2018年10月31日

D.J. Rogers『Love, Music And Life』

実に洗練された男性ソウル作品☆D.J. Rogers『Love, Music And Life』
Love, Music & Life
発表年:1977年
ez的ジャンル:ゴスペル出身男性ソウル・シンガー
気分は... :メタノイア・・・

D.J. RogersことDeWayne Julius Rogersは1948年L.A.生まれの男性シンガー・ソングライター/マルチ・インストゥルメンタリスト。

Los Angeles Community Choirの一員としてゴスペル界で活動した後、ソウル・シンガーとしてソロ活動を開始。1973年にLeon RussellShelter Recordsから1stアルバム『D.J. Rogers』をリリース。

その後、RCAに移籍し、『It's Good to Be Alive』(1975年)、『On the Road Again』(1976年)、『Love, Music and Life』(1977年)という3枚のアルバムをリリースしています。

さらにColumbiaから『Love Brought Me Back』(1978年)、ARCから『Trust Me』(1979年)、『The Message Is Still The Same』(1980年)といったアルバムをリリースしています。

僕が保有する彼の作品は、2001年にリリースされたRCA時代3作品をまとめた2枚組CD『It's Good to Be Alive/On the Road Again/Love, Music and Life』です。このうち、単体CDがリリースされているのが『Love, Music and Life』(1977年)のみのため、本作を取り上げることにしました。

風貌から勝手にイメージすると、パワフルなバリトン・ヴォイスの実力派ソウル・シンガーといった印象ですが、実際に作品を聴くと、意外にヴォーカルはハイトーン。歌が上手いのは勿論ですが、シンガーに止まらないプロデュース&アレンジ&ソングライティングも含めた総合力で勝負するアーティストといった印象ですね。

プロデュースはD.J. Rogers自身。

レコーディングにはD.J. Rogers(vo、key)、Jerry Peters(p、key)、Charles Bynum(g)、Michael McGloiry(g)、Wah Wah Watson(g)、Keni Burke(b)、Jeff Porcaro(ds)、Cheryl Lynn(back vo)、Deniece Williams(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

楽曲はすべて自身によるオリジナルです。

ファンキーなオープニング「Love Will Make It Better」Deniece Williamsのチャーミングなバック・ヴォーカルが印象的な「Hold Out For Love」、トータル・ミュージシャンとしてのセンスを実感できる「She Has Eyes For Me」、甘く危険な香りが漂う「Beauty And The Beast」、抑えたトーンで歌うメロウ・ファンク「No Need To Say Goodbye」、ファンキー&メロウな「Love Is All I Need」あたりが僕のおススメです。

ジャケからはイメージできない洗練されたソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Love Will Make It Better」
クラヴィネットの音色が印象的なファンキー・チューンがオープニング。男臭いStevie Wonderといった雰囲気がいいですね。

「Hold Out For Love」
僕好みのメロウ・ミディアム。伸びやかなRogersのヴォーカルが映えます。Deniece Williamsのバック・コーラスも実にチャーミングです。
https://www.youtube.com/watch?v=xsjr242j4lU

「Love Is On The Way」
ゴスペル出身らしい厳かなバラード。感動的なヴォーカルで聴く者の心を優しく包み込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=QVzeFccLI9M

「She Has Eyes For Me」
ダンサブルなミディアム・ファンク。曲良し、歌良し、サウンド良し・・三拍子揃ったトータル・ミュージシャンとしての彼のセンスの良さを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=7QWOd8oJi6g

「Saved By Love」
ゴスペル出身らしい感動バラード。オーセンティックですが、コーラス隊も含めたヴォーカルの力で聴く者の魂を揺さぶります。
https://www.youtube.com/watch?v=H7DBrjTS23c

「Beauty And The Beast」
ミステリアスなイントロが印象的なアーバン・ソウル。甘く危険な香りが漂う感じがたまりません。

「No Need To Say Goodbye」
オトナのメロウ・ファンクといった趣がいいですね。抑えたトーンのヴォーカルがいい雰囲気を醸し出します。Stevie Wonder風のサウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=C_sw5VoDZVk

「No Price」
ゴスペル調の正統派バラードを堂々と歌い上げます。コーラス隊も含めて壮大なスケール感があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=wpFXxT6VFlk

「Love Is All I Need」
Deniece Williamsら女性コーラス隊も印象的なファンキー&メロウなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Z-zxz-wq8og

「You Against You」
ラストはオーケストレーションを配した壮大なバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=gA0yS2jioj8

D.J. Rogersの他作品もチェックを!

『D.J. Rogers』(1973年)
D J Rogers

『It's Good to Be Alive/On the Road Again/Love, Music and Life』(1975/1976/1977年)
※前述のRCA時代の3作品をまとめた2枚組CD
On the Road Again & It's Good to Be Alive

『Love Brought Me Back』(1978年)
ラヴ・ブロート・ミー・バック(紙ジャケット仕様)
posted by ez at 02:22| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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