発表年:1981年
ez的ジャンル:Hancock流ファンク/ディスコ
気分は... :百雑砕!
今回はスーパー・ピアニストHerbie Hancockが1981年にリリースした『Magic Windows』です。
これまで紹介したHancock作品は以下の11枚(録音年順)。
『Inventions And Dimensions』(1963年)
『Empyrean Isles』(1964年)
『Maiden Voyage』(1965年)
Original Soundtrack『Blow-Up』(1966年)
『Speak Like A Child』(1968年)
『The Prisoner』(1969年)
『Fat Albert Rotunda』(1969年)
『Thrust』(1974年)
『Sunlight』(1978年)
『Feets Don't Fail Me Now』(1979年)
『Lite Me Up』(1982年)
本作はこの時期のHerbie Hancockらしいファンク/ディスコ路線の作品に仕上がっています。全6曲中5曲がヴォーカル曲となっています。
プロデュースはHerbie HancockとDavid Rubinson & Friends, Inc.。
レコーディングにはHerbie Hancock(key、syn、p、back vo)以下、The Brothers JohnsonのGeorge Johnson(g)とLouis Johnson(b)、Michael Brecker(ts)、Ray Parker, Jr.(g、ds)、Al McKay(g)、Wah-Wah Watson(g)、Adrian Belew(g)、Freddie Washington(b)、Ed Watkins(b)、John Robinson(ds)、Alphonse Mouzon(ds)、James Gadson(ds)、Kwasi Dzidzornu(Ghanaian ds)、Kwawu Ladzekpo(Ghanaian ds)、Moody Perry III(Ghanaian ds)、Pete Escovedo(per)、Juan Escovedo(per)、Sheila Escovedo(per)、Paulinho da Costa(per)、Sylvester(vo)、Vicki Randle(vo)、Gavin Christopher(vo)、 Luther Waters、Julia Tillman、Maxine Willard Waters、Oren WatersというThe Waters(back vo)、Jeffrey Cohen(back vo)等が参加しています。
Sylvesterをフィーチャーし、ダンス・ヒットとなったタイトル曲「Magic Number」、Ray Parker, Jr.との共作によるアーバン・メロウ「Tonight's the Night」、当時注目のミュージシャンであったAdrian Belewとの共作によるインスト・ファンク「The Twilight Clone」、ダンサブルなファンク「Help Yourself」あたりが僕のおススメです。
この時期のHerbie Hancock作品の中では、地味な存在かもしれませんが、ファンク/ディスコ路線の内容は若いリスナーにもフィットするのでは?
全曲紹介しときやす。
「Magic Number」
David Rubinson/Herbie Hancock/Jeffrey Cohen作。人気ディスコ・シンガーSylvesterをフィーチャーしたアーバンなディスコ・ファンク。シングル・カットされ、USダンス・チャート第9位となっています。ダンス・ヒットも頷けるキャッチーな仕上がりです。Pete EscovedoらEscovedoファミリーによるラテン・フレイヴァーのアクセントも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=1wI3GCacj98
「Tonight's the Night」
Herbie Hancock/Jeffrey Cohen/Ray Parker, Jr.作。オリジナルは当ブログでも紹介したRay Parker Jr. & Raydio『Two Places At The Same Time』(1980年)ヴァージョンです。そのRay Parker, Jr.もギター&ドラムで参加している本ヴァージョンは、Vicki Randleがリード・ヴォーカルを務めるアーバン・メロウなミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NMXVKFW125A
「Everybody's Broke」
Alphonse Mouzon/Gavin Christopher/Herbie Hancock/Jeffrey Cohen作。リード・ヴォーカルはGavin Christopher。Hancockのキーボードを満喫できるミディアム・ファンク。The Brothers JohnsonのJohnson兄弟が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=da_vXV4Haio
Tout Simplement Noir「C' La Tuff」のサンプリング・ソースとなっています。
Tout Simplement Noir「C' La Tuff」
https://www.youtube.com/watch?v=mz2jLhVk5ig
「Help Yourself」
David Rubinson/Gavin Christopher/Herbie Hancock/Jeffrey Cohen作。リード・ヴォーカルはGavin Christopher。本作らしい派手なサウンドが冴えるダンサブルなファンク・チューン。Michael Breckerのサックスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=lEPEHkeVG5s
「Satisfied with Love」
Herbie Hancock/Jean Hancock作。リード・ヴォーカルはGavin Christopher。アーバン・メロウなミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=M99MTQxNUmk
「The Twilight Clone」
Adrian Belew/Herbie Hancock作。ラストは当時Talking Heads『Remain in Light』(1980年)や新生King Crimsonへの参加で注目されていたAdrian Belewとの共作によるインスト・ファンクで締め括ってくれます。Adrian Belewの代名詞であるエレファント・ギターも聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=NMXVKFW125A
Herbie Hancock作品の過去記事もご参照下さい。
『Inventions And Dimensions』(1963年)
『Empyrean Isles』(1964年)
『Maiden Voyage』(1965年)
Original Soundtrack『Blow-Up』(1966年)
『Speak Like A Child』(1968年)
『The Prisoner』(1969年)
『Fat Albert Rotunda』(1969年)
『Thrust』(1974年)
『Sunlight』(1978年)
『Feets Don't Fail Me Now』(1979年)
『Lite Me Up』(1982年)