発表年:1974年
ez的ジャンル:UKアフロ・ファンク
気分は... :素朴派・・・
今回はUKのアフロ・ファンク・バンドOsibisaの4thアルバム『Osibirock』(1974年)です。
1969年にロンドンで結成されたアフロビート/アフロ・ファンク・バンドOsibisaの紹介は、『Happy Children』(1973年)に続き2回目となります。
本作『Osibirock』(1974年)は、『Happy Children』(1973年)に続くWarner Bros.移籍第2弾アルバムとなります。
印象的なジャケは、フランス素朴派の画家アンリ・ルソーの代表作の一つ『大豹に襲われる黒人』です。
本作におけるメンバーは、前作『Happy Children』と同じく、Teddy Osei(sax、fl、per)、Mac Tontoh(tp、flh、per)、Sol Amarfio(ds、per)、Kofi Ayivor(congos、per)、Jean Dikoto Mandengue(b、g、per)という5名。
プロデュースはPeter Gallen。メンバー以外にKiki Gyan(key、per)、Paul Golly(g)がレコーディングに参加しています。
楽曲はすべてメンバーのオリジナルです。
基本はアフロ・ファンクですが、ラテン・ロックなテイストも織り交ぜられているのが面白いと思います。
グルーヴィーなアフロ・ファンク「African Jive」、ダンサブルに疾走するアフロ・グルーヴ「Kangaroo」、パーカッシヴなカリビアン・ディスコ「Why」、アフロ×ラテンなクロスオーヴァー「Home Affairs」あたりが僕のおススメです。
このバンドらしいアフロ・ファンク×ラテン・ロックなテイストを楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「Who's Got The Paper」
全くアフロもファンクもしていない。能天気なオープニング。これはご愛嬌で。
https://www.youtube.com/watch?v=T22W-vhuUoY
「Why」
哀愁バラードな前半から一転し、後半はど派手なギター・ソロ入りのパーカッシヴなカリビアン・ディスコが展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=QyFS-Z0HYS0
「Osibirock」
タイトル曲はその名の通り、Osibisa流ロック。このバンドらしいクロスオーヴァー感覚を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=HQp7UULyPSc
「Kelele」
アフリカン・パーカッション&アフリカン・ヴォーカルによる民族音楽色の強い1曲。大地のリズムが響き渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=pHmXfBXH94U
「Atinga Bells」
アフリカン・パーカッションによるインタールード的な小曲。
https://www.youtube.com/watch?v=xoyCPcn5YTU
「African Jive」
このバンドの魅力が凝縮されたグルーヴィーなアフロ・ファンク。少しラテン・ロック的なエッセンスもあって格好いいです!
https://www.youtube.com/watch?v=srl5SgRIhQk
「We Belong」
Teddy Oseiのサックス、フルート、Mac Tontohのトランペットが活躍するアフロ・ジャズ・ファンク。アフリカの大地の香りがします。
https://www.youtube.com/watch?v=Bik7ibSosr0
「Komfo (High Priest)」
アフロな哀愁メロウ・グルーヴ。フルートの響きがよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=LG3F4ZoTQCQ
「Kangaroo」
格好良いベースラインが牽引し、ダンサブルに疾走するアフロ・グルーヴ。もっと長尺で聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=G5TlwS5qsvQ
「Home Affairs」
このバンドのクロスオーヴァー感覚の表れたダイナミックなジャズ・ファンクで締め括ってくれます。アフロのみならずラテンのエッセンスを巧みに取り入れています。
https://www.youtube.com/watch?v=mHGK3xugqcU
Osibisaの他作品もチェックを!
『Osibisa』(1971年)
『Woyaya』(1971年)
『Heads』(1972年)
『Happy Children』(1973年)
『Welcome Home』(1975年)
『Ojah Awake』(1976年)
『Black Magic Night - Live at The Royal Festival Hall』(1977年)