2018年11月15日

Walter Wanderley『Moondreams』

オルガン・ボッサの第一人者によるCTI録音☆Walter Wanderley『Moondreams』
ムーンドリームズ
発表年:1969年
ez的ジャンル:CTI系オルガン・ジャズ
気分は... :CTIサウンドを欲している?

今回はオルガン・ボッサの第一人者Walter WanderleyのCTI作品『Moondreams』 (1969年)です。

これまで当ブログで紹介したWalter Wanderley作品は以下の4枚。

 『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
 ※Astrud Gilberto/Walter Wanderley Trio名義
 『Batucada』(1967年)
 『Popcorn Pop』(1967年)
 ※Walter Wanderley & Luiz Henrique名義
 『Kee-Ka-Roo』(1968年)

本作『Moondreams』 (1969年)は、『When It Was Done』(1968年)に続く、CTI第2弾アルバムとなります。

プロデュースはCreed TaylorEumir Deodatoがアレンジを手掛けています。

レコーディングにはWalter Wanderley(org、el-harpsichord)以下、Bernie Glow(tp、flh)、Marvin Stamm(flh)、Jerome Richardson(fl)、Danny Bank(fl)、Hubert Laws(fl)、Richard Davis(b)、George Duvivier(b)、Joao Palma(ds)、Airto Moreira(per)、Flora Purim(vo)、Linda November(vo)、Stella Stevens, Susan(vo)、

基本的には前作『When It Was Done』と同じく、オルガンに加え、ハープシコードも駆使しながらWalter Wanderleyらしい音世界とCTIサウンドを上手く調和させています。

ソウル・ジャズ・クラシックのカヴァー「Soulful Strut」をはじめ、オルガン&ハープシコードを楽しめる「Asa Branca」、女性ヴォーカルを配した「L' Amore Dice Ciao」「5:30 Plane」「Mirror of Love」の3曲。ミステリアスなブラジリアン・オルガン・ジャズ「Penha」あたりが僕のお気に入り。

いつも彼のオルガンを聴くと、不思議と心が和んできますね。

全曲紹介しときやす。

「Asa Branca」
Luiz Gonzaga作。エレクトリック・ハープシコードとオルガンを織り交ぜた本作らしいサウンドを楽しめるラウンジ調グルーヴィー・ラテン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=5kBPidwahig

「L' Amore Dice Ciao」
Armando Trovajoli/Giancarlo Guardagassi/Roger Greenaway作。女性スキャットを配したメロウな仕上がりは、フランス映画のサントラのような雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=5QIsn_cYBHA

「Penha」
Vicente Paiva作。ノルデスチ・モードのミステリアスな雰囲気の演奏を楽しめるブラジリアン・オルガン・ジャズ。こういうの大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=ogZQ607DdyI

「One of the Nicer Things」
Jimmy Webb作。Deodatoの手腕が光るCTIらしいイージーリスニングなメロウ・サウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=kmt9SSqWKqM

「Proton, Electron, Neutron」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Walter Wanderleyらしいオルガンの音色を楽しめる哀愁グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=iXFyXPZDHvY

「5:30 Plane」
Jimmy Webb作。後にThe Supremesもカヴァーした楽曲です。美しいストリングス、女性ヴォーカルを配したメロウな仕上がり。ソウル好きの人も気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=13FGxFgYcSE

「Soulful Strut」
Eugene Record/Sonny Sanders作。Young-Holt Unlimitedヴァージョンの大ヒットで知られるソウル・ジャズ・クラシックをカヴァー(オリジナルはBarbara Acklin「Am I The Same Girl」)。こうして聴いてみると、オルガン&エレクトリック・ハープシコードがよく似合う楽曲ですね。Swing Out Sister「Am I The Same Girl」ヴァージョンが好きな人も、このサウンド・センスは気に入るのでは?

「Moondreams」
Egberto Gismonti作。タイトル曲はCTIらしいメロウ・サウンドを楽しめます。少しアレンジが仰々しい気もしますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=sHgw2XXtDMo

「Jackie, All」
Eumir Deodato作。Deodatoの本領発揮のCTIワールドを楽しめます。

「Mirror of Love」
Eumir Deodato作。ラストは女性ヴォーカルを配したメロウ・ボッサで締め括ってくれます。

Walter Wanderleyの他作品もチェックを!

『Rain Forest』(1966年)
サマー・サンバ

Astrud Gilberto/Walter Wanderley Trio『A Certain Smile A Certain Sadness』(1966年)
A Certain Smile, A Certain Sadness

『Cheganca』(1966年)
シェガンサ(紙ジャケット仕様)

『Batucada』(1967年)
バトゥカーダ

Walter Wanderley & Luiz Henrique『Popcorn Pop』(1967年)
ポップコーン

『Kee-Ka-Roo』(1968年)
キー・カー・ルー

『When It Was Done』(1968年)
ホエン・イット・ワズ・ダン

『Return of Original』(1971年)
Return of Original
posted by ez at 00:29| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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