発表年:2002年
ez的ジャンル:セクシー男性R&B
気分は... :雨上がりの夜空に・・・
今回はDr. Dreに見出され、デビューした男性R&BグループPo' Broke & Lonelyの元メンバーRuben Cruz(RC)のソロ・アルバム『RubeNaughty』(2002年)です。
Po' Broke & Lonelyについては、当ブログで2ndアルバム『Forbidden Vibe』(1995年)を紹介しています。
『Forbidden Vibe』(1995年)は、某R&B系ディスク・ガイドにも掲載された評価の高いウエッサイ系男性R&B作品でした。
そのPo' Broke & Lonelyのリード・ヴォーカルであったRuben Cruz(RC)によるソロ・アルバムが本作『RubeNaughty』(2002年)です。
Dr. Dreやジャケのイメージでウエッサイ色の強い男性R&B作品をイメージされるかもしれませんね。確かに、そういう楽曲も含まれますが、全体としてはミディアム〜スロウ中心のメロウな男性R&B作品という印象です。
RC本人に加え、Robin Lyle、Stu B Doo Bullard、元PortraitのMichel Angelo Saulsberry、Focusがプロデュースを務めています。
とりあえず、ビューティフル・ラブ・バラード「So Blue」、シングルにもなったアーバン・ダンサー「Turntables (Who's Spinning?)」の2曲を聴けば、本作の魅力を実感できるはずです。
それ以外に、「Flava」、「Talk To Me」、「Party Fava」といったメロウ・バラードや、Stevie Wonder「Ngiculela - Es Una Historia - I Am Singing」のエッセンスを大胆に取り入れた「Le Dolce Vita (Good Life)」、Hip-HopクラシックJeru The Damaja「Come Clean」をサンプリングした「Let's Get Naughty」あたりがおススメです。
ジャケ・イメージに惑わされないで聴いて欲しい1枚です。
全曲紹介しときやす。
「R.C. Intro」
Robin Lyleプロデュース。アルバムのイントロ。セクシーなミディアムです。
「Turntables (Who's Spinning?)」
Michel Angelo Saulsberryプロデュース。シングルにもなったアーバン・ダンサー。G-Funkテイストをうまく散りばめたキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=_3qhGuFcBmQ
「Sloburn」
Robin Lyleプロデュース。何処となく切ないスロウ。ウエッサイな雰囲気の中で、RCのハイトーン・ヴォーカルが響きます。
「Ruby Naughty Convessions」
Stu B Doo Bullard/RCプロデュース。当時らしいR&Bサウンドが印象的なエロ・モードのミディアム・グルーヴ。
「Party Fava」
Robin Lyleプロデュース。RCのセクシーな魅力が伝わってくる哀愁メロウ。甘く切なく美しく・・・といった雰囲気です。
「Most Beautiful?」
Focusプロデュース。メロウなミディアム・グルーヴ。ジワジワくる感じがいいですね。
「Le Dolce Vita (Good Life)」
Stu B Doo Bullardプロデュース。Stevie Wonder『Songs In The Key Of Life』(1976年)収録の「Ngiculela - Es Una Historia - I Am Singing」のエッセンスを大胆に取り入れた1曲。ほぼリメイクに近い感じです。「Ngiculela - Es Una Historia - I Am Singing」大好きな僕としては嬉しい1曲です。
「Flava」
Michel Angelo Saulsberryプロデュース。美メロのアコースティック・バラード。ロマンティック・ムードを演出してくれます。
「Talk To Me」
Robin Lyleプロデュース。コレも僕好みのメロディアスなミディアム。RCのセクシーな声質と楽曲・サウンドが見事に噛み合っています。
「So Blue」
Robin Lyleプロデュース。メロディアスという点ではアルバム随一のビューティフル・ラブ・バラード。この1曲だけでも本作をゲットする価値があるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=RNk03X7ngKQ
「Make The Most」
Robin Lyleプロデュース。「Flava」から続くメロウな流れがいい感じです。
「Physical」
Stu B Doo Bullardプロデュース。スパニッシュ・テイストのメロウ・チューン。
「Washin Machine」
Robin Lyleプロデュース。The Isley Brothers調のバラード。どうせIsleys調にするならば、もっと濃厚に歌って良かった気も・・・
「Let's Get Naughty」
RC/Stu B Doo Bullardプロデュース。Hip-HopクラシックJeru The Damaja「Come Clean」をサンプリングしたトラックが印象的なウエッサイ・テイストのミディアム・グルーヴ。
「Affirmation」
Stu B Doo Bullardプロデュース。良くも悪くも2000年代前半のR&Bサウンドですね。アルバムのアクセントとしてはいいのかもしれませんが・・・
「Do Or Die」
Robin Lyleプロデュース。ラストは哀愁バラードを切々と歌い上げて締め括ってくれます。
ご興味がある方はPo' Broke & Lonelyの作品もチェックを!
Po' Broke & Lonely『No Money No Honey』(1992年)
Po' Broke & Lonely『Forbidden Vibe』(1995年)