発表年:1998年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ/フューチャー・ジャズ
気分は... :擬同型のつながり・・・
今日はUKフューチャー・ジャズよりOutsideの4thアルバム『Sus?icious』(1998年)です。
マルチ・プレイヤーMatt CooperによるUKのジャズ・ファンク・プロジェクトOutsideの紹介は、デビュー・アルバム『Almost In』(1993年)に続き2回目となります。
アシッド・ジャズなイメージが強いOutsideですが、本作はフューチャー・ジャズ的アプローチが目立つアルバムに仕上がっています。美しくもダークなトーンな楽曲も印象的です。
プロデュースはMatt CooperとAndreas Allen。
アシッド・ジャズ期から活動し、ドラムンベースにも関わったUK男性シンガーCleveland Watkiss、元GallianoのConstantine Weir、女性シンガーKarime Kendraがフィーチャリングされています。
ダンサブルなフューチャー・ジャズ「Don't Know Who I Am」、人力ブロークンビーツ的な「To Fly As Fast As Thought」、優美なピアノが響くコズミックなインスト「Transmigration」、Cleveland Watkissをフィーチャーした「The Blackman & The Jew (Similarities)」や「Revelation」当たりが僕のおススメです。
Matt Cooperの美学が貫かれた音世界を楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「To Fly As Fast As Thought」
本作らしいフューチャー・ジャズなオープニング。人力ブロークンビーツ的なドラミングもエキサイティングです。
「The Blackman & The Jew (Similarities)」
Cleveland Watkissをフィーチャー。シンセ・ベースの効いたソウルフル・チューン。少しダークな雰囲気がUKらしくていいですね。
「Transmigration」
浮遊する音空間で優美なピアノが響くインスト。コズミックなジャズ・ワールドを感じる演奏です。
「Incient Itation」
Constantine Weirをフィーチャー。川の流れの効果音はひたすら流れる前半から、中盤以降は美しいピアノのインストに展開していきます。
「Don't Know Who I Am」
クラブジャズ好きの人は気に入るであろう、ピアノと共に疾走するダンサブルなフューチャー・ジャズ。
「Resist」
Karime Kendraの女性ヴォーカルをフィーチャー。美しくも切ない哀愁バラードをKarime Kendraが歌い上げます。
「Overstanding」
Constantine Weirをフィーチャー。美しさと不気味さが同居する1曲。美しいピアノや弦の音色と荒々しいビートの組み合わせが印象的です。
「Revelation」
Cleveland Watkissをフィーチャー。コズミック&フューチャリスティック&ソウルフル&ダークネスな感じがたまりません。
「The Elements」
ラストは美しくもダークなフューチャー・ジャズで締め括ってくれます。
Outsideの他作品もチェックを!
『Almost In』(1993年)
『The Rough And The Smooth』(1995年)
『Discoveries』(1997年)
『Out of the Dark』(2001年)