2019年04月11日

Ronnie Foster『Sweet Revival』

洗練された都会的ソウル・ジャズ☆Ronnie Foster『Sweet Revival』
ronnie foster sweet revival.jpg
発表年:1973年
ez的ジャンル:Blue Note系オルガン・ソウル・ジャズ
気分は... :而今の山水は、古仏の道現成なり!

今回は70年代ソウル・ジャズ作品からRonnie Foster『Sweet Revival』(1973年)です。

Ronnie Fosterは1950年ニューヨーク州バッファロー出身のキーボード奏者。

自身のリーダー作品をリリースする一方で、セッション・ミュージシャンとしても活躍し、George Bensonをはじめ、数多くのレコーディングに参加しています。

当ブログで紹介した作品でいえば、Grant Green『Alive!』(1970年)、Jorge Dalto『Chevere』(1976年)、Flora Purim『Carry On』(1977年)で彼のプレイを聴くことができます。

Blue Noteからリリースされた本作Ronnie Foster『Sweet Revival』(1973年)は、『Two Headed Freap』(1972年)に続く2ndアルバムです。

プロデュースはHorace Ott

Ronnie Foster(org)、David Spinozza(g)、John Tropea(g)、Ernest Hayes(el-p)、Wilbur Bascomb(b)、Bernard Purdie(ds)、Seldon Powell (ts)、Garnett Brown (tb)等のミュージシャンが参加しています。

エレクトリック・ギターやエレピも加わり、都会的で洗練されたソウル・ジャズ/ジャズ・ファンクを聴かせてくれます。

10曲中7曲が当時の大ヒット曲や有名アーティストのカヴァー。残り3曲がオリジナルです。

どうしても有名曲カヴァーが目を引きますが、レア・グルーヴ好きにとっては、「Inot」「Some Neck」といった格好良いオリジナルがハイライトなのでは?

有名曲カヴァーでは、ファンキーな「Sweet Revival」Crusaders)、ソウルフルな「Back Stabbers」The O'Jays)、「Me And Mrs. Jones」(Billy Paul)、「Where Is The Love?」Roberta Flack & Donny Hathaway)あたりが僕のお気に入り。

洗練された都会的ソウル・ジャズをぜひ!

全曲紹介しときやす。

「Sweet Revival」
Crusadersのカヴァー(Joe Sample作)。オリジナルはアルバム『Crusaders 1』(1972年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、グルーヴィー・オルガンの映えるファンキー・チューンに仕上がっています。ファンキーなギター・カッティングも格好良いです!
https://www.youtube.com/watch?v=SyeKjabWc5Y

「Lisa's Love」
Ronnie Foster作。少しミステリアスな雰囲気の哀愁バラード。エレピとオルガンの織り成す切ない哀愁ワールドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=phu7Drf-gwk

「Back Stabbers」
The O'Jaysの大ヒット曲をカヴァー(Leon Huff/Gene McFadden/John Whitehead作)。オリジナルはアルバム『Back Stabbers』(1972年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎつつ、オルガン・ソウル・ジャズらしい味わいの演奏で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mKBPOT44jEE

「Me And Mrs. Jones」
Billy Paulの大ヒット曲をカヴァー(Kenny Gamble/Leon Huff/Cary Gilbert作)。オリジナルはアルバム『Me And Mrs. Jones』(1972年)に収録されています。お馴染みの名バラードを味わい深いソウル・ジャズ・バラードで聴かせてくれます。オルガンのセピアな響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Q0I0UYlwqoQ

「Alone Again (Naturally)」
Gilbert O'Sullivan、1972年の大ヒット・シングルをカヴァー。ストリングスを配し、楽曲の良さを引き立てるソウル・ジャズに仕上がっています。シタール風ギターの響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ki6x_B-Zj7g

「Where Is The Love?」
Roberta Flack & Donny Hathawayの大ヒット曲をカヴァー(Ralph MacDonald/William Salter作)。オリジナルはアルバム『Roberta Flack & Donny Hathaway』(1972年)に収録されています。女性コーラス入りのソウルフルな仕上がり。美しいストリングスをバックに、涼しげなフルートと味わいのあるオルガンの組み合わせがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=RP-ypcP2NBo

「Some Neck」
Ronnie Foster作。ニューソウル調ソウル・ジャズといった趣のオリジナル。ファンキー&グルーヴィーな格好良さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=I7w4X_UGMgc

「It's Just Gotta Be That Way」
Crusadersのカヴァー(Wayne Henderson作)。オリジナルはアルバム『Crusaders 1』(1972年)に収録されています。本作のカヴァー・セレクトの中では最もシブい感じの曲ですね。オリジナルよりも哀愁モードを強調したバラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=VMWBjlEZQvg

「Superwoman」
Stevie Wonder、1972年のシングル曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Music of My Mind』(1972年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継いだスマートなオルガン・ソウル・ジャズで聴かせてくれます。後半のファンキーな盛り上がりがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oCzr2jmffnc

「Inot」
Ronnie Foster作。レア・グルーヴ好きの人にとって、本作のハイライトはこのスリリングなジャズ・ファンクかもしれませんね。コズミックに疾走する格好良さは格別です。
https://www.youtube.com/watch?v=3J6qw9uawW4

Ronnie Fosterの他作品もチェックを!

『Two Headed Freap』(1972年)
トゥー・ヘッディド・フリープ

『On the Avenue』(1974年)
オン・ジ・アヴェニュー

『Live At Montreux』(1974年)
ロニー・フォスター・ライヴ・アット・モントルー

『Cheshire Cat』(1975年)
チェシャ・キャット

『Delight』(1979年)
デライト【完全生産限定盤】

『Love Satellite』(1978年)
LOVE SATELLITE ~ EXPANDED EDITION

『The Racer』(1987年)
ザ・レーサー
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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