2019年07月18日

The Deele『Eyes Of A Stranger』

Babyface、L.A. Reidが在籍☆The Deele『Eyes Of A Stranger』
Eyes of a Stranger
発表年:1987年
ez的ジャンル:Babyface/L.A. Reid系ソウル/ファンク
気分は... :置き土産...

今回はBabyfaceL.A. Reidが在籍していたソウル/ファンク・ユニットThe Deeleの3rdアルバム『Eyes Of A Stranger』(1987年)です。

The Deeleは1981年オハイオ州シンシナティで結成されたソウル/ファンク・ユニット。

オリジナル・メンバーはKenny "Babyface" Edmonds(key、g、vo)、Antonio "L.A." Reid(ds)、Darnell "Dee" Bristol(vo)、Carlos "Satin" Greene(vo)、Kevin "Kayo" Roberson(b)、Stanley "Stick" Burke(g)、Steve "Tuck" Walters(g、vo)。

デビュー前にSteve "Tuck" Waltersが脱退し、残りの6名でデビュー・アルバム『Street Beat』(1983年)をSolarからリリースします。当時Midnight StarのメンバーであったReggie Callowayがプロデュースした同作はUS R&Bアルバム・チャート第9位となり、同作からのシングル「Body Talk」はUS R&Bチャート第3位のヒットとなりました。

その後Stanley "Stick" Burkeが脱退し、5名体制で2ndアルバム『Material Thangz』(1985年)をSolarからリリース。 L.A. Reidがプロデュースを手掛け、Babyfaceが全曲のソングライティングを手掛けました(共作含む)。

そして、1987年にグループ最大のヒット作となった3rdアルバムとなる本作『Eyes Of A Stranger』Solarからリリース。US R&Bアルバム・チャート第5位となった本作はゴールド・ディスクに輝き、「Two Occasions」「Shoot 'Em up Movies」という2曲のUS R&BチャートTop10シングルが生まれています。特に「Two Occasions」はUSシングル・チャートでもTop10入りする大ヒットとなりました。

本作を置き土産にL.A. ReidBabyfaceはグループを脱退し、LaFace Recordsを設立します。

さらにKayoも脱退し、残ったDarnell "Dee" Bristol、Carlos "Satin" Greeneの2人で4thアルバム『An Invitation to Love』(1993年)をリリース。これがグループのラスト・アルバムとなりました。その後、2007年にL.A. ReidBabyface以外のメンバーでリユニオンし、アルバムをリリースしています。

プロデュースはBabyface/L.A. Reid

ヒットした「Two Occasions」「Shoot 'Em up Movies」という2曲のバラードが目立ちますが、アルバム全体としては1stシングル「Can-U-Dance」、エレクリック・ファンク「She Wanted」、ミネアポリス・ファンク調の「Hip Chic」「So Many Thangz」といったダンサブル・チューンが目立ちます。メロディアスなミディアム「Let No One Separate Us」も好きです。

Babyface/L.A. Reidのグループへの置き土産を満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Two Occasions」
Kenny "Babyface" Edmonds/Darnell "Dee" Bristol/Sid Johnson作。アルバムからの2ndシングル。前述のようにUSシングル・チャート第10位、同R&Bシングル・チャート第4位となったヒット曲。後のBabyfaceの活躍を予感させる美メロ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=6vr9a46ZZ18

Kotch、Jay-Rがカヴァーしています。Beat Master Clay D & The Get Funky Crew「I Love You」、Next「I Still Love You」、Simone Hines「Yeah! Yeah! Yeah! (Stevie J. Remix)」、Mariah Carey feat. Jadakiss & Styles P「We Belong Together (Remix)」、The Game「One Night」、Charlie Manhattan「Two Occasions」、Plies feat. Ashanti「Want It, Need It」、The Dayton Family「That Ain't Yo Bitch」等のサンプリング・ソースとなっています。
Kotch「Two Occasions」
https://www.youtube.com/watch?v=8abLQah-E68
「Two Occasions」
 https://www.youtube.com/watch?v=Vm3LqoAfwv4
Beat Master Clay D & The Get Funky Crew「I Love You」
 https://www.youtube.com/watch?v=y2UZJlRSW-M
Charlie Manhattan「Two Occasions」
 https://www.youtube.com/watch?v=KvA04H4i5J0
Plies feat. Ashanti「Want It, Need It」
 https://www.youtube.com/watch?v=z_3CBxxku10

「Shoot 'Em up Movies」
Kenny Nolan作。アルバムからの3rdシングル。US R&Bシングル・チャート第10位となりました。さすがKenny Nolan作と思わせる素敵なバラードです。ヴォーカル・ワークもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=JJHLqbsfjds

Mo B. Dickがカヴァーしています。Kwest Tha Madd Lad「I Met My Baby at V.I.M.」、MF DOOM「Red & Gold」、Camp Lo feat. Tyler Woods「Gotcha」、Knxwledge. 「Tkealilsip[WTT]_」等のサンプリング・ソースとなっています。
Mo B. Dick「Shoot 'Em up Movies」
 https://www.youtube.com/watch?v=ifpLcYJ970w
MF DOOM「Red & Gold」
 https://www.youtube.com/watch?v=60uP9kG2rZo
Camp Lo feat. Tyler Woods「Gotcha」
 https://www.youtube.com/watch?v=ymbGGcgdqtY
Knxwledge.「Tkealilsip[WTT]_」
 https://www.youtube.com/watch?v=Ky88zkoxzUk

「Let No One Separate Us」
Darnell "Dee" Bristol, Antonio "L.A." Reid, Kenny "Babyface" Edmonds作。メロディアスなミディアム。さり気ないですが、このグループの魅力を実感できる1曲に仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=WHAoCZ6RWQI

「Eyes of a Stranger」
Daryl Simmons/Carlos "Satin" Greene作。タイトル曲はジャケのイメージそのままなセクシー・ダンサブル・チューン。甘く危険な香りが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=GSkwdYxnNAY

「Can-U-Dance」
Carlos "Satin" Greene/Antonio "L.A." Reid/Dwain Mitchell作。アルバムからの1stシングル。セクシー・モードのダンサブル・チューン。ヒットはしませんでしたが、なかなかキャッチーです。
https://www.youtube.com/watch?v=fjTXC3AV2zY

「She Wanted」
Darnell "Dee" Bristol/Kevin "Kayo" Roberson/Antonio "L.A." Reid作。ある意味Solarらしいエレクリック・ファンク。個人的にはかなり好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=bBAddlJZoPs

「Hip Chic」
Carlos "Satin" Greene/Les Collier/Darnell "Dee" Bristol/Antonio "L.A." Reid/Kevin "Kayo" Roberson作。ミネアポリス・ファンク調のキャッチーなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=XflA-2ET8lQ

「So Many Thangz」
Darnell "Dee" Bristol/Kenny "Babyface" Edmonds/Daryl Simmons作。ミネアポリス・ファンク調のセクシー・ダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=T7_0GpcG2SU

「Eyes of a Stranger (Reprise)」
Daryl Simmons/Carlos "Satin" Greene作。タイトル曲のリプライズでアルバムは幕を閉じます。

『Street Beat』(1983年)
deele street beat.jpg

『Material Thangz』(1985年)
Material Thangz
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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