発表年:1989年
ez的ジャンル:UKブルーアイド・ソウル
気分は... :Whoops!
Dr.Robert率いるUKブルーアイド・ソウル・グループThe Blow Monkeysの4thアルバム『Whoops! There Goes The Neighbourhood』(1989年)です。The Blow Monkeysの紹介は、3rdアルバム『She Was Only A Grocer's Daughter』(1987年)、2ndアルバム『Animal Magic』(1986年)に続き3回目となります。
僕の場合、リアルタイムで熱心に聴いたのは、『Animal Magic』(1986年)、『She Was Only A Grocer's Daughter』(1987年)の2枚です。
以前にも書きましたが、『Animal Magic』収録の「Digging Your Scene」
『She Was Only A Grocer's Daughter』収録の「It Doesn't Have To Be This Way」の2曲は当時の僕のヘビー・ローテーションでした。
「Digging Your Scene」(From 『Animal Magic』)
https://www.youtube.com/watch?v=no5XeOJHxK8
「It Doesn't Have To Be This Way」(From 『She Was Only A Grocer's Daughter』)
https://www.youtube.com/watch?v=y_ra8X_8waA
その点、本作『Whoops! There Goes The Neighbourhood』(1989年)には上記のようなキラー・チューンはありません。その意味で、少し物足りなさを感じた記憶がありますが、今回改めて聴き直したら、意外に充実している気がしてきました。
4thアルバムとなる本作『Whoops! There Goes The Neighbourhood』におけるメンバーは、Dr. Robert(vo、g)、Neville Henry(sax)、Mick Anker(b)、Tony Kiley(ds、drum machines)という4名。
Dr. Robert以外に、Leon Sylvers III、Stephen Hague、Julian Mendelsohn等のプロデューサーが起用されています。
特に、Shalamar、Dynasty、The Whispers、Lakesideなどを手掛け、80年代西海岸を代表するレーベルSolarの看板プロデューサーであったLeon Sylvers IIIの起用が注目でです。
シングル曲は「This Is Your Life」、「It Pays To Belong」、「Wait」。
それ以外であれば、Stephen Hagueプロデュースの「Squaresville」、Leon Sylvers IIIプロデュースの「No Woman Is An Island」、Julian Mendelsohnプロデュースの「Bombed Into The Stoneage」あたりがおススメです。
『Animal Magic』(1986年)、『She Was Only A Grocer's Daughter』(1987年)を気に入った人は、本作もチェックしてみては?
全曲紹介しときやす。
※輸入盤CD仕様(盤により収録曲異なるのでご注意を!)
「This Is Your Life」
Dr Robertプロデュース。シングルにもなったダンス・チューンがオープニング。キラキラしたダンス・サウンドがこの時代らしいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=f7K1zGNUtSA
「Wait」 ※国内盤未収録
Dr Robertプロデュース。US女性シンガーKym Mazelleをフィーチャー。UKチャート第7位となったヒット・シングル。当時流行のハウスをエッセンスを全面に打ち出したダンス・チューンです。ハウス隆盛だった当時の音楽シーンを思い出します。
https://www.youtube.com/watch?v=VC2Iys5svBI
「No Woman Is An Island」
Leon Sylvers IIIプロデュース。Leon Sylvers III絡みではコレが一番好き。Leon Sylvers IIIらしさとBlow Monkeysらしさが一番自然に融合しているダンサブル・チューンだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=j6fb_jqQqiQ
「It Pays To Belong」
Stephen Hagueプロデュース。Pet Shop Boysなども手掛けたStephen HagueによるUKらしいダンサブル・サウンドとBlow Monkeysらしいブルーアイド・ソウルのエッセンスが上手く融合した僕好みの1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=tLKZmdyAYic
「Mercy Pity Peace & Love」
Leon Sylvers IIIプロデュース。Blow Monkeys×Leon Sylvers IIIのケミストリーを感じるファンク・チューン。改めて聴き直すとなかなか興味深いですね。
「Squaresville」
Stephen Hagueプロデュース。個人的に一番のお気に入りはコレ。ポップなダンス・サウンドとブルーアイド・ソウル・フィーリングのバランスが絶妙です。
https://www.youtube.com/watch?v=0idhLiKlXiY
「Come On Down」
Leon Sylvers IIIプロデュース。コレは少し意外なミディアム・グルーヴ。ただし、今イチBlow Monkeysにフィットしていないような気も・・・
「Sweet Talking Rapist At Home」
Leon Sylvers IIIプロデュース。Dr Robertのセクシーな魅力を前面に打ち出した1曲。甘く危険な雰囲気が漂います。
「Bombed Into The Stoneage」
Julian Mendelsohnプロデュース。Dr Robertのヴォーカルが映えるメロウ・ミディアム。魅惑のUKブルーアイド・ソウルに仕上がっています。
「Let's Emigrate」
Julian Mendelsohnプロデュース。妖しげなダンサブル・チューン。Neville Henryのサックスを大きくフィーチャーしています。
「The Love Of Which I Dare Not Speak」
Marius De Vries/The Blow Monkeysプロデュース。ダンサブル・サウンドにアーシーな味わいをミックスさせ、独特の雰囲気を持った1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=B_lVtKf7NWs
「This Is Your Life ('88)」
Stephen Hagueプロデュース。「This Is Your Life」のロング・ヴァージョン。
https://www.youtube.com/watch?v=yRImdNtNp10
「Squaresville (Longer)」
Stephen Hagueプロデュース。「Squaresville」のロング・ヴァージョン。
The Blow Monkeysの他の初期作品もチェックを!
『Limping for a Generation』(1984年)
『Animal Magic』(1986年)
『She Was Only A Grocer's Daughter』(1987年)