発表年:1969年
ez的ジャンル:微風系グッドタイム・ミュージック
気分は... :心にそよ風を♪
Jesse Colin Youngを中心としたYoungbloodsの2回目の登場デス。
『RIde The Wind』(1971年)に続く2枚目は、3rdアルバム『Elephant Mountain』(1969年)です。
どうしてもヒット曲「Get Together」のイメージが強いグループですが、アルバム単位で言えば本作『Elephant Mountain』が一番人気の高いアルバムなのでは?
個人的には『RIde The Wind』(1971年)に次いで二番目に好きなアルバムというカンジですね。
僕はこのグループの持つグッドタイム・ミュージック的な側面が好きなので、そんな魅力に溢れているのはこの2枚だと思いマス。
前回『RIde The Wind』のエントリーで彼らのことをシスコを拠点に60年代後半から70年代初めに活躍したグループと紹介しましたが、元々はボストンを拠点としていまシタ。そんな彼らが様々なゴタゴタから逃れるためシスコへ拠点を移し、その新天地での最初のアルバムが本作『Elephant Mountain』となりマス。
本作発表時点でのメンバーは、Jesse Colin Young、Joe Bauer、Bananaという3人。ただし、本作の収録曲には1967年の録音も含まれるため、前メンバーのJerry Corbittが参加している作品もあります。
プロデューサーはCharles Danielsが担当しています。僕にはCharles Daniels Bandの印象が強いですね。
アルバムには、シスコらしいヒッピーなロック・ナンバーからフォーク・ロック、ビート・ロック、ジャグ・バンド風、ボッサ風、ソウル/R&B風等々さまざまなタイプの曲が収録されていますが、個人的にはその風のようなボッサでジャズ風味のナンバーがお気に入りですね。
オススメ曲を紹介しときやす。
「Darkness, Darkness」
Young作によるダークでヒッピーなロック・ナンバー。Mott The Hoopleもカヴァーしていますね。いかにもシスコらしいサウンドです。
「Smug」
典型的なフォーク・ロックですね。この曲は1967年録音なので、イースト・コーストっぽい仕上がりです。
「On Sir Francis Drake」
Banana作のインスト・ナンバー。僕はBananaのエレピが目立つ作品が好きなので、ジャム・セッション風のこの曲も好きです。
「Sunlight」
『RIde The Wind』にも収録されていたボッサ・ナンバー。基本的にはこの曲や「Ride the Wind」のような路線のYoungbloodsが一番好きですね。素朴で落ち着いた雰囲気のグルーヴ感がサイコーっす。
「Beautiful」
この曲はスタックス風のソウル/R&Bサウンドを聴かせてくれマス。こうやって聴くとYoungのボーカルもなかなかソウルフルですね。この曲も『RIde The Wind』にライブ・バージョンが収録されています。
「Rain Song (Don't Let the Rain Bring You Down) 」
前メンバーだったJerry Corbittの作品。ジャグ・バンド風の明るくリラックスした雰囲気がいいですね。
「Trillium」
インスト・ナンバー。この曲もBananaのエレピが目立っていていいですね。
「Quicksand」
1968年にシングルとして発表されていた曲。所々Temptations「My Girl」っぽいのが笑えます。全体としては初期Youngbloodsらしい仕上がりですね。
「Sham」
R&B調のビート・ロック。こうしたエッジの効いたナンバーも結構イケます。意外とカッチョ良い!
「Ride the Wind」
アルバムで一番のお気に入り曲。僕の場合は『RIde The Wind』収録のライブ・バージョンを先に聴いてしまったのでその印象がかなり強いのですが、このスタジオ録音もライブ・バージョン同様に、Youngのライト・ソウルなボーカルとBananaの癒し系エレピとボッサなJoe Bauerのグルーヴ感が一体化してミラクルな仕上がりですね。ホント、名曲です!
夏に向けて、Jesse Colin Youngのソロ作『Light Shine』(1974年)あたりも僕のオススメです。近々紹介しますね。
ありがとうございます。
Youngbloodsのこの2枚は、僕にとってはその風のような音楽ですね。
僕のようなオヤジの血が若者の血へと浄化されるような心地良さだと思います(笑)