発表年:2007年
ez的ジャンル:ウエスト・ロンドン系UKソウル
気分は... :山頂でしか見えないもの・・・
今回はUKソウル作品からDomu Presents Pete Simpson『Look A Little Further』(2007年)です。
本作はウエスト・ロンドンを代表する人気DJ/プロデューサーDomu(Dominic Stanton)がプロデュースした、UKの実力派男性ソウル・シンガーPete Simpsonのアルバムです。
当ブログで紹介した作品でいえば、下記の作品にPete Simpsonが参加しています。
Part Time Heroes『Meanwhile...』(2008年)
JD73『Make Your Move』(2015年)
Opolopo『Superconductor』(2015年)
ウエスト・ロンドンの人気ユニットReel PeopleのPapa Recordsからのリリースです。
Reel Peopleといえば、最新作『Retroflection』がリリースされました。
『Retroflection』は、Tony Momrelle、Mica Paris、Angie Stone等をフィーチャーしたソウル/ディスコ名曲カヴァー・アルバムです。僕も昨日CDショップで試聴したばかりです。
Reel People『Retroflection』(2018年)
話を『Look A Little Further』に戻すと、2007年のウエスト・ロンドンらしいUKソウル作品に仕上がっています。
Domu以外に、Reel PeopleのMike Pattoと、ネオソウル作品も手掛けるPete Kuzmaが共同プロデューサーを務めています。
Incognito作品等に参加している女性シンガーImaani(back vo)、Da Lata作品等に参加している女性シンガーCourtney Denni(back vo)、Faze ActionのRobin Lee(b)等が参加しています。
ブロークンビーツ的な「Coming Back Around」、サマー・モードのソウルフル・ハウス「Second Chance」、80年代N.Y.ディスコ調の「It Won't Mean A Thing」、コズミックなエレクトリック・ソウル「Ain't No Fool」、モダンなアーバン・ダンサー「Don't Hide」あたりがおススメです。
ウエスト・ロンドンらしいUKソウル作品は、今聴いても僕の嗜好にフィットします。
全曲紹介しときやす。
「Play This Song」
オープニングは昨今のブギー・ブームとも符合する爽快エレクトリック・ソウル。ソウルフルな女性コーラス隊とPeteのハイトーン・ヴォーカルのコンビネーションも抜群です。
https://www.youtube.com/watch?v=3ckGufEClbQ
「Coming Back Around」
ブロークンビーツ的な疾走感にグッとくる僕好みのダンサブル・チューン!Peteのソウルフル・ヴォーカルとコーラス隊の掛け合いもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=7uuva9Xd348
「Won't Give Up」
ジャジーなギターが印象的なボッサ調の哀愁メロウ・チューン。今の時期よりも夏の終わり頃がフィットしそうな音ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_bf0_tD6d2k
「Second Chance」
サマー・モードのソウルフル・ハウス調アッパー・チューン。こういったダンス・チューンでもPeteのセクシー・ヴォーカルは存在感を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=L3BUFX7Xu2E
「It Won't Mean A Thing」
80年代N.Y.ディスコを2007年ウエスト・ロンドン仕様にアップデートしたようなエレクトリック・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=1tES2KXCPkA
「Ain't No Fool」
ウエスト・ロンドンらしいコズミックな雰囲気が漂うエレクトリック・ソウル。Mike Pattoのキーボードや♪パッパラパ〜♪というImaaniとCourtney Denniの女性コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=YOIxpDlOsjU
「Look A Little Further」
ウエスト・ロンドン流のコズミックなディスコ・ファンクといった仕上がり。宇宙へ連なるダイナミックな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=B6kl0oTluok
「The Way I See」
ファンキー・メロウなミディアム・グルーヴ。さり気ないですが、サウンド・センスを感じると同時に、Peteのソウル・シンガーとしての魅力を満喫できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=I4NcMfy56lM
「Don't Hide」
2007年仕様のモダンなアーバン・ダンサー。モダン・ソウル好きの人は気に入るはず!華やかな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=0NsgCHr_hGo
「I'm Left Dreaming」
ラストはPeteのセクシー・モードのヴォーカルを堪能できるメロウ・ソウルで締め括ってくれます。後半にはPete自身がプレイするハーモニカを聴くこともできます。
https://www.youtube.com/watch?v=4xRnBJj3fCs
国内盤ボーナス・トラックとして、「Won't Give Up (The Realm Album Edit)」が収録されています。The RealmはOli Lazarus、Pete Kuzma、Toni Economidesによるユニットです。ダンサブルなラテン・ハウス調リミックスは本編以上に僕好みの音。