発表年:1970年
ez的ジャンル:サイケデリック・ブラック・ロック
気分は... :心を解き放て!
George Clinton率いるP-Funk軍団Funkadelicの2ndアルバム『Free Your Mind... And Your Ass Will Follow』(1970年)です。
これまで当ブログで紹介してきたFunkadelic/Parliament作品は以下の8枚。
Parliament『Mothership Connection』(1975年)
Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
Parliament『Trombipulation』(1980年)
Funkadelic『Maggot Brain』(1971年)
Funkadelic『Let's Take It to the Stage』(1975年)
Funkadelic『One Nation Under A Groove』(1978年)
Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)
『Funkadelic』(1970年)に続く2ndアルバムとなる本作『Free Your Mind... And Your Ass Will Follow』(1970年)は、サイケデリックなブラック・ロックが印象的な1枚です。
プロデュースは総帥George Clinton。
本作におけるメンバーは、George Clinton(vo)、Ray Davis(vo)、Fuzzy Haskins(vo)、Calvin Simon(vo)、Grady Thomas(vo)、Eddie Hazel(g、vo)、Tawl Ross(g、vo)、Bernie Worrell(org、p)、Billy Nelson(b、vo)、Tiki Fulwood(ds)。
それ以外にDawnのTelma HopkinsとJoyce Vincent、さらにはMartha Reevesがレコーディングに参加しているようです。
P-Funk/ファンクをイメージして聴くと、トリッピー/アシッドなサイケデリック感とヘヴィなギターが唸るハードなロック・サウンドに面食らうかもしれません。
サイケデリック・ブラック・ロックのタイトル曲「Free Your Mind and Your Ass Will Follow」、Eddie Hazelのギターが炸裂する「Friday Night, August 14th」、Bernie Worrell存在感を示すハードなファンク・ロック「Funky Dollar Bill」、シングルにもなったドープで危険なブラック・ロック「I Wanna Know If It's Good to You?」あたりのインパクトが本作を象徴しています。
時代の空気感とリンクした初期Funkadelicの衝撃を楽しみましょう。
全曲を紹介しときやす。
「Free Your Mind and Your Ass Will Follow」
George Clinton/Eddie Hazel/Ray Davis作。タイトル曲はノイジー&サイケ&スペイシーなイントロに続き、Eddie Hazelのギター・リフが不気味に響く不穏なブラック・ロックです。FunkadelicというよりもJimi Hendrixを聴いている気分になります。
https://www.youtube.com/watch?v=Yw4lqwh5c1g
「Friday Night, August 14th」
George Clinton/Billy Nelson/Eddie Hazel作。Billy Nelsonがヴォーカルをとるヘヴィーなブラック・ロック。Eddie Hazelのギターが炸裂します。女性コーラス陣も盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=9Hbr778CD3M
Blueprint「Check Mate」のサンプリング・ソースになっています。
Blueprint「Check Mate」
https://www.youtube.com/watch?v=Bh26Tk0IZ3U
「Funky Dollar Bill」
George Clinton/Eddie Hazel/Ray Davis作。ハードなファンク・ロックですが、ヘヴィーなギター・サウンドが目立つなかで、Bernie Worrellの鍵盤が存在感を示しています。
https://www.youtube.com/watch?v=CfVSqQ7FcDY
「I Wanna Know If It's Good to You?」
George Clinton/Billy Nelson/Fuzzy Haskins/Ray Davis作。シングルにもなった楽曲。トリップ感に満ちたドープなブラック・ロック。聴いているだけでアシッド・モードに陥りそうになる危険なサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=11_h2WHkswo
Beastie Boys「Pass the Mic (Part 2...The Skills to Pay the Bills)」、Frankie Cutlass feat. Evil Twins and Madstyle「Redrum」、Esham「The Wicketshit Will Never Die」、Blueprint「Off the Top」のサンプリング・ソースになっています。
Blueprint「Off the Top」
https://www.youtube.com/watch?v=WfWOuOhKP8c
「Some More」
George Clinton/Eugene Harris作。サイケデリックなブルース・ロック。この時代らしい空気感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ez1gRFvMey8
「Eulogy and Light」
Eugene Harris作。テープの逆回転サウンドにGeorge Clintonのヴォーカルによるアヴァンギャルドな楽曲で締め括ってくれます。Above the Law「Never Missin' a Beat」のサンプリング・ソースになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DZwIoQl3iWs
Funkadelic/Parliamentの過去記事もご参照下さい。
Parliament『Mothership Connection』(1975年)
Parliament『The Clones Of Dr. Funkenstein』(1976年)
Parliament『Funkentelechy Vs. The Placebo Syndrome』(1977年)
Parliament『Trombipulation』(1980年)
Funkadelic『Maggot Brain』(1971年)
Funkadelic『Let's Take It to the Stage』(1975年)
Funkadelic『One Nation Under A Groove』(1978年)
Funkadelic『Uncle Jam Wants You』(1979年)