2018年11月25日

Georgia Anne Muldrow『Overload』

異才女性R&Bアーティストの最新作はBrainfeederから☆Georgia Anne Muldrow『Overload』
Overload [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック収録 / 国内盤] (BRC583)
発表年:2018年
ez的ジャンル:エクスペリメンタル女性R&B
気分は... :独特のオーラが!

独特の音世界でファンを魅了する女性R&BアーティストGeorgia Anne Muldrowの最新作『Overload』です。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
 『Umsindo』(2009年)
 『Kings Ballad』(2010年)
 『Seeds』(2012年)

最新作『Overload』は、Flying LotusBrainfeederからリリースです。

エグゼクティブ・プロデューサーとして、Flying Lotus、公私のパートナーDudley Perkins、さらにはAloe Blacc

Georgia Anne Muldrowのセルフ・プロデュース以外に、BJ The Chicago Kid『In My Mind』(2016年)をプロデュースしたMike & Keys、Aloe Blacc、50 Cent、Eminem、Dr. Dre等を手掛けるHip-Hop/R&BプロデューサーKhalilDJ Khalil)、オランダ、ロッテルダムを拠点とするビートメイカーMoods、フィリピン、マニラを拠点とするLustbassといったプロデューサーが起用されています。

また、Shana Jenson、公私のパートナーDudley Perkinsがフィーチャリングされています。

先行シングルになった「Overload」、社会メッセージ・ソング「Blam」、新鋭ビートメイカーMoodsのトラックが印象的な「Aerosol」、Lustbassプロデュースのビューティフル・ソング「Vital Transformation」The Gap Bandのカヴァー「You Can Always Count On Me」、リズミックに躍動する「Bobbie's Dittie」あたりが僕のおススメです。

派手さはありませんが、彼女の放つ独特のオーラを存分に楽しめる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「I.O.T.A. (Instrument Of The Ancestors)」
Georgia Anne Muldrowプロデュース。多重コーラスを用いた彼女らしいハイパー&トライバルなアルバムのプロローグ。

「Play It Up」
Mike & Keysプロデュース。ダークなムードの中でGeorgia Anne Muldrowらしい独特の世界観を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=_h5xtQddIuE

「Overload」
Khalil/Mike & Keysプロデュース。アルバムからの先行シングル。Hip-Hopビートとネオソウルをメロウに調和させた感じの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=m3y51fkjLEI

「Blam」
Mike & Keysプロデュース。銃社会へ警鐘を鳴らす社会メッセージ・ソング。Hip-Hopビートに乗って、鋭いメッセージを刻んでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=V8EVJmQd3Cs

「Williehook (Skit)」
Georgia Anne Muldrowプロデュース。ビートの効いたスキット。

「Aerosol」
Moodsプロデュース。新鋭ビートメイカーによるドリーミー・トラックをバックに、丁寧にMuldrowが言葉を紡いでいきます。
https://www.youtube.com/watch?v=nqGOU6d5pLA

「Vital Transformation」
Lustbassプロデュース。元々はGeorgia Anne MuldrowをフィーチャーしたLustbassの作品として2014年にリリースしていた楽曲です。聴いていると勇気とパワーをもらえるビューティフル・チューン。素敵なメッセージが胸の奥まで染み渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=t6n-PzqkxJM

「You Can Always Count On Me」
The Gap Bandのカヴァー(Buddy Jones/Charlie Wilson作)。オリジナルは『Magicians Holiday』(1974年)に収録されています。Shana Jensonをフィーチャー。Georgia Anne Muldrow/Mike & Keysプロデュース。このカヴァー・セレクトは興味深いですね。聴く者の心を優しく包み込んでくれる感動バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=aOB3NiKV5g8

「These Are The Things I Really Like About You」
公私のパートナーDudley Perkinsをフィーチャー。Georgia Anne Muldrowプロデュース。ジャズ・フィーリングの効いたサウンドは本作の中で異色です。
https://www.youtube.com/watch?v=B7Gf577e-b8

「Canadian Hillbilly」
Georgia Anne Muldrowプロデュース。ジワジワとくる深淵なバラード。こういうのもMuldrowらしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=h_ceEJbTb7s

「Conmigo (Reprise)」
Georgia Anne Muldrowプロデュース。アコースティック・ベース、ピアノ等によるジャズ・サウンドと幻想的なヴォーカルの組み合わせが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=WmXYDmNnVbs

「Bobbie's Dittie」
Georgia Anne Muldrowプロデュース。彼女の子息もソングライティングに名を連ねるリズミックな仕上がり。サウンド的にはコレが一番格好良いかも?
https://www.youtube.com/watch?v=kD2YxN66flU

「Ciao」
Georgia Anne Muldrowプロデュース。本編のラストは軽くトライバルなミディアム・チューンで締め括ってくれます。

「What Can We Do Now」
国内盤ボーナス・トラック。ジャズ・トランぺッターAmbrose Akinmusireと男性ラッパーAyun Bassaをフィーチャー。今ジャズとHip-Hopフィーリングを織り交ぜた僕好みの1曲に仕上がっています。Georgia Anne Muldrowプロデュース。

Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
Olesi: Fragments of an Earth

G&D『The Message Uni Versa』(2007年)
The Message Uni Versa

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

Georgia Anne Muldrow & Declaime『Someothaship』(2008年)
Someothaship

『Umsindo』(2009年)
Umsindo

『Early』(2009年)
Early

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie

『Seeds』(2012年)
Seeds

The Blackhouse『The Blackhouse』(2012年)
Blackhouse

G&D『Lighthouse』(2013年)
Lighthouse

Jyoti『Denderah』(2013年)
Denderah

『A Thoughtiverse Unmarred』(2015年)
A Thoughtiverse Unmarred
posted by ez at 00:02| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]