2019年04月05日

Melba Moore『This Is It』

Van McCoyプロデュースの第1弾☆Melba Moore『This Is It』
THIS IS IT (EXPANDED EDITION)
発表年:1976年
ez的ジャンル:Buddah系ダンサブル・レディ・ソウル
気分は... :コレだよコレ!

女性R&BシンガーMelba Mooreが1976年にリリースした『This Is It』(1976年)です。

1945年N.Y.生まれの女性R&BシンガーMelba Mooreについて、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『Peach Melba』(1975年)
 『Melba』(1976年)
 『A Portrait of Melba』(1977年)
 『Closer』(1980年)

本作『This Is It』(1976年)は、『Peach Melba』(1975年)に続くBuddahでの第2弾アルバムです。

当時「The Hustle」の大ヒットで注目を浴びていたVan McCoyをプロデューサーに迎え、ダンス/ディスコ路線へ大きく舵を切った1枚です。

レコーディングにはVan McCoy(p)をはじめ、Gordon Edwards(b)、Eric Gale(g)、Richard Tee(key)、Steve Gadd(ds)というStuffの面々、John Tropea(g)、Leon Pendarvis(clavinet、el-p)、Herbie Lovelle(ds)、Jim Young(ds)、Crusher Bennett(congas、per)、George Devens(vibe、per)等のミュージシャンが参加しています。

US R&Bチャート第18位となったタイトル曲「This Is It」が目立ちますが、都会的なスムーズ・ダンサー「Free」、フレンチ・ポップのダンス・カヴァー「Play Boy Scout」、キュートなメロウ・グルーヴ「Stay Awhile」あたりが僕のおススメ。Curtis Mayfieldのカヴァー「Make Me Believe You」もいいですよ。

R&Bシンガーとして飛躍するきっかけとなったダンス作品を満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「This Is It」
Van McCoy作。タイトル曲はUS R&Bチャート第18位となったダンス・チューン。Van McCoy起用の狙いがよく分かる華やかなダンス・サウンドをバックに、Melbaのポジティヴなヴォーカルが躍動します。Dannii Minogueがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=n3NOELCaN4A

「Free」
僕の一番のお気に入りはコレ。次作『Melba』ではVan McCoyと共にプロデュースを手掛けたCharles Kippsの作品。Melbaの透明感のあるキュート・ヴォーカルが映える華やかで都会的なスムーズ・ダンサーです。
https://www.youtube.com/watch?v=hdWEPIXYoQo

「One Less Morning」
コレもCharles Kipps作品。流麗なストリングスを配したフィリー・ソウル調のダンス・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=drwmgXj2TD4

「Make Me Believe You」
Patti Joヴァージョンでも知られるCurtis Mayfield作品をカヴァー。Curtisヴァージョンはアルバム『Sweet Exorcist』(1974年)収録。Van McCoy流ディスコ× Curtis流ニュー・ソウルな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=La-qmen48QU

Patti Jo、Curtis Mayfieldヴァージョンと聴き比べるのも楽しいのでは?
Patti Jo「Make Me Believe You」
 https://www.youtube.com/watch?v=TX87SBDDCFY
Curtis Mayfield「Make Me Believe You」
 https://www.youtube.com/watch?v=fexIgzfOAiE

また、Overlord X「Weapon Is My Lyric」、Rasco feat. Evidence & Defari「Major League (Remix)」、Soul Supreme feat. KRS-One & Shuman「The Message」のサンプリング・ソースとなっています。
Rasco feat. Evidence & Defari「Major League (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=GcmV1kaTDMo
Soul Supreme feat. KRS-One & Shuman「The Message」
 https://www.youtube.com/watch?v=tIm5A_eEets

「Lean on Me」
Joe Cobb/Van McCoy作。Aretha Franklin、1971年のシングル「Spanish Harlem」のB面曲にもなっていた楽曲をカヴァー(オリジナルは1970年のVivian Reedヴァージョン)。アルバムからの2ndシングルとして、US R&Bチャート第17位となりました。感動バラードを堂々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=ywuAi7xNRzk

「Stay Awhile」
Joe Cobb/Van McCoy作。Melbaのキュートな魅力が伝わってきるメロウ・グルーヴ。個人的には「Free」「Blood Red Roses」に次ぐお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=Aunz5Mxdmd0

「Play Boy Scout」
Radiahによるフレンチ・ポップをカヴァー(Nino Ferrer作)。「Free」と並ぶお気に入り。フレンチ・ポップ・カヴァーのせいか、妖しいムードに包まれたダンス・チューンに仕上がっています。小悪魔的な魅力があって好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=p1arq1uza5M

「Blood Red Roses」
John Lewin/Michael Valenti作。ブロードウェイ・ミュージカルのカヴァー。ミュージカル出身らしい表現力のあるヴォーカルを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=nJsoResFAvw

Ayatollah「Blood Red Roses」、Rapsusklei「Sangre」のサンプリング・ソースとなっています。
Ayatollah「Blood Red Roses」
 https://www.youtube.com/watch?v=uWXGxHu0_lw
Rapsusklei「Sangre」
 https://www.youtube.com/watch?v=odFvqWSZ654

「Brand New」
Earl Hawley Robinson作。ラストはゴスペル調コーラス隊が盛り上げてくれるダンス・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=YCO3gREa0Ao

再発CDには「This Is It (12" Version)」「Free (Extended Version)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

他のMelba Moore作品もチェックを!

『Peach Melba』(1975年)
Peach Melba

『Melba』(1976年)
Melba

『A Portrait of Melba』(1977年)
Portrait of Melba

『Melba '78』(1978年)
Melba

『Closer』(1980年)
CLOSER

『What a Woman Needs』(1981年)
WHAT A WOMAN NEEDS(EXPANDED)

『The Other Side of the Rainbow』(1982年)
OTHER SIDE OF THE RAINBOW

『Never Say Never』(1982年)
NEVER SAY NEVER(PLUS BONUS)

『Read My Lips』(1985年)
READ MY LIPS (EXPANDED)

『A Lot of Love』(1986年)
A LOT OF LOVE (EXPANDED)
posted by ez at 01:36| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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