発表年:1969年
ez的ジャンル:名アレンジャー系ソフト・ロック
気分は... :ポップな気分で!
今回は人気ソフト・ロック作品からThe Alan Copeland Conspiracy『A Bubble Called You』(1967年)です。
名アレンジャーAlan Copelandの紹介は、The Alan Copeland Singers名義の『If Love Comes With It』(1969年)に続き2回目となります。
『If Love Comes With It』(1969年)と並び再評価の高いソフト・ロック人気作ですね。1回聴けば、ソフト・ロック名盤であることが即時にわかる素晴らしい1枚です。
プロデュースはBob Thiele。
まずは本作の再評価を高めたキラー・チューン「Frenesi」ですね。究極のソフト・ロック!と呼びたくなるこの1曲だけでも本作を購入する価値があると思います。
ただし、「Frenesi」のみではないのが本作が名盤たる所以。グルーヴィーな「At My Front Door」、Associationの名曲カヴァー「Windy」、The Beach Boysライクな「Don't Sleep In The Subway」、ドリーミーな「A Bubble Called You」、エヴァーグリーンな魅力がある「Bowling Green」、Roger Nichols & The Small Circle Of Friends好きも気に入るであろう「Only In The Movies」、ソフト・ロックらしい魅力に溢れた「Don't You Care」など魅惑のソフト・ロックがズラリと並びます。
ソフト・ロック好きには間違いのない1枚です。
全曲紹介しときやす。
「At My Front Door」
The El Dorados、1955年のヒット曲をカヴァー。グルーヴィー・ロック×ソフト・ロックなオープニング。スウィン・ロンドンがお好きな人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=2JTDNrYp7wY
「Ode To Billie Joe」
女性カントリー・シンガーBobbie Gentry、1967年の大ヒット曲をカヴァー。少しミステリアスでオトナなコーラス・アレンジがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=XkpcHu4Dt-s
当ブログでは本曲に関して、Lou Donaldson、Nicola Conte、Ellen McIlwaine、The Buddy Rich Big Bandのカヴァーも紹介済みです。
「Windy」
Association、1967年の全米No.1ヒットをカヴァー。オリジナルのグッド・ヴァイヴを受け継ぎつつ、男女コーラスならではのエレガントな魅力を加味しています。
https://www.youtube.com/watch?v=r-7TKXStwZc
当ブログではWes Montgomery、Astrud Gilbertoのカヴァーも紹介済みです。
「Don't Sleep In The Subway」
Petula Clark、1967年のヒット曲をカヴァー(Jackie Trent/Tony Hatch作)。The Beach Boysライクなコーラスワークで楽しませてくれるソフト・ロックらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=afEtXvT_OEM
「The Warmth Of The Sun」
The Beach Boysの名バラードをカヴァー。オリジナルは『Shut Down Volume 2』(1964年)に収録されています。美しくも切ないムードがたまらない1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NW8DZRRSk2w
「Can't Take My Eyes Off You」
Boys Town Gangのお馴染みの人気曲「君の瞳に恋してる」をカヴァー。オリジナルはFrankie Valli、1967年の大ヒット・シングル。Boys Town Gangヴァージョンがお好きな人ならば本ヴァージョンも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=R7ymtTmNH_8
「A Bubble Called You」
タイトル曲はCopelandとThe Love GenerationのTom Bahlerによるオリジナル。ソフト・ロックらしい魅力に溢れたドリーミー・ポップに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=irwoTJoey6w
「Frenesi」
Artie Shaw & His Orchestra、1940年の世界的ヒットで知られるラテン・スタンダードをカヴァー(Alberto Dominguez作)。前述のように本作のキラー・チューン。爽快コーラスでキュートに疾走します。聴いているだけでハッピーになる究極のソフト・ロック!
https://www.youtube.com/watch?v=dCwrvxulx1A
「Bowling Green」
The Everly Brothers、1967年のヒット曲をカヴァー。エヴァーグリーンな魅力がある爽快ソフト・ロック。爽やかなドリーミー感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CWhV8HlGSu0
「Only In The Movies」
Alan & Marilyn Bergman/Larry Marks作。オルガンの効いたシャッフル・グルーヴ。Roger Nichols & The Small Circle Of Friends好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=H_pkD-VKwXw
「Here, There And Everywhere」
Beatlesの名曲カヴァー(John Lennon/Paul McCartney作)。この名曲を素敵なコーラス・ワークのソフト・ロックへ変貌させる手腕はさすがです。
https://www.youtube.com/watch?v=CBWHl5s3qlI
「Don't You Care」
The Buckinghams 、1967年のヒット曲をカヴァー。個人的には「Frenesi」に次ぐお気に入り。ポップに弾けるドリーミーな躍動感がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=NW8DZRRSk2w
未聴の方はThe Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』(1969年)もチェックを!
The Alan Copeland Singers『If Love Comes With It』(1969年)
ありがとうございます。
「Frenesi」をはじめ、素敵なソフト・ロックの玉手箱ですね!
聴いているだけでニンマリです。