発表年:1995年
ez的ジャンル:男性ティーンR&B
気分は... :ティーンR&Bと侮るなかれ!
今回は90年代男性ティーンR&BからJason Weaver『Love Ambition』(1995年)です。
Jason Weaver(J. Weav)は1979年シカゴ生まれの俳優/シンガー。
TVドラマ『The Jacksons:An American Dream』(1992年)のMichael Jackson役、ディズニー・アニメ『Linon King』(1994年)のSimba(幼少時代)の声で有名になり、その勢いに乗って制作されたのが Motownからリリースされた本作『Love Ambition』(1995年)です。
本作以降、シングル「Stay With Me」(1996年)、12"シングル「Realize」(1996年)、Chingy Fea J. Weav「One Call Away」(2004年)等もリリースしていますが、俳優業が活動の中心となっています。
さて、本作『Love Ambition』(1995年)ですが、ティーンR&Bを侮るなかれ!と再認識させられる1枚です。
Keith Crouch、Christopher "Tricky" Stewart、Sean "Sep" Hall、Robin Thicke、J.R. Hutson(J.R. Swinga)(Leroy Hutsonの息子)、The Boys(Hakim Abdulsamad/Khiry Abdulsamad/Tajh Abdulsamad/Bilal Abdulsamad)がプロデュースを手掛けています。
このプロデューサーの陣容からも分かるように、巧みなプロダクションが本作の魅力になっています。
その1つがヴォーカル・アレンジの素晴らしさ。Rahsaan Patterson、Sherree Ford-Payne、The Boys等がバック・コーラスを務め、幼いJasonのヴォーカルをしっかりサポートしています。
特に、シングルにもなった「Love Ambition (Call On Me)」、「I Can't Stand The Pain」という2曲のRahsaan Pattersonのバック・コーラスがサイコーです。
それ以外にもIsleysの名バラード・カヴァー「For The Love Of You」、Sherree Ford-Payneがバック・コーラスのアーバン・ミディアム「So In Love」、ヒップ・ホップ・ソウルな「Pretty Brown」あたりが僕のおススメです。
"ティーンR&B"と侮らず、ぜひチェックしてみてください。
全曲紹介しときやす。
「I Can't Stand The Pain」
Keith Crouchプロデュース。アルバムからの2ndシングル。デビュー前のRahsaan Pattersonがバック・コーラスで参加。ティーンの幼い歌声ながらも、甘酸っぱい雰囲気がたまらない素敵なミディアムに仕上がっています。バック・コーラスのRahsaan PattersonがJasonを上手くリードしてあげている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=aqCFyi6pLRk
「Love Ambition (Call On Me)」
Keith Crouchプロデュース。1stシングルにもなったタイトル曲は素敵なラブ・バラード。ここでもRahsaan Pattersonのバック・コーラスが抜群で、オトナR&Bな雰囲気のティーンR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0Z8qZyeE_bE
「On Top Of The Hill」
Christopher "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Robin Thickeプロデュース。軽やかなミディアム・グルーヴ。抜群のコーラスワークがJasonのヴォーカルを盛り立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=bvhuw1VdW24
「For The Love Of You」
The Isley Brothersの名バラードをカヴァー。オリジナルは『The Heat Is On』(1975年)に収録されています。当ブログではJoss Stone、Hil St. Soulのカヴァーも紹介済みです。ティーンが歌う「For The Love Of You」もなかなか新鮮です。J.R. Hutson(J.R. Swinga)プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=NMATnTSBfU0
「Pretty Brown」
J.R. Hutson(J.R. Swinga)プロデュース。この時代らしいヒップ・ホップ・ソウルですが、変に弾けすぎずクールな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=y6Gd1uUPCe8
「So In Love」
Keith Crouchプロデュース。Sherree Ford-Payneがバック・コーラスで参加。個人的にはかなりお気に入り。巧みなプロダクション、Sherree Ford-Payneのバック・コーラスが抜群のアーバン・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QJDUlJBy8Gc
「All Up Into You」
Christopher "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Robin Thickeプロデュース。少し大人びた感じのJasonのヴォーカルを楽しめるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=4udExqZ3kY8
「Ordinary Guy」
The Boysプロデュース。バック・コーラスにもThe Boysが参加しています。JasonがThe Boysの一員になったようなティーンR&Bらしいミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=UM1G4QzhvIg
「My Love」
The Boys/Keith Crouchプロデュース。ラストもThe Boysと一緒にラブ・バラードを歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=b1O1rvMmfqE
ご興味がある方はJasonが若き日のMJを演じた『The Jacksons:An American Dream』(1992年)のサントラもチェックを!
Various Artists『The Jacksons:An American Dream』(1992年)