発表年:1970年
ez的ジャンル:ソウル・ジャズ系ギタリスト
気分は... :スパーク☆!
今回はソウル・ジャズの人気ギタリストMelvin Sparksの初リーダー作『Sparks!』(1970年)です。
※単独CD化が未実現のため、上記は『Akilah』(1972年)との2in1CDです。
Melvin Sparks(1946-2011年)はテキサス州ヒューストン出身のギタリスト。
17歳よりプロ・ギタリストとしてのキャリアをスタートさせ、60年代後半からは数多くのソウル・ジャズ作品のレコーディングに参加し、注目を浴びるようになります。
そして、Prestigeから初リーダー作となる本作『Sparks!』(1970年)をリリース。それ以降も『Spark Plug』(1971年)、『Akilah』(1972年)という2枚のアルバムをPrestigeに残しています。
このPrestigeからの3枚とEastboundからリリースした『Texas Twister』(1973年)は、レア・グルーヴ方面での評価が高いソウル・ジャズ作品です。
初リーダー作となる本作『Sparks!』(1970年)は、Melvinがファンキーなギター・プレイを余すことなく発揮してくれる1枚です。
レコーディング・メンバーはMelvin Sparks(g)、Virgil Jones(tp)、John Manning(ts)、Houston Person(ts)、Leon Spencer(org)、Idris Muhammad(ds)。
プロデュースはBob Porter。
Sly & The Family Stoneの大ヒット曲カヴァー「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」、ブラック・フィーリング溢れるThe Coastersのカヴァー「Charlie Brown」、Leon Spencerのオルガンが格好良い「The Stinker」、Warの大ヒット曲カヴァー「Spill the Wine」がおススメです。
ファンキーなSparksのギターを聴いて、みんなスパークしよう!
全曲紹介しときやす。
「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」
Sylvester Stewart作。Sly & The Family Stoneの大ヒット曲をカヴァー。お馴染みの名曲をファンキーなジャズ・ファンクで聴かせてくれます。Idrisの格好良いドラミングをバックに、MelvinのギターとSpencerのオルガンが冴え渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=tHlpvZOFKTE
「I Didn't Know What Time It Was」
Lorenz Hart/Richard Rodgers作。1939年のミュージカル『Too Many Girls』のために書かれた楽曲です。寛いだ雰囲気のソウル・ジャズ。
「Charlie Brown」
The Coasters、1959年の大ヒット曲をカヴァー (Jerry Leiber, Mike Stoller作) 。ブラック・フィーリング溢れたファンキー・ソウル・ジャズ。Melvinのギターの魅力を存分に堪能できます。ホーン隊も加わって盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=hRLWLoXBxdE
「The Stinker」
Leon Spencer作。ベースレスを補うSpencerのオルガンが格好良い軽快なファンキー・グルーヴ。MelvinのギターとSpencerのオルガンの相性の良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=yOnk41KuUOs
「Spill the Wine」
War、1970年の大ヒット曲をカヴァー。Idrisのドラミングが牽引し、Melvinのギター、Spencerのオルガン、Houston Personのサックスがスパークするファンキー・ソウル・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=IBfJbl2RFIY
『Texas Twister』(1973年)
『Texas Twister/Melvin Sparks '75』(1973/75年)