発表年:1970年
ez的ジャンル:ヨーロピアン・ラウンジ・ボッサ
気分は... :ようこそリオの旅へ・・・
遂に東京も梅雨明けしましたね。
夏モードらしい1枚を紹介したいと思います。
セレクトしたのは スイス出身のピアニスト/コンポーザー/アレンジャーPete Jacquesによるビッグバンド・ラウンジ・ボッサ作品、Orchester Pete Jacques『Round Trip To Rio』(1970年)です。
Pete Jacquesは1935年生まれ。Orchester Peter Jacques名義等で作品をリリースしています。
本作『Round Trip To Rio』(1970年)は、タイトルから想像できるようにラウンジ・ボッサにアプローチしたビッグバンド作品です。各種ディスク・ガイドにも掲載された再評価の高い1枚です。
スキャットをフィーチャーしたラウンド・ボッサ・サウンドは一気に夏気分にしてくれます。
タイトル曲「Round Trip To Rio」、ラウンジ系コンピにも収録された「Bossa Da Bahia」、「Rebecca」、女性スキャットの映える「Blue Water」や「Fanatico」をはじめ、どの演奏もラウンド・ボッサの魅力に溢れています。
あとCDのボーナス・トラックの3曲もかなり良いです、
素晴らしいリオの夜景のジャケも含めてラウンジ名盤だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Round Trip To Rio」
Pete Jacques作。ダバダバ・スキャットをフィーチャーした軽快なラウンジ・ボッサがオープニング。本作の魅力が凝縮されたタイトル曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=O9TsVtxc9ww
「Bright Shining Stars」
Werner Tautz作。美しいオーケストレーションと艶やかな女性スキャットに癒されるエレガント・ラウンジ・ボッサ。ハープシコードのアクセントもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=sfknPGGYLAU
「Fanatico」
Heinz Kiessling作。Jacquesの小粋なピアノが先導する軽やかなボッサ・グルーヴ。お色気十分の女性スキャットもサイコーです。
「Pretty Belinda」
Chris Andrews作。ビッグバンドらしいセンスに溢れたラウンジ・ボッサ・ジャズを満喫できます。スパイ・コメディ映画のBGMにありそうな感じです。
「Cool Touch」
Joe Lordup作。抑えたトーンのボッサ・ジャズ。オルガンの使い方のセンスが抜群です。
https://www.youtube.com/watch?v=nRF92sy5vao
「Sandwichman」
Paul Rothman作。華やかなヨーロピアン・ラウンジ・ボッサ。メリハリの効いたビッグバンド・サウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=gUQ2PQZuVXo
「Blue Water」
Guenter Sonneborn作。小粋なジャズ・サンバと艶やかな女性スキャットは正に真夏のリオの夜といったムードです。
https://www.youtube.com/watch?v=TQkONwUdFRQ
「Bossa Da Bahia」
Pete Jacques作。ラウンジ系コンピにも収録された人気曲。男女スキャット入りの軽快なラウンド・ボッサです。
https://www.youtube.com/watch?v=okz4fR7Ask0
「Dengosa」
Werner Tautz作。この曲もラウンジ系コンピ収録曲。素敵なアレンジのビッグバンド・サウンドによる哀愁ボッサです。
「Bacana」
Heinz Kiessling作。疾走感の中にもエレガントさが漂う女性スキャット入りのジャズ・サンバ調の1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=Sc284XguCNU
「Fruit Vendor」
Willy Fruth作。ラウンジ・ポップ的な雰囲気もある華やかな演奏です。
「Rebecca」
Richard Bristol作。ラウンジ系コンピにも収録された人気曲。華やかなラウンジ・ボッサ気分を満喫できる演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=QRaaIN60w38
ここから3曲はCDボーナス・トラック。
「Avenida Copacabana」
Bacharach作品のカヴァーのような雰囲気を持ったラウンジ・ボッサ。グルーヴィーなオルガンの音色もグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=Yzp_J6An9rI
「Easy Motion」
グルーヴィーなオルガンとラウンジ・ボッサ・グルーヴの組み合わせが生み出す躍動感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=aPUVCamIBAM
「Fata Morgana」
本作の中では異色の1曲。少しサイケな雰囲気も感じる抑えたトーンの演奏ですが、かなり僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=3G-Ts4Xsiho
他のPete Jacques作品も聴いてみたいですね。