2019年01月11日

Gato Barbieri『Bolivia』

汎ラテン・アメリカ的なスピリチュアル・ジャズ☆Gato Barbieri『Bolivia』
ボリビア (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)
発表年:1973年
ez的ジャンル:Flying Dutchm系アルゼンチン・スピリチュアル・ジャズ
気分は... :日本的霊性とは・・・

最近、鈴木大拙の著作を読んでいるせいか、スピリチュアルな音が聴きたい気分!

アルゼンチンを代表するジャズ・ミュージシャンGato BarbieriFlying Dutchmanからリリースした『Bolivia』(1973年)です。

アルゼンチン、サンタフェ州ロサリオ出身のテナー・サックス奏者/コンポーザーGato Barbieri(1932-2016年)の紹介は、『Chapter One: Latin America』(1973年)、『Fenix』(1971年)に続き3回目となります。

本作『Bolivia』(1973年)は汎ラテン・アメリカ的なスピリチュアル・ジャズを満喫できる1枚です。主役Gatoの男の色気を感じるサックスやミステリアスなフルートも絶好調です。

プロデュースは他のFlying Dutchman作品と同じくBob Thiele

Gato Barbieri(ts、fl、vo)、Lonnie Liston Smith(p、el-p)、John Abercrombie(g)、Jean-François Jenny-Clark(b)、Stanley Clarke(b)、Bernard Purdie(ds)、Airto Moreira(per)、Gene Golden(per)、James Mtume(per)、Moulay Ali Hafid(per)

レア・グルーヴ/クラブジャズ好きも歓喜するであろう「Ninos」、アルゼンチン・タンゴのエッセンスを取り込んだ「Merceditas」、土着的スピリチュアル・ジャズ「Bolivia」、Barbieri本人のヴォーカル入りフォルクローレ・ジャズ「Vidala Triste」あたりがおススメです。

アルゼンチン人ジャズ・ミュージシャンGato Barbieriにしか表現できないスピリチュアル・ジャズをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Merceditas」
Gato Barbieri作。アルゼンチン・タンゴのエッセンスを取り込んだモーダル&スピリチュアルなオープニング。咽び泣くBarbieriに男のダンディズムを感じます。アルゼンチン人Gato Barbieriにしか表現できないジャズがココにあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ht1BasYk9S0

「Eclypse/Michellina」
トラディショナル「Eclypse」とGato Barbieri作「Michellina」のメドレー。エレガントなラテン・リズムをバックに、Barbieriにエモーショナルなブロウを聴かせてくれる「Eclypse」に続き、Lonnie Liston Smithのピアノが先導するスピリチュアル・ジャズ「Michellina」が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=MDkNRRC59RA

「Bolivia」
Gato Barbieri作。タイトル曲は南米の雄大な自然のような厳かさを感じる汎ラテン・アメリカな土着的スピリチュアル・ジャズに仕上がっています。中盤のBarbieriのフルートがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=AaCVwmJ5m3s

「Ninos」
Gato Barbieri作。今日的には本演奏を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?The Incredible Bongo Bandに通じる魅力を持つブレイクビーツ的なパーカッシヴ・スピリチュアル・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=010Q7JG-imo

「Vidala Triste」
Michelle Barbieri/Gato Barbieri作。ラストは土着的リズムをバックに、Barbieriがヴォーカル&フルートを披露してくれるフォルクローレ・ジャズで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=k0jpUC9G2tA

Gato Barbieriの他作品もチェックを!

『In Search of the Mystery』(1967年)
In Search of the Mystery (Dig)

『The Third World』(1969年)
第三世界 (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『El Pampero』(1971年)
エル・パンペロ (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Fenix』(1971年)
フェニックス (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Last Tango in Paris』(1972年)
Last Tango In Paris: Original MGM Motion Picture Soundtrack

『Chapter One: Latin America』(1973年)
Chapter One: Latin America (Dig)

『Under Fire』(1973年)
アンダー・ファイアー (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Chapter Two: Hasta Siempre』(1973年)
Chapter Two: Hasta Siempre (Dig)

『Chapter Three: Viva Emiliano Zapata 』(1974年)
Chapter Three: Viva Emiliano Zapata - Originals

『Yesterdays』(1974年)
イエスタデイズ (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Chapter Four: Alive in New York』(1975年)
Chapter 4.Live in New York

『El Gato』(1975年)
エル・ガトー (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

Gato Barbieri & Dollar Brand『Confluence』(1975年)
コンフルエンス

『Caliente!』(1976年)
Caliente

『Ruby Ruby』(1977年)
Ruby Ruby (Reis) (Rstr) (Dig)

『Tropico』(1978年)
Tropico: Originals (Dig)

『Bahia』(1982年)
Gato Barbieri: Bahia

『Apasionado』(1983年)
Apasionado

『Para Los Amigos』(1984年)
Gato...Para Los Amigos

『Passion And Fire』(1988年)
Passion and Fire
posted by ez at 01:35| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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