2019年01月13日

Otis Junior & Dr. Dundiff『Cool』

R&B注目ユニットの第2弾、Jakartaからリリース☆Otis Junior & Dr. Dundiff『Cool』
Cool
発表年:2018年
ez的ジャンル:インディ系ジャジー・ソウル/Hip-Hop
気分は... :無分別智・・・

今回は新作R&BアルバムからOtis Junior & Dr. Dundiff『Cool』(2018年)です。

Otis Junior & Dr Dundiffは、R&BシンガーOtis Juniorとプロデューサー/トラックメイカーDr. Dundiff(本名:Roman Aprile)が地元のケンタッキー州ルイビルで結成したユニット。

それまでに様々なアーティストと組み、複数のレーベルから作品をリリースしていたDr. Dundiffが、2016年に地元ルイビルで開催されたR&BイベントでOtis Juniorと出会います。

意気投合した2人は、早速2016年にドイツの人気レーベルJakarta RecordsからデビューらEP『1moment2another』をリリースします。

2017年にはJakartaからデビュー・アルバム『Hemipsheres』をリリースし、各方面から高い評価を得ました。

その後、Otisは他アーティストの作品に客演し、Dr. Dundiffはソロ・アルバムや共同名義のアルバムをレコーディングしました。

そうした各々の活動でパワーアップした2人が再結集し、レコーディングした最新作が本作『Cool』(2018年)です。

楽曲はすべて作詞がOtis Junior、作曲がDr. Dundiffです。

90年代ジャジーHip-Hop、2000年代ネオソウルの影響を感じるDr. Dundiffによるジャジー&メロウなHip-Hop調トラックと、Otis Juniorのソウル・ヴォーカルが生み出すグッド・ヴァイヴが魅力の1枚です。

A Tribe Called Quest(ATCQ)好きが気に入りそうな「Need to Know」、Dr DundiffのRaphael Saadiq好きを反映した「Wet」、開放的なジャジー&メロウ「Waiting on You」、2000年代ネオ・フィリー調の「In the Dark」D'Angelo調の「Come Closer」、同郷の女性シンガーZlynn Harrisをフィーチャーした「Poems」あたりが僕のおススメです。

決して新しい音ではありませんが、90年代ジャジーHip-Hop、2000年代ネオソウル等のエッセンスを巧みに取り入れたセンスに魅せられる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Cool」
ライブ風でスタートするタイトル曲。ジャジー・ピアノとロッキン・ギターをバックに、Otisがソウルフルなヴォーカルを披露してくれるサザン・ソウル調の仕上がりです。

「Need to Know」
本作の魅力を象徴するトラック。A Tribe Called Quest(ATCQ)好き、アングラ・ジャジーHip-Hop好きはグッとくるであろうジャジー&メロウなトラックが心地好い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ikrPFt_ddUY

「Wet」
ジャジーHip-Hopとオーガニックなヴィンテージ・ソウルを融合させた1曲。Raphael Saadiqがアイドルだと公言するDr Dundiffらしい1曲に仕上がっているのでは?

「Waiting on You」
開放的なジャジー&メロウ・サウンドとOtisの少しウェットなヴォーカルがフィットしたグッド・トラック。レゲエあたりとセットで聴くのもいいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=I_62tEyJ7KE

「In the Dark」
「Need to Know」と同タイプのジャジー&メロウ・ソウル。2000年代ネオ・フィリー好きの人にもフィットする仕上がりなのでは?ジャジーなトランペットもいい感じです。

「Poems」
同郷の女性シンガーZlynn Harrisをフィーチャー。美しくも儚いムードのジャジー・トラックに乗って、OtisとZlynnが素敵なデュエットを聴かせてくれます。

「Come Closer」
D'Angelo好きの人も気に入りそうなネオソウル調のクールな仕上がり。このセンス大好きです。

「Blue」
"今ジャズ"風のジャジー・ソウル。ジャズ、ソウル、Hip-Hopがバランス良く融合しています。

「Through Me」
J Dilla以降のジャジー・ソウルといった感じですね。

「5pm」
生演奏感のあるジャジー&メロウ・サウンドが心地好いオトナ・ソウル。派手さはありませんがジワジワ沁みてくる感じがいいですね。

「Black」
本編ラストはオープニングと同じくライブ仕立てで締め括ってくれます。ジャズ・フィーリングのサウンドとOtisの少しウエットなヴォーカルがシブくていいですね。

「Need To Know (Remix)」
「Need to Know」のリミックス。オリジナルと比較して、よりネオソウル寄りの仕上がりとなっています。

1stアルバム『Hemipsheres』(2017年)もセットでどうぞ!

『Hemipsheres』(2017年)
Hemipsheres
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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