2019年06月12日

Claudio Faria『O Som Do Sol』

ミナス出身SSWのデビュー作☆Claudio Faria『O Som Do Sol』
O Som Do Sol
発表年:2009年
ez的ジャンル:清涼系ブラジリアンSSW
気分は... :論理よりも直観!

今回はブラジル人シンガー・ソングライター作品からClaudio Faria『O Som Do Sol』(2009年)です。

リアルタイムで愛聴し、当ブログでもそのタイミングでエントリーしようとしたのですが、Amazonでの取り扱いがなかったので断念した作品です。

数年前の再プレスからAmazonでも扱うようになったので今回取り上げることにしました。

Claudio Fariaはミナス出身のシンガー・ソングライター。

Beto GuedesFlavio Venturiniといった名のあるブラジル人シンガー・ソングライターへの楽曲提供で認められ、このデビュー・アルバムに至ったようです。

本作の後、2016年に2ndアルバム『O Que Ninguem Ensina』をリリースしています。

さて、本作『O Som Do Sol』(2009年)ですが、Amazonでの取り扱いはなかったものの、当時大手CDショップのブラジル・コーナーで大プッシュされ、その方面では高い評価を得ていたアルバムです。

ソフトリー・ヴォイスでメロウなメロディを歌い上げる透明感、清涼感のあるシンガー・ソングライター作品です。楽曲はすべて彼自身によるものです(共作含む)。ジャケを見ると、ギター片手に・・・というイメージですが、Claudio自身のメイン楽器はピアノです。

アルバムにはこれまで楽曲提供したBeto GuedesFlavio Venturiniがスペシャル・ゲストとして参加しています。

ミナス出身ミュージシャンのDNAを受け継いだピュアで味わい深い音世界に、メロウ・ボッサやブラジル新世代らしいテイストも加味されているのが魅力です。シンガー、ソングライターのみならずアレンジャーとしての才も感じるサウンド・センスが抜群です。

Flavio Venturiniがゲスト参加したタイトル曲「O Som do Sol」に本作の完成度が凝縮されています。個人的にはBeto Guedesへの提供曲のセルフ・カヴァー「Vem Ver o Sol」、メロウ・フォーキー「Dizer Sim」の2曲がお気に入りです。

それ以外にもBeto Guedesをスペシャル・ゲストに迎えたビューティフル・ソング「Ana」、Flavio Venturiniへの提供曲のセルフ・カヴァー「Sob o Sol do Rio」、エレクトロニクスのアクセントが魅力の「Eterno Movimento」あたりもおススメです。

改めて聴くと、派手さはありませんが、1枚の中にさまざまなエッセンスが詰まった充実のブラジリアンSSW作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「O Som do Sol」
オープニングはFlavio Venturiniがゲスト参加したタイトル曲。本作の魅力が凝縮されたミナス出身SSWらしいピュアな味わいのある感動的で完成度の高い1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GMoP-m7Ig6M

「Sob o Sol do Rio」
Flavio Venturiniへの提供曲のセルフ・カヴァー。Claudioのソフトリー・ヴォイスが映える透明感のあるメロウ・ボッサ。アレンジ・センスも冴え渡ります。

「O Perfume das Manhas」
波音と共に始まる哀愁バラードを寂しげに歌います。ドラマのエンディング・テーマに似合いそうです。

「Quando Chega a Noite」
現代ブラジル人SSWらしいコンテンポラリー・サウンドを聴かせてくれる1曲。US SSW好きの人も気に入るであろう1曲です。

「Uma Cancao Assim」
感動的に歌い上げるバラード。エレキ・ギターによるギター・ソロも含めて前曲同様コンテンポラリーな仕上がりです。

「Nenem」
Claudioの美しいピアノを楽しめるインスト。

「Puro Charme」
美しいストリングを配したメロウ・ボッサ。ソフトリー・ヴォイスとビューティフル・サウンドの組み合わせがサイコーです。

「Eterno Movimento」
さり気ないエレクトロニクスのアクセントにブラジルの新世代ミュージシャンとしてのセンスを感じさせるメロウ・チューン。

「Ana」
Beto Guedesをスペシャル・ゲストに迎えたビューティフル・ソング。Claudioのソングライターとしての才を満喫できる1曲です。

「Vem Ver o Sol」
Beto Guedesへの提供曲のセルフ・カヴァー。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。US SSW好きの人も気に入るであろう感動的で味わい深いメロウ・チューン。

「Nada」
スキャットを配したインスト・チューン。ミナスDNAを感じます。

「Dizer Sim」
さり気なさの中にClaudioのモダンなセンスが埋め込まれたメロウ・フォーキー。「Vem Ver o Sol」と並ぶ僕のお気に入り。

「Ninho de Pedra e Sal」
コンテンポラリーなアレンジが印象的な1曲。AOR的な魅力もあります。

「Tudo Bem」
ラストも鮮やかなギターが印象的なAOR調サウンドで締め括ってくれます。

ご興味がある方は2ndアルバム『O Que Ninguem Ensina』(2016年)もチェックを!

『O Que Ninguem Ensina』(2016年)
O Que Ninguem Ensina
posted by ez at 01:08| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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