発表年:1982年
ez的ジャンル:Cameo印ファンク
気分は... :Cameo好きはぜひ!
今回は人気ファンク・バンドCameoが全面バックアップしたファンク・アルバムLA. Connection『Now Appearing』(1982年)です。
※『LA. Connection』のタイトルでリリースされた盤もあります。
LA. Connectionは、ルイジアナ出身のファンク・バンド。
バンド名のLAはロサンゼルスではなくルイジアナの略です。
本作『Now Appearing』(1982年)がグループ唯一のアルバムとなります。
メンバーはRoger Harris(vo)、Warren Taylor(vo)、Wilbert Richardson(g)、James Wilson(key、back vo)、Charles Richardson(b、back vo)、Michael Caesar(ds、per)、Stacy Cole(tp、flh、back vo)、Webster Jackson(woodwinds、vo)という8名。
メンバーのうち、リード・ヴォーカルのRoger Harris(vo)は、本作以前にもLarry Blackmon/Anthony LockettというCameoメンバーがプロデュースしたファンク作品Mantra『Mantra』(1981年)にも参加し、1988年にはThe Manhattansに参加しています。
本作『Now Appearing』(1982年)に話を戻すと、CameoのリーダーLarry Blackmonがプロデュースし、Larry Blackmon、Tomi Jenkins、Nathan Leftenant、Charlie Singleton、Gregory JohnsonというCameoがアルバムに参加し、ソングライティングにも大きく関わっています。
それ以外にOtis Redding Jr.(g)、Morris Ogletree(key)、Lloyd Oby(tb)、Walter Perry(tp)、Sparklin Brown Sugar(back vo)といったミュージシャンが参加しています。
中身はCameo色を前面に打ち出したCameo印のファンク作品に仕上がっています。
この時期のCameo本体は、大所帯ファンク・バンドからリストラを断行し、スリム化を図っていたのに対し、本作では以前のCameoのような大所帯ファンク・バンドの魅力を前面に打ち出しているのが面白いですね。
「Burn Me Up」、「Shake It」あたりが人気だと思いますが、「Get It Up」、「Come Into My Heart」、「Jealousy」もかなりいいと思います。
「I'll Find A Way」、「Promise Me」というラスト2曲のスロウもCameoファンならばニンマリするはず!
Cameo好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Get It Up」
Larry Blackmon/Gregory Johnson/Nathan Leftenant作。ダイナミックな重量ファンクがオープニング。大所帯ファンク・バンドらしい華やかさがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=DOIQvkQya6w
「Shake It」
Charles Richardson/Larry Blackmon作。ナスティな女性コーラスと軽快なギター・カッティングが印象的なファンク・チューン。鮮やかなホーン・アンサンブルも含めて大所帯ファンク・バンドらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tdy2c8gO8Bk
「Come Into My Heart」
Larry Blackmon作。曲調、ヴォーカルワークも含めてCameoのアルバムに収録されていそうなミディアム・ファンク。
https://www.youtube.com/watch?v=k8LTgpf5hrU
「Burn Me Up」
Larry Blackmon/LA. Connection作。ソリッドなファンク・グルーヴが格好良い1曲。Cameo好きならば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=sThFEUowLLE
「Jealousy」
Larry Blackmon/Ed Brady作。ダンサブルなシンセが導くファンク・チューン。嫌味のないシンセの音色と爽快ヴォーカル・ワークの組み合わせがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gkqTmcK3TEk
「I'll Find A Way」
Larry Blackmon/Ed Brady作。スウィートな雰囲気に包まれたスロウ・チューン。Cameo作品のスロウ・チューンを彷彿させます。
https://www.youtube.com/watch?v=GZOqKfXSB1U
「Promise Me」
Anthony Lockett/Larry Blackmon作。前述のMantra『Mantra』(1981年)でも取り上げられていたスロウ・バラード。切々としたリード・ヴォーカルとスウィート・コーラスの組み合わせがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=GhbGy6jRwo4
ご興味がある方はCameoの過去記事もご参照下さい。
Cameo『Cardiac Arrest』(1977年)
Cameo『Cameosis』(1980年)
Cameo『Feel Me』(1980年)
Cameo『Knights Of The Sound Table』(1981年)
Cameo『She's Strange』(1984年)
Cameo『Word Up!』(1986年)
Cameo『Machismo』(1988年)
Cameo『Real Men ... Wear Black』(1990年)