発表年:1981年
ez的ジャンル:アーバン・メロウ/AOR
気分は... :祭りのあと・・・
個人的に一年で一番大事なイベントを終え、少し脱力状態・・・
こんなときはキュートな女性ヴォーカルで癒されたい・・・
今回は80年代アーバン・メロウ/AOR作品からMarva King『Feels Right』(1981年)です。
Marva Kingはミシガン州出身の女性ソウル・シンガー。
プロデューサーのRichard Perryに見出され、1981年にデビュー・アルバムとなる本作『Feels Right』をリリースします。
さらに『Feels Right』と同じ1981年にスタジオ・ミュージシャンによるユニットMadagascarのメンバーとして、アルバム『Spirit Of The Street』(1981年)をリリースしています。
その後はセッション・シンガーとして活躍する傍ら、Morris Rentie, Jr.とのユニットAnswered Questionsとしてアルバム『Happiness Is....』(1990年)をリリースし、1997年にはPrince殿下率いるThe New Power Generationの一員に加わっています。
2000年代に入ると、再評価の高まりも手伝ったのか、3枚のソロ・アルバムをリリースしています。
本作『Feels Right』(1981年)は、Marvaのキュートなヴォーカルが映えるアーバン・メロウなAOR作品として再評価の高い1枚です。
プロデュースはRichard Perry
レコーディングにはAndrew Gold(g、ds)、Paul Jackson Jr.(g)、Marlo Henderson(g)、Tim May(g)、John Barnes(p、el-p)、Greg Phillinganes(el-p)、Ed Walsh(syn)、James Newton Howard(syn)、Tom Snow(syn)、Freddie Washington(b)、
アーバン・メロウ・グルーヴのタイトル曲「Feels Right」、シングルにもなったメロウ・バラード「Do You Want To Make Love」、Kenny LogginsやPagesヴァージョンでお馴染みの名曲カヴァー「Who's Right Who's Wrong」、AOR人気曲「Isle Of Castaways」あたりがおススメです。
キュートなアーバン・メロウ作品にKOされてみては?
全曲紹介しときやす。
「Feels Right」
タイトル曲はフリーソウル好きが気に入りそうなアーバン・メロウ・グルーヴ。華やかなアーバン・サウンドをバックに、Marvaのキュートなヴォーカルが輝きを増します。
https://www.youtube.com/watch?v=6b7lhZssHiY
「Do You Want To Make Love」
シングル・カットもされた楽曲。Marvaの透明感のある艶やかなヴォーカルが映えるメロウ・バラード。美しいストリングスがロマンティック・ムードを演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=Ml9ddMLvPc0
「Think It Over」
アーバンなファンキー・メロウ。都会的なファンキー・サウンドと共にMarvaのヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=jkIv5b786cU
「Suspicions」
Eddie Rabbittのヒット曲をカヴァー。オリジナルは『Loveline』(1979年)に収録されています。AOR好きの人は気に入るであろう哀愁モードのアーバン・メロウ。切ないMarvaのヴォーカルにグッときます。
https://www.youtube.com/watch?v=UQQIWAiuy_M
「Who's Right Who's Wrong」
Kenny Loggins/Richard Page作の名曲カヴァー。Pagesヴァージョンは『Future Street』(1979年)、Kenny Logginsヴァージョンは『Keep The Fire』(1979年)に収録されています。個人的にはPagesヴァージョンが大好きですが、本ヴァージョンもMarvaらしい透明感のあるヴォーカルを活かした素敵なメロウ・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uswhSB5M3yg
「Two Lovers」
Mary Wells、1962年のヒット曲をカヴァー(Smokey Robinson作)。60年代ソウル・フィーリングと80年代アーバン・サウンドを調和させているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XEwbApFWNGU
「Memories」
Rhetta Hughes、Peggie Blueも取り上げたJerry Ragavoy作品をカヴァー。哀愁バラードを情感たっぷりに歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=Sk9xOMDPIlg
「Isle Of Castaways」
AOR好きにとっての本作のハイライトはMarva Kingのオリジナルである本曲かもしれませんね。サンセットが似合いそうなメロウ・チューンはMarvaの魅力全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=yKr0YZ68NSY
「Here We Go Again」
EW&Fあたりのポップ・ソウルなディスコ・チューンを意識したダンス・チューン。80年代らしいシンセのキラキラ感が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=YjASkePAmCk
「Feeeling Wonderful Feelings」
ラストはMarvaのキュート・ヴォーカルが映えるメロウ・ミディアムでロマンティックに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5lEHTRQxdOs
ご興味がある方はMadagascarやAnswered Questionsもチェックしてみては?
Madagascar『Spirit Of The Street』(1981年)
Answered Questions『Happiness Is....』(1990年)