発表年:1989年
ez的ジャンル:80年代エレクトリック・ファンク
気分は... :平成元年のファンク!
今回は元Midnight StarのメンバーであったCalloway兄弟がプロデュースしたファンク/ソウル作品Sharp『Sharp』(1989年)です。
Sharpは、オハイオ州で結成されたファンク/ソウル・グループ、メンバーはAce Parker(g、b、key、ds、vo)、Al Gover(vo、as、key)、Eugene Gresham(key、tp、flh、back vo)、Ron Duskin(ss、fl、syn、key、vo)、Eric Watkins(key、tp、flh、tb、back vo)、Jonathan Jones (g、b、ds、back vo)という6名。
グループ唯一のアルバムとなる本作『Sharp』(1989年)は、Midnight StarのメンバーであったReggie Calloway、Vincent Calloway(Cino Calloway)のCalloway兄弟がプロデュースしています。彼らはR&BユニットCallowayとしても知られていますね。
リアルタイムでは国内で殆ど話題にならない1枚でした。多分、僕はCalloway兄弟プロデュースという点に興味を持ち、購入した記憶があります。
しかし、某有名ディスク・ガイドに掲載されたことで、再評価が高まった1枚となりました。
シングル・カットささた「Playboy」をはじめ、「Can't Get Enough」、「Can't Take My Eyes Off You」、「Love or Money」といったキャッチーエレクトリック・ファンクが魅力のアルバムです。このあたりはMidnight Starの流れを汲むCalloway兄弟の手腕が発揮されています。
個人的には絶品スロウ「Tomorrow Each Day」も超おススメです。
Midnight Star、Calloway好きの人はチェックしてみては?
全曲紹介しときやす。
「Playboy」
シングル・カットもされたエレクトリック・ファンク。良くも悪くも80年代後半のエレクトリック・サウンドですが、なかなかキャッチーだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=tw7gbDwazbk
「Can't Get Enough」
個人的にはダンサブルなファンク・チューンであれば、コレが一番のお気に入り。妖しげな煌びやかさを放つエレクトリック・ファンクが80年代らしくて好きです!
https://www.youtube.com/watch?v=0WbZ60hOLqQ
「Second to None」
ハイ・トーン・ヴォーカルが映える素敵なラブ・バラード。ヴォーカル・グループとしての魅力も示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JgXvDGH8DqY
「Can't Take My Eyes Off You」
Frankie ValliやBoys Town Gangでお馴染みの人気曲「君の瞳に恋してる」と同タイトルですが同名異曲です。コチラは甘く危険な香りのエレクトリック・ファンクに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=zeAJwfmWhWA
「Love or Money」
本曲らしいキャッチーなエレクトリック・ファンク。甘く危険な香りとメロディアスな側面を織り交ぜたキャッチーな仕上がりがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=aZvilZ7z1Aw
「Double Your Pleasure」
ロッキン・ギターなどでアクセントをつけていますが、「Can't Take My Eyes Off You」からの流れで少し一本調子に感じるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=QgGes4IfO6E
「Tomorrow Each Day」
アルバムで一番のお気に入り。リアルタイムで聴いていたときはダントツでコレばかりリピートで聴いていました。甘く切ないスロウを聴くと、甘酸っぱい青春の思い出が蘇ってきます。僕にとってはエヴァーグリーンな魅力を持つ名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=jNImkB9899A
「Available」
ラストも重量感のあるエレクトリック・ファンクで締め括ってくれます。ただし、エレクトリック・ファンクの負の部分が顕在化しており、少し残念です。
https://www.youtube.com/watch?v=ctSPQBj3j2E
ご興味がある方はCallowayの作品もチェックを!
Calloway『All The Way』(1989年)
Calloway『Let's Get Smooth』(1992年)