2019年06月06日

Donell Jones『My Heart』

人気男性R&Bシンガーのデビュー作☆Donell Jones『My Heart』
My Heart
発表年:1996年
ez的ジャンル:セクシー男性R&Bシンガー・ソングライター
気分は... :心の艶...

今回は人気男性R&BシンガーDonell Jonesのデビュー・アルバム『My Heart』(1996年)です。

1973年シカゴ生まれの男性R&BシンガーDonell Jonesの紹介は、4thアルバム『Journey Of A Gemini』(2006年)、3rdアルバム『Life Goes On』(2002年)に続き3回目となります。

彼が人気男性R&Bシンガーの仲間入りするのは、次作『Where I Wanna Be』(1999年)以降ですが、このデビュー・アルバム『My Heart』(1996年)でも十分にブレイクを予感させます。

Heavy D. & The BoyzDJ Eddie Fにソングライティングの才能を見出され、BabyfaceL.A. Reidが主宰するLaFace Recordsの専属ソングライターとしてキャリアをスタートさせたDonell Jonesですが、本作は優れたソングライターとしての才とR&Bシンガーとしての魅力をバランス良く満喫できる1枚に仕上がっています。

セルフ・プロデュースがメインですが、DJ Eddie FDarin WhittingtonMookieKenny Tonge等もプロデュースに関与しています。

また、Chico DeBargeShelene ThomasTia WhittingtonPatria等がバック・コーラスで参加しています。

全体として、オーバー・プロデュースを避け、Donell Jonesのヴォーカルの良さ、楽曲の良さを際立たせているのが成功していると思います。

シングルにもなったStevie Wonderの名曲をカヴァー「Knocks Me Off My Feet」が目立ちますが、R&Bシンガー・ソングライターとしての魅力を満喫するのであれば、「I Want You To Know」「My Heart」「Yearnin'」「Wish You Were Here」「Natural Thang」「Believe In Me」「Don't Cry」あたりがおススメです。

また、彼を見出したDJ Eddie F絡みの「Waiting On You」「All About You」「You Should Know」「The Only One You Need」といったヒップ・ホップ・ソウル調のダンサブル・チューンもこの時代らしい魅力があります。

あと個人的にはZapp「Computer Love」をサンプリングした「In The Hood (Remix)」も外せません。

久々に聴き直し、Donell Jonesというアーティストの魅力が歌/ソングライティングの両面から存分に満喫できる好盤であることを再認識できました。

全曲紹介しときやす。

「In The Hood (Playas Version)」
Donell Jonesプロデュース。シングル・カットもされたオープニング。メロディを大切に優しく歌い上げるシンガー・ソングライターらしいメロウ・ミディアムです。後述するRemixと聴き比べてみるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=1olpL6-RdAE

「Knocks Me Off My Feet」
Darin Whittingtonプロデュース。『Songs In The Key Of Life』に収録されたStevie Wonderの名曲をカヴァー。シングル・カットされ、USシングル・チャート第49位、同R&Bシングル・チャート第14位となっています。ビューティフル・ソングがズラリと並ぶ本作にフィットしたカヴァー・セレクトですね。R&BシンガーとしてのDonell の魅力を実感できると同時に、彼の原点のようなものを感じるグッド・カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=m-_Ej08qNu4

名曲「Knocks Me Off My Feet」について、当ブログではVybeによるカヴァーも紹介済みです。

「No Interruptions」
Donell Jonesプロデュース。セクシーに歌い上げるスロウですが、力みすぎず曲全体の雰囲気を重視しているあたりが彼らしいのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=tNo3st-RiMI

「Waiting On You」
DJ Eddie F/Mookieプロデュース。Gladys Knight & The Pips「The Way We Were」、Wu-Tang Clan「Can It Be All So Simple」をサンプリングしたダンサブルなヒップ・ホップ・ソウルなミディアム・グルーヴ。Shelene Thomasの華のある女声コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=6Zvl1pfmlnw

「I Want You To Know」
Donell Jonesプロデュース。美しくも切ないバラード。簡にして要を得たサウンドが曲の良さを引き立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=svtJNh5AYhM

「My Heart」
Donell Jonesプロデュース。タイトル曲はソングライターとしての才を感じるメロウ&ジェントルなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=8hg2G8ez_fQ

「Yearnin'」
Donell Jonesプロデュース。この時代の男性R&Bらしいスロウ。楽曲の良さを生かす抑えたトーンのヴォーカル・スタイルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=68bHVmrhB2o

「Wish You Were Here」
Darin Whittingtonプロデュース。Patriaの女性コーラスと共に始まる美メロ・バラード。楽曲の良さを生かすため、オーバー・プロデュースになっていないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zd91ylmZgTc

「All About You」
DJ Eddie F/Mark Sparksプロデュース。Kool & The Gang「Summer Madness」をサンプリングしたトラックが印象的なミディアム・グルーヴ。DJ Eddie FらしいトラックとDonellのR&Bワールドがマッチした1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7M53jWDYQzA

「You Should Know」
DJ Eddie F/Mookieプロデュース。Junior M.A.F.I.A. feat. The Notorious B.I.G.「Player's Anthem」をサンプリング。抑えたトーンのDonellのハイトーン・ヴォーカルがよく似合う僕好みのヒップ・ホップ・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=Fqvbn-XBDZA

「Natural Thang」
Donell Jonesプロデュース。派手さはありませんが、曲良し、歌良しでDonell Jonesというアーティストの魅力を存分に味わえる1曲に仕上がっています。さり気なさがサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=xX_cNxhafmw

「Believe In Me」
Kenny Tongeプロデュース。楽曲の良さとDonell Jonesの素敵なヴォーカルが映えるミディアム。聴いているだけで胸に込み上げてくるものがあるラブソングです。
https://www.youtube.com/watch?v=an7nltHSWFI

「In The Hood (Remix)」
Donell Jones/Mookieプロデュース。オープニングを飾った「In The Hood」のリミックス。お馴染みZapp「Computer Love」をサンプリングしたリミックスです。「Computer Love」大好きな僕にとっては嬉しいリミックスです。
https://www.youtube.com/watch?v=V3woCSkb2Cs

「Don't Cry」
Kenny Tongeプロデュース。メロディアスなミディアム・グルーヴ。本作らしい抑えたトーンが実にいい雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=p1FFgRw2phI

「The Only One You Need」
DJ Eddie F/Mookieプロデュース。ラストはMobb Deep「Shook Ones Part II」をサンプリングしたダンサブル&キャッチーなミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mM3lii2dccM

Donell Jonesの他作品もチェックを!

『Where I Wanna Be』(1999年)
Where I Wanna Be

『Life Goes On』(2002年)
Life Goes on

『Journey Of A Gemini』(2006年)
Journey of a Gemini

『The Lost Files』(2009年)
The Lost Files

『Lyrics』(2011年)
Lyrics

『Forever』(2013年)
Forever
posted by ez at 01:34| Comment(2) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、頻繁に拝見させていただいてます!
これからも更新頑張ってください!
Posted by フリスコakaイトウ at 2019年06月07日 00:57
☆フリスコakaイトウさん

ありがとうございます。
楽しんでいただければ幸いです。
とても励みになります!

これからもジャンル、年代に拘らず好きな作品を気ままに紹介していきたいと思っています。
Posted by ez at 2019年06月08日 05:32
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