発表年:1963年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン・ジャズ
気分は... :ラテンで活性化・・・
月曜から嵐の1週間を覚悟していましたが、昨日はさまざまな出来事が集中し、心身共に疲労困憊・・・こんなときはラテンな音で活性化しよう!
今回はラテン・パーカッション/ティンバレス奏者Willie Boboの初リーダー作『Bobo's Beat』(1963年)です。
N.Y.スパニッシュ・ハーレム出身のニューヨリカンWillie Bobo(本名:William Correa)(1934-1983年)に関して、当ブログでこれまで紹介したのは以下の4枚。
『Uno Dos Tres 1-2-3』(1966年)
『Juicy』(1967年)
『Bobo Motion』(1967年)
『Bobo』(1979年)
Mongo Santamariaと共に、Tito Puente楽団、Cal Tjaderのクインテットで活躍し、その後Herbie Mannの楽団で活動していたWillie Boboが、同楽団脱退後にレコーディングした初リーダー作が本作『Bobo's Beat』(1963年)です。
レコーディングにはWillie Bobo(vo、per、timbales)、Clark Terry(tp)、Joe Farrell(ts)、Frank Anderson(org、p)等のミュージシャンが参加しています。
プロデュースはTeddy Reig。
N.Y.ラテンを代表するラテン・パーカッション/ティンバレス奏者Willie Boboですが、本作ではブラジリアン・ジャズ/ボッサ・ジャズへのアプローチが目立ちます。
ただし、ブラジリアン・ジャズ/ボッサ・ジャズにニューヨリカンならではのラテン・テイストを巧みに融合させているのが本作の魅力です。
今聴いても実に新鮮なブラジリアン・グルーヴ/ラテン・グルーヴだと思います。
全曲紹介しときやす。
「Bon Sueno」
Frank Colon作。ビッグ・バンド風の華やかなラテン・ジャズがオープニング。軽快なラテン・ビートにのって、Joe Farrellが鮮やかなソロを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=C_oe6BhbOgA
「Naked City Theme」
Billy May作。ラテンならではのムーディー・サウンドを楽しめます。哀愁を帯びたオルガンの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=z2yITQU_ox4
「Felicidade」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作。ボサノヴァ名曲をラテン×アフロ・ブラジリアンな感じで聴かせてくれるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ApB9PLAh6sE
本曲に関して、当ブログではRamsey Lewis Trio、Kenny Drew、Milton Nascimento、Sirius B、Claude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's Seven、Diana Panton、Tania Mariaのカヴァーも紹介済みです。
「Bossa Nova in Blue」
Frank Anderson作。ボサノヴァ・オルガン奏者Walter Wanderley好きの人は思わずニンマリしそうなオルガン・ボッサ・ジャズです。
https://www.youtube.com/watch?v=PPpZo7sDQ9M
「Boroquinho」
Roberto Menescal/Christopher Boscole作。Menescalのボサノヴァ名曲「小舟」をカヴァー。ビッグ・バンド風の華やかなホーン・アンサンブルとボッサ・ビートの組み合わせが絶妙なボッサ・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=vApuSbV6O5k
本曲について、当ブログではElis Reginaの『Elis, Como e Porque(Como & Porque)』、『Elis Regina in London』、『Aquarela Do Brasil』収録の3ヴァージョンやO Quarteto、Stacey Kent、Tamba Trio、Herbie Mann & Tamiko Jones、Maysaのカヴァーを紹介済みです。
「Crisis」
Freddie Hubbard作品のカヴァー。Hubbard自身のヴァージョンは『Ready For Freddie』(1962年)に収録されています。Art Blakey & The Jazz Messengers『Mosaic』(1962年)でもお馴染みですね。ニューヨリカンならではのブラジリアン・ジャズといった雰囲気がいいですね。お見事です!
https://www.youtube.com/watch?v=CGes7YxG9fA
「Mi Fas y Recordar」
Bill Salter作。軽やかな疾走するボッサ・ビートと華やかなラテンのエッセンスを見事に融合させています。メリハリの効いたホーン・アンサンブルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=vDJ5YOJRCKM
「Capers」
Tom McIntosh作。華やかなホーン・アンサンブルとWillie Boboならではのニューヨリカンなボッサ・ビートの組み合わせがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=9LzOY1--S2U
「Let Your Hair Down Blues」
Frank Anderson作。じらせていたようにラストはラテン・ビート全開で締め括ってくれます。ブルージーなオルガンも実にクール!
https://www.youtube.com/watch?v=hoSvWhcYsh8
Willie Boboの他作品もチェックを!
『Bobo! Do That Thing/Guajira』(1963年)
『Let's Go Bobo!』(1964年)
『Uno Dos Tres 1-2-3』(1966年)
『Bobo Motion』(1967年)
『Juicy』(1967年)
『A New Dimension』(1968年)
Willie Bobo & The Bo-Gents『Do What You Want To Do, Tomorrow Is Here』(1971年)
『Tomorrow Is Here』(1977年)
『Hell of an Act to Follow/Bobo』(1978/1979年) ※2in1CD
『Bobo』(1979年)