発表年:2007年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bシンガー/ソングライター
気分は... :メイン・ディッシュ登場!
今回は実力派男性R&BシンガーEric Robersonの『...Left』(2007年)です。
1976年生まれ、ニュージャージー出身の男性R&Bシンガー/ソングライター/キーボード奏者であるEric Robersonの紹介は、Phonteとの共演アルバムPhonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)、『Esoteric...』(2004年)に続き、3回目となります。
前作『The Appetizer』(2005年)は未発表/レア音源集という"前菜"的アルバムだったので、本作『...Left』(2007年)はいよいよメイン・ディッシュ登場といった感じですね。
Eric Roberson自身、彼のツアー・ディレクターを務めるCurtis Chambers、Eric作品にはお馴染みのThaddaeus Tribbett、J Dilla、James Poyser、DJ Spinna、Supa Dave West等がプロデュースを手掛けています。
また、Phonte(当時Little Brother)、女性R&BシンガーAlgebra Blessettといったアーティストがフィーチャリングしています。
アルバム全体としては、殆どミディアム〜スロウで示されたビューティフル/メロウなアルバムに仕上がっています。
Phonteとの共演曲「Been In Love」、Algebra Blessettとの素敵なデュエット「ILuvU2Much」、J Dilla/James Poyserプロデュースの「Pretty Girl」、僕の一番のお気に入り「Too Soon」、Ericと人気ソングライターRich Harrisonとの共作「Open Your Eyes」、DJ Spinnaプロデュースの「Couldn't Hear Her」あたりが僕のお気に入りです。
Eric Robersonのジェントル&メロウな魅力に溢れた好盤だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Music」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Darnell Miller/Dana Soreyプロデュース。意外にもオープニングはラテン・フレイヴァー。ラテン×ネオソウルによる穏やかなムードが印象的です。
「Evening」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Curtis Chambersプロデュース。Curtis Chambersのギターが全体をリードするネオソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=4em0mOgp1l4
「Been In Love」
Supa Dave Westプロデュース。当時Little BrotherのPhonteのラップをフィーチャー。どうやらPhonteサイドからEricへ共演を持ちかけたようです。Steely Dan「Black Cow」 をサンプリングしたメロウ・トラックに乗って、2人が共演する様は、後の共同名義アルバム『Tigallerro』(2016年)への第一歩といった感じです。。
https://www.youtube.com/watch?v=IerdvL1gWBU
「Pen Just Cries Away」
Kev Brownプロデュース。さり気ないミディアム・グルーヴですが、Eric Robersonらしい味わいがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=RzUPpMOtkA4
「ILuvU2Much」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Darnell Millerプロデュース。女性R&BシンガーAlgebra Blessettをフィーチャー。アコギとパーカッションが心地好いメロウ・サウンドにのって、EricとAlgebraが素敵なデュエットを聴かせてくれる僕好みのラブソング。
https://www.youtube.com/watch?v=i9_FwQkZ21w
「Only For You」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Curt Chambersプロデュース。ネオソウルらしい歌い回しの哀愁メロウ。淡々としながらも哀愁感がジワジワ伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=c3dS2JcGvuY
「Pretty Girl」
J Dilla/James Poyserプロデュース。興味深い共演ですが、主役Ericの魅力を引き出すプロデュースに徹した至極のビューティフル・ソングに仕上がっています。J DillaとEricの共演もっと聴きたかったなぁ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=rdBInuHu1oE
「Too Soon」
Mark Hamilton/Nicole Hamiltonプロデュース。僕の一番のお気に入り曲。聴いているだけで優しい気持ちになれるビューティフル・ソング。Ericのジェントルなヴォーカルがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=qT5_EP0xb3U
「If I Had A Chance」
J. RawlsのThe Liquid Crystal ProjectのメンバーB Jazzによるプロデュース。Hip-Hop調メロウ・トラックとEricのヴォーカルとの相性はグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=aVbapd4MABg
「Open Your Eyes」
Eric Roberson/Curt Chambers/Dana Soreyプロデュース。Ericと人気ソングライターRich Harrisonとの共作。全盛期のStevie Wonderを思い起こすような美しい楽曲を、Ericが真摯に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=P-99Q44MUw0
「Right Or Wrong」
Eric Roberson/Curt Chambersプロデュース。Caldera「Seraphim (Angel)」をサンプリングしたビューティフル・トラックが印象的なドリーミー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=sMu9kmriM3w
「The Baby Song」
Eric Roberson/Thaddaeus Tribbett/Darnell Miller/Dana Soreyプロデュース。ジャズ・フィーリングの落ち着きのある仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=yLnQ_qt5By0
「Couldn't Hear Her」
『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)収録曲のDJ Spinnaプロデュースによる再レコーディング。Pat Metheny Group「San Lorenzo」をサンプリングした味わい深い哀愁メロウに仕上がっています。Curt Chambersがギター・ソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dNpI_aMy8TA
「The Smoke Signals - Man Who Had It All」
CDボーナス・トラック。The Smoke Signals(Eric Roberson/Curt Chambers)プロデュース。ボーナス・トラックらしく本編にはない雰囲気で楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=dDT7exyoYyc
Eric Robersonの他作品もチェックを!
『Esoteric...』(2004年)
『The Vault, Vol. 1.5』(2004年)
『The Appetizer』(2005年)
『Music Fan First』(2009年)
『Mister Nice Guy』(2011年)
『The Box』(2014年)
Phonte & Eric Roberson『Tigallerro』(2016年)
『Fire』(2017年)
『Wind』(2017年)
『Earth』(2017年)