2018年12月26日

Doris Monteiro『Doris Monteiro』

妖艶なボサノヴァ/ジャズ・サンバ☆Doris Monteiro『Doris Monteiro』
サマー・サンバ
発表年:1964年
ez的ジャンル:妖艶ボサノヴァ/ジャズ・サンバ
気分は... :パーティー!パーティー!

今宵は遊びモードで弾けまくり!
クリスマスだし、まぁ、いいかぁ!

今回は60年代ブラジルものから都会的なメロウ・サウンドが魅力の1枚、Doris Monteiro『Doris Monteiro』(1964年)です。

1934年リオ・デ・ジャネイロ生まれの女性シンガー/女優Doris Monteiroの紹介は、『Simplesmente』(1966年)、『Agora』(1976年)に続き3回目となります。

レコーディングにはWalter Wanderley(org)、Luiz Marinho(b)、Theo De Barros(el-b)、Edison Machado (ds)、Tenorio Jr.(p)等のミュージシャンが参加しています。

プロデュースはArmando Pittigliani、アレンジはMaestro Gaya

アルバム全体としては、Doris Monteiroの妖艶なヴォーカルを存分に満喫できるボサノヴァ/ジャズ・サンバ作品に仕上がっています。

楽曲としては、Marcos Valle作品とDurval Ferreira作品がそれぞれ4曲取り上げられているのが特徴です。

サウンド的には、特にWalter Wanderleyのオルガンを配した楽曲が印象的です。「Samba de Verao」「Baiaozinho」「Falaram Tanto de Voce」「E Vem o Sol」等Wanderleyのオルガンの独特の響きとMonteiroのクール・ヴォイスの相性は抜群だと思います。

Wanderley参加曲以外であれば、「Vou de Samba Com Voce」「Diz Que Fui Por Ai」「Sambou Sambou」あたりもおススメです。

Doris Monteiroの妖艶ヴォーカルに悩殺されたい方はぜひチェックを!

全曲を紹介しときやす。

「Samba de Verao」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。「Summer Samba」「So Nice」のタイトルでも知られる名曲をカヴァー。Marcos自身のヴァージョンは『O Compositor E O Cantor』(1965年)、『Samba '68』(1968年)で聴くことができます。ここではWalter Wanderleyのオルガンの響きとMonteiroのクール・ヴォイスがマッチしたクールな「サマー・サンバ」を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=8Ee__zLfiV0

本曲に関して、当ブログではAstrud Gilberto/Walter Wanderley TrioBebel GilbertoO QuartetoBossa TresWanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio With Rosinha De Valencaヴァージョンも紹介済みです。

「Dois Peixinhos」
Durval Ferreira/Luis Fernando Freire作。華やかなホーン・サウンドとTenorio Jr.の小粋なピアノがMonteiroのヴォーカルを引き立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=u0O6hjN0oKc

「Baiaozinho」
Eumir Deodato作。当ブログではRoberto Menescalヴァージョンも紹介済みです。Monteiroのヴォーカルに寄り添うWalter Wanderleyのオルガンのキュートな音色が絶妙!僕好みの軽やかなジャズ・サンバに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=FnJKH-ui1Zw

「Vou de Samba Com Voce」
Joao Mello作。軽快に疾走するリズミックなジャズ・サンバ。Monteiroのヴォーカルも軽やかです。トロンボーンを中心としたダイナミックなホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=rL-HjFQtrVg

「Deus Brasileiro」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos自身のヴァージョンは『O Compositor E O Cantor』(1965年)で聴くことができます。当ブログではTitaヴァージョンも紹介済みです。憂いを帯びたWanderleyのオルガンと共に始まるジャズ・サンバは何処となく寂しげです。
https://www.youtube.com/watch?v=2XnTuO-phG0

「Diz Que Fui Por Ai」
Ze Keti/Hortencio Rocha作。当ブログではNara Leaoヴァージョンも紹介済みです。Tenorio Jr.のピアノと華やかなホーン隊をバックに、Monteiroがしっとり歌い上げる品格のあるメロウ・ボッサ
https://www.youtube.com/watch?v=4-4dRBOT4dI

「Vivendo de Ilusao」
Durval Ferreira/Orlando Henriques作。落ち着いた雰囲気の中でMonteiroの艶やかなヴォーカルを満喫できるオトナ・ボッサ。
https://www.youtube.com/watch?v=UMZSH3EmNmE

「Falaram Tanto de Voce」
Durval Ferreira/Orlandivo作。Walter Wanderleyのオルガンが冴えるグルーヴィー・ジャズ・サンバ。Walter Wanderley好きの人は気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=0vyPKX21ghU

「Sambou Sambou」
Joao Donato/Joao Mello作。Donatoのオリジナルは『Sambou, Sambou(Muito a Vontade)』(1962年)に収録されています。当ブログではThe G/9 Groupヴァージョンも紹介済みです。艶めかしいMonteiroの語り口にグッとくるエレガントなジャズ・サンバ。
https://www.youtube.com/watch?v=BHn5J3Ajsik

「E Vem o Sol」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcosのオリジナルはデビュー・アルバム『Samba "Demais"』に収録されています。当ブログではWanda Saヴァージョンも紹介済みです。Monteiroの妖艶ヴォーカルに悩殺されるオトナのオルガン・ボッサに仕上がっています。たまりませんな。
https://www.youtube.com/watch?v=cUSlnJJGFo8

「Razao do Amor」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcosのオリジナルはデビュー・アルバム『Samba "Demais"』に収録されています。ギターを従え、少し憂いを帯びた歌声を聴かせてくれる哀愁ボッサ。
https://www.youtube.com/watch?v=pzQakOU7DOo

「Verdade Em Paz」
Durval Ferreira/Pedro Camargo作。ラストはしっとりとしたオルガン・ボッサで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nFJf7Geq0wY

Doris Monteiroの他作品もチェックを!

『Vento Soprando』(1961年)
Vento Soprando- Colecao As Divas

『Gostoso E Sambar』(1963年)
Gostoso E Sambar

『Simplesmente』(1966年)
シンプレスメンチ

『Doris Monteiro』(1970年)
Doris Monteiro

『Doris』(1971年)
Doris Monteiro

『Doris』(1973年)
Doris

『Agora』(1976年)
アゴーラ

Doris E Lucio『No Projeto Pixinguinha』(1976年)
No Projeto Pixinguinha
posted by ez at 00:08| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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