。ソウル名曲をライト感覚のスウィートネスでカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=xT3DH9KpTbo
「Loving You (Would Be The Sweetest Thing)」
Marty Markiewicz作。ラストは軽やかなミディアム・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dBNspulkPCI
NFLは第5週に突入。先週ペイトリオッツに完敗し、開幕からの連勝がストップした我がドルフィンズ。
今週はベンガルズ戦。ここで立て直しを図って欲しいものです。