発表年:1962年
ez的ジャンル:脱力系イージー・リスニング・ボッサ
気分は... :今日は一休み・・・
今回はブラジル出身の偉大なギタリストLaurindo Almeidaの『Viva Bossa Nova!』(1962年)です。
ブラジルを代表する世界的ギタリストLaurindo Almeida(1917-1995年)の紹介は、『Guitar From Ipanema』(1964年)に続き2回目となります。
クラシック、ジャズ、ラテンと幅広い分野で長きに渡り活躍したLaurindo Almeida。60年代前半にレコーディングしたボサノヴァ系作品は今日でも人気です。Laurindo Almeida & The Bossa Nova Allstars名義でリリースした本作『Viva Bossa Nova!』(1962年)は、ボサノヴァ路線の第1弾レコーディングとなります。
レコーディング・メンバーはLaurindo Almeida(g、cavaquinha)以下、Al Viola(g)、Howard Roberts(g)、Max Bennett(b)、Jimmy Rowles(org)、Chico Guerrero(per)、Milt Holland(per)、Shelly Manne(per)、Justin Gordon(fl)、Don Fagerquist(tp)、Bob Cooper(ts)等。
プロデュースはBill Miller、Dave Cavanaugh。
Almeidaのギターを中心としたイージー・リスニング・ボッサですが、本作の場合、ギター・ボッサのみならず、Jimmy Rowlesのオルガンによるオルガン・ボッサ的なエッセンスも楽しめるのがいいですね。1曲の中でギター・ボッサ&オルガン・ボッサの両方を楽しめるお得感があります。
ひたすら心地好いイージー・リスニング・ボッサをお探しの方はぜひどうぞ!
全曲紹介しときやす。
「Naked City Theme」
Billy May作。当ブログではWillie Boboのカヴァーを紹介済みです。華やいだ雰囲気のメロウ・ボッサ。軽快なリズムとメロウ・ギター、ロマンティックなホーン、フルートの組み合わせが素敵なムードを演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=75gDZ0dajaU
「Lazy River」
Hoagy Carmichael/Sidney Arodin作のスタンダードをカヴァー。楽しげなボッサ・グルーヴ。Jimmy Rowlesのグルーヴィー・オルガンが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=67UByADNLLo
「Ramblin' Rose」
Nat King Coleでお馴染みのポピュラー・スタンダードをカヴァー(Joe Sherman/Noel Sherman作)。寛いだ雰囲気のバカンス・ボッサといった感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=lp0I1QGayYE
「Maria」
ミュージカル『West Side Story』(1956年)の名曲をカヴァー(Leonard Bernstein/Stephen Sondheim作)。ミュージカル名曲をロマンティックなイージーリスニング・ボッサで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_FNhBrc3IiU
「Petite Fleur」
Fernand Bonifay/Sidney Bechet作。寂しげな哀愁メロウ・ボッサを聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=SjqUF7Gt180
「Teach Me Tonight」
Gene De Paul/Sammy Cahn作のスタンダードをカヴァー。当ブログではElsie Bianchi Trioのカヴァーを紹介済みです。僕好みのロマンティックなメロウ・ボッサです。AlmeidaのギターとJimmy Rowlesのオルガンのバランスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=he-oqEaB9Ec
「Lollipops And Roses」
グラミー受賞のJack Jonesのヒットで知られるTony Velona作の名曲をカヴァー。僕の一番のお気に入りはコレ。イージーリスニングらしい素敵なメロウ・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jlw5KVJnGSw
「Moon River」
映画『ティファニーで朝食を』の主題歌としてお馴染みのJohnny Mercer/Henry Mancini作品。アカデミー歌曲賞およびグラミーを受賞した大名曲をカヴァー。軽々なテンポのメロウ・ボッサの「Moon River」も悪くありません。Almeidaらしいジェントル・ギターの魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=ar4BESavOfg
本曲について、当ブログではRoman Andren、Os Tres Brasileiros、Quarteto Forma、Gretchen Parlatoのカヴァーを紹介済みです。
「Desafinado」
Newton Mendonca/Antonio Carlos Jobim作のボサノヴァ名曲をカヴァー。ギター・ボッサとオルガン・ボッサのいいとこ取りな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-6HS-WViyMo
本曲について、当ブログではこれまでNara Leao、Roberto Menescal、Gary McFarland、Tania Maria、Os 3 Morais、O Quarteto、Gal Costa、Joao Gilberto、Nico Gomez & His Orchestraのヴァージョンも紹介済みです。
「Mr. Lucky」
Henry Mancini作。当ブログではEl Cocoのカヴァーも紹介済みです。フルートの涼しげな音色が似合うサマー・ボッサに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=XmXYSChgzMo
「One Note Samba」
Newton Mendonca/Antonio Carlos Jobim作のボサノヴァ名曲をカヴァー。Almeidaのジェントル・ギターが名曲の魅力を引き出してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=MVkbQERmZdo
本曲について、当ブログではSergio Mendes & Brasil'66以外にもNara Leao、、Trio 3D、Chris Montez、Nico Gomez & His Afro Percussion Inc.、Stacey Kent、Wanda de Sah featuring The Sergio Mendes Trio、Tamba Trio、Peter Fesslerのカヴァーも紹介済みです。
「Theme From "Route 66"」
TVドラマ『Route 66』のテーマ曲をカヴァー(Nelson Riddle作)。前半はオルガン・ボッサ、後半はギター・ボッサの2段仕立て楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DjL-nacx_Tg
Laurindo Almeidaの他作品もチェックを!
『Viva Bossa Nova/Ol! Bossa Nova!』(1962/1963年) 2in1CD
Laurindo Almeida Feat. Bud Shank 『Brazilliance Vol. 1/Brazilliance Vol. 2』(1962/1963年) 2in1CD
『Guitar From Ipanema』(1964年)
Sammy Davis, Jr. & Laurindo Almeida 『Sammy Davis, Jr. Sings, Laurindo Almeida Plays』(1966年)
Stan Getz & Laurindo Almeida『Stan Getz With Guest Artist Laurindo Almeida』(1966年)
『A Man and a Woman 』(1967年)
『The Look of Love』(1968年)