発表年:1978年
ez的ジャンル:アーバン・ジャズ・ファンク/フュージョン
気分は... :オートポイエーシス !
今回は人気キーボード奏者であったGeorge Dukeの『Don't Let Go』(1978年)です。
2013年に惜しくも逝去したGeorge Duke(1946-2013年)に関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。
『I Love The Blues, She Heard Me Cry』(1975年)
『A Brazilian Love Affair』(1979年)
『Follow The Rainbow』(1979年)
『Dream On』(1982年)
本作『Don't Let Go』(1978年)はゴールド・ディスクに輝き、US R&Bアルバム・チャート第4位となった前作『Reach for It』(1977年)に続くアルバムであり、US R&Bアルバム・チャート第5位となりました。
プロデュースはGeorge Duke本人。
George Duke(key、vo)、Charles Johnson(g)、Byron Miller(b)、Leon "Ndugu" Chancler(ds、timbales)、Sheila Escovedo(Sheila E.)(congas、per)、Wah Wah Watson(g)、Roland Bautista(g)、Josie James(vo)、Napoleon Murphy Brock(vo)、Petsye Powell(back vo)、Pattie Brooks(back vo)、
等がレコーディングに参加しています。
US R&Bチャート第4位となったシングル「Dukey Stick」のP-Funk的アプローチの印象も強いですが、アルバム全体はこの時期のEarth,Wind & Fire、Quincy Jones作品あたりを意識したヴォーカル重視のアーバンなジャズ・ファンク/フュージョンに仕上がっています。
個人的にはSheila E.のラテン・パーカッションを効かせた「We Give Our Love」、アーバン・ミディアム・グルーヴ「Morning Sun」、ブラジリアン・フレイヴァーの効いた「Yeah, We Going」や「The Way I Feel」、シングルにもなったAOR調「Movin' On」あたりもおススメです。
絶頂期George Dukeの好調ぶりが窺える1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「We Give Our Love」
George Duke/Charles Johnson/Byron Miller/Leon "Ndugu" Chancler作。Wah Wah Watsonがギターで参加。Sheila E.のラテン・パーカッションを効かせながら疾走する躍動的なダンサブル・チューンがオープニング。EW&F好きの人なんかも気に入るのでは?George Dukeのシンセ・ソロもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=Qogu0E2bflU
「Morning Sun」
George Duke作。キャッチーなヴォーカル・ワークがいい感じのアーバン・ミディアム・グルーヴ。George Dukeらしいセンスに溢れた仕上がりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=iQDj95PtDbg
「Percussion Interlude」
Sheila Escovedo/Leon "Ndugu" Chancler作。作者2名のパーカッション・プレイを楽しめるインタールード。
「Dukey Stick」
George Duke作。US R&Bチャート第4位となったアルバムからの1stシングル。P-Funk的アプローチが印象的なファンク・グルーヴです。George Dukeらしい音だとは思いませんが、このあたりの柔軟さがGeorge Dukeらしさなのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=3YG9QccHnX4
415「Niggas Just Jock Me」、Kid Rock「Wax the Booty」、Scarface「Let Me Roll」、Spice 1「Clip and the Trigga」、Paris「Guerrilla Funk」、Pooh-Man「Street Games」、Freaky Fred「Peep a Playa」、Da Funk $Hun「If I Live...」、L.A. Mack「You Don't Want No Funk」、Richie Rich「Ain't Gon' Do」、Lil Jon & The East Side Boyz feat. Fat Joe, Trick Daddy & Oobie「Play No Games」等のサンプリング・ソースとなっています。
Spice 1「Clip and the Trigga」
https://www.youtube.com/watch?v=FWjcUZiidEI
Pooh-Man「Street Games」
https://www.youtube.com/watch?v=xHK1hFnIL9g
Da Funk $Hun「If I Live...」
https://www.youtube.com/watch?v=9JHpruid1iQ
Richie Rich「Ain't Gon' Do」
https://www.youtube.com/watch?v=1xBze4vB_54
Lil Jon & The East Side Boyz feat. Fat Joe, Trick Daddy & Oobie「Play No Games」
https://www.youtube.com/watch?v=jokVxoc_JPk
「Starting Again」
George Duke作。George Duke自身のファルセット・ヴォーカルが映えるアーバン・メロウ・ミディアム。なかなかいい雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=i7UXIUtiaKA
「Yeah, We Going」
Leon "Ndugu" Chancler作。EW&Fiライクなスキャット・コーラスの映えるブラジリアン・フレイヴァーのフュージョン・ファンク。Azymuth好きの人にもフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=uAsu1CBvhEU
「The Way I Feel」
George Duke作。Josie Jamesの女性ヴォーカルをフィーチャー。序盤のメロウ・バラードから中盤はブラジリアン・グルーヴへと展開し、この緩急のメリハリで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=kqUu5C01WHc
「Movin' On」
George Duke作。「Dukey Stick」に続くアルバムからの2ndシングル。The Doobie Brothers「What A Fool Believes」を想起させるピアノ・フレーズが印象的なAOR調ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=DvDEk_YxWqg
Mickey Factz「Letter to Sonic」のサンプリング・ソースとなっています。
Mickey Factz「Letter to Sonic」
https://www.youtube.com/watch?v=RnnOJtCGp0M
「Don't Let Go」
George Duke作。Napoleon Murphy Brockの男性ヴォーカルをフィーチャー。タイトル曲は早口言葉のようなヴォーカルが印象的なフュージョン・チューン。George Dukeらしい鍵盤を存分に楽しめます。Roland Bautistaがギターで参加。
https://www.youtube.com/watch?v=svVuPouaGFc
「Preface」
George Duke作。美しいインストでアルバムはエンディングへ向かいます。
「The Future」
George Duke作。「Preface」からメドレーのように続く幻想的なインストでアルバムは幕を閉じます。。
「Preface/The Future」
https://www.youtube.com/watch?v=WyN6QdWLEvs
最近のCDには「Dukey Stick, Part 1」、「Dukey Stick, Part 2」、「Dukey Stick (12" Single Version)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。
George Dukeの他作品もチェックを!
『Feel』(1974年)
『I Love The Blues, She Heard Me Cry』(1975年)
『The Aura Will Prevail』(1975年)
『Liberaed Fantasies』(1976年)
『From Me to You』(1977年)
『Reach for It』(1977年)
『Follow The Rainbow』(1979年)
『Master of the Game』(1979年)
『A Brazilian Love Affair』(1980年)
『Clarke/Duke Project』(1981年)
『Dream On』(1982年)
『Guardian of the Light』(1983年)
ありがとうございます。
そうなんですね。
あまり意識していませんでした。
George Dukeらしいセンスに溢れた1枚ですよね。