発表年:2000年
ez的ジャンル:男性R&Bシンガー
気分は... :常識なんてぶち壊せ!
今回は元Blackstreetの男性R&BシンガーDave Hollisterの2ndソロ・アルバム『Chicago '85... The Movie』(2000年)です。
Dave Hollisterは1968年シカゴ生まれ。幼少期からゴスペルを歌い、その歌唱力を培ってきました。
Glenn Jonesとの仕事をきっかけにN.Y.へ進出。その後、Teddy Riley率いる人気男性R&BユニットBlackstreetにオリジナル・メンバーとして加入します。ご存知の通り、Blackstreetは大成功を収め、Dave Hollisterの名もR&Bファンに広く知られるようになります。
しかしながら、Blackstreetをあっさりと脱退して、ソロに転向してしまいます。一時はゴスペルに転身していましたが、再びR&B作品をリリースするようになりました。
本作『Chicago '85... The Movie』(2000年)は、『Ghetto Hymns』(1999年)に続く2ndアルバム。前作と同じくDreamWorksからのリリースです。
USゴールド・ディスクに輝き、現時点でのDave Hollister最大のヒット作といえます。
Lil' Rick、Kevin "K-Jack" Jackson、Tank、Mike City、Tim & Bob(Tim Kelley/Bob Robinson)、Steve 'Stone' Huff、Eugene Peoples、Walter "Lil' Walt" Milsap III、Chucky Thompson、Gimel "Young Guru" Keaton、Vidal Davisといった多様なプロデューサーが起用されています。
とにかくDaveのヴォーカルの安定感が抜群なので、聴いていて安心できる1枚です。
「One Woman Man」、「Take Care Of Home」というシングル2曲を聴けば、本作の素晴らしさを実感できるはずです。
それ以外であれば、ダンサブルな「Yo Baby's Daddy」、哀愁ミディアム「Don't Take My Girl Away」、Joao Donato「A Ra」をサンプリングした「I Don't Want To Be A Hustler」、感動バラード「I'm Not Complete」あたりが僕のおススメです。
Daveの素晴らしいR&Bヴォーカルの世界を満喫しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Interlude (I'm Not Complete)」
Lil' Rick/Kevin "K-Jack" Jackson/Tankプロデュース。ラスト曲「I'm Not Complete」を使ったアルバムのプロローグ。
「Keep On Lovin'」
Mike Cityプロデュース。重厚なビートによるダンサブルなミディアム・グルーヴ。いきなりDaveが素晴らしい歌いっぷりを見せつけてくれます。
「Take Care Of Home」
Tim & Bobプロデュース。アルバムからの2ndシングルにもなりました。素敵な美メロ・バラード。Daveの歌声が聴く者を優しく包み込みます。
https://www.youtube.com/watch?v=sVsQ2ZMGv_0
Charles Hamilton「Your Girl」のサンプリング・ソースとなっています。
Charles Hamilton「Your Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=6Sypk0tcsTc
「One Woman Man」
Mike Cityプロデュース。アルバムからの1stシングルとしてUS R&Bチャート第10位のヒットとなりました。アルバムのハイライトといえるでしょう。力まず丁寧に歌い上げるDaveのヴォーカルを満喫できるミディアム。ジワジワと沁みてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Al7eDvlsU5Y
Roy Jones, Jr. feat. Dave Hollister, Perion and Hahz the Rippa「That Was Then」、Add-2 and Khrysis「Runnin'」等のサンプリング・ソースとなっています。
Roy Jones, Jr. feat. Dave Hollister, Perion and Hahz the Rippa「That Was Then」
https://www.youtube.com/watch?v=m2Nor32zzss
Add-2 and Khrysis「Runnin'」
https://www.youtube.com/watch?v=tEEA2AYKmgw
「We've Come Too Far」
Tim & Bobプロデュース。オルガンの似合う哀愁バラードをソウルフルに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=s9Wkel86nro
「You Can't Say」
Steve 'Stone' Huffプロデュース。哀愁モードのバラードを素晴らしいヴォーカル・ワークで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=iFYcvp4trQc
「Yo Baby's Daddy」
Eugene Peoplesプロデュース。この時代らしいダンサブル・チューンですが、ヴォーカルの安定感が抜群なのでサウンドが浮いていないのがいいですね。
「Don't Take My Girl Away」
Walter "Lil' Walt" Milsap IIIプロデュース。ヴォーカル、サウンドの一体感が素晴らしい哀愁ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=FG6KnXr6dck
「Destiny」
Tim & Bobプロデュース。ピアノ&ストリングスをバックにオーセンティックなバラードを感動的に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=w71na7A9xWI
「Doin' Wrong」
Chucky Thompson/Gimel "Young Guru" Keatonプロデュース。Morrissey Mullen「Cape Wrath」をサンプリングした独特の雰囲気を持ったトラックが印象的なミディアム。
「On The Side」
Tankプロデュース。2000年前後らしい雰囲気のミディアムですが、素晴らしいヴォーカル・ワークで魅了します。
「A Woman Will」
Steve 'Stone' Huffプロデュース。重厚なバラードを余裕っぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=2rFtERmgtQo
「I Don't Want To Be A Hustler」
Vidal Davisプロデュース。Joao Donato「A Ra」をサンプリングしているのが面白いですね。少し怪しげなトライバル感覚が僕好み。
「I'm Not Complete」
Lil' Rick/Kevin "K-Jack" Jackson/Tankプロデュース。ラストは素晴らしいバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=owunGylHqcc
Dave Hollisterの他作品もチェックを!
『Ghetto Hymns』(1999年)
『Things in the Game Done Changed』(2002年)
『Real Talk』(2003年)
『The Book Of David Vol.1 The Transition』(2006年)
『Witness Protection』(2008年)
『Chicago Winds...The Saga Continues』(年)
『The Manuscript』(2016年)