2019年11月27日

Larry Heard『Dance 2000』

シカゴ・ハウス・レジェンド貫禄の1枚☆Larry Heard『Dance 2000』
larry heard dance 2000.jpg
発表年:1997年
ez的ジャンル:シカゴ・ハウス・レジェンド
気分は... :蕎麦屋で熱燗...

寒いですね。いよいよ冬本番!熱燗を欲します。
今宵は人気の蕎麦屋で酒宴の予定ですが、今から気分はすっかり熱燗モード!
頭の中は酒の肴を何にするかで一杯です。

シカゴ・ハウスのレジェンド、Mr. FingersことLarry Heard『Dance 2000』(1997年)です。

1960年シカゴ生まれのLarry Heardについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 Fingers, Inc.『Another Side』(1988年)
 Mr. Fingers『Introduction』(1992年)
 Mr. Fingers『Back To Love』(1994年)

以前にも書きましたが、『Introduction』(1992年)は、当時の僕のヘビロテ作品でした。多分、最も多く聴いた90年代作品だと思います。

美しくも儚い音世界は、踊るためのハウスというより聴くためのハウスといった趣で相当ハマりました。元々キーボード奏者であり、ジャズ/フュージョン・テイストを上手くハウスと融合させていたサウンド・センスに加え、ヴォーカル曲が多く聴きやすかった点も魅力でした。

さて、Larry Heard名義の『Dance 2000』(1997年)は、『Introduction』的な音世界とフロア仕様のダンス・チューンから成るインスト中心のアルバムです。

個人的には『Introduction』(1992年)、『Back To Love』(1994年)のようなヴォーカル曲多めの構成が好みですが、ハウス・プロデューサー/アーティストという点では本作のようなインスト中心の構成の方が楽しめるかもしれませんね。

「Cycles Of Ecstacy」「I Know That It's You」「Saga Of The Evil Queen」「Pleasure Island」「Calm To Panic」あたりが僕のおススメです。

シカゴ・ハウスの巨人らしい貫禄のディープ・ハウス・ワールドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Teleportation」
硬質なビートにサウンドの層が重なっていくレイヤー感が印象的なディープ・ハウスがオープニング。アンダーグラウンド感もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UI1j-flUd2I

「Hydrogenation」
キーボード奏者らしいサウンド・センスが冴える1曲。直線的なのにカラフルなアクセントが効いているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PwTvBTv8_3g

「Cycles Of Ecstacy」
『Introduction』に通ずるジャズ/フュージョン・テイストのサウンドを楽しめます。僕にはこのタイプの音がしっくりきます。
https://www.youtube.com/watch?v=ttFd67UdiE4

「I Know That It's You」
女性ヴォーカル入りのダンサブル・チューン。美しくも儚いMr. Fingersの美学が貫かれた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GbQaKeCOtG8

「Racing Through The Mist」
アグレッシブなアッパー・チューン。一歩間違えると陳腐になりそうなパターンの曲ですが、シンセのサウンド・センスでギリギリ踏ん張っている感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=TqmkwEduIOw

「Saga Of The Evil Queen」
僕の大好きなMr. Fingersの世界全開の1曲。幻想的な癒しのクラブ・ミュージックって感じがサイコーです。このサウンド・ワールドにずっと浸っていたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=nP0iBQuNLQg

「Perpetual Radiance」
映画のサントラに似合いそうな1曲。ミステリアスな美しさを持った音世界に魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=qxWJNcpiuLo

「My Primitive Nature」
Mr. Fingersらしいセンスのディープ・ハウス。淡々とクールに疾走する感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7mbSveePqEg

「Dancefloor Seduction」
サウンドに遊び心も感じるお茶目なダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=aQ3moZiO8SI

「Pleasure Island」
『Introduction』好きの人は気に入るであろう1曲。孤高の美しさとでも呼びたくなるサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=7TkAdXEKt5M

「Calm To Panic」
ラストは10分近い長尺のアッパー・チューン。Mr. Fingersらしい研ぎ澄まされたハウス・ワールドを存分に満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=KBkAU1JAyKE

Larry Heard(Mr. Fingers)の他作品もチェックを!

Fingers, Inc.『Another Side』(1988年)
アナザー・サイド

Mr. Fingers『Ammnesia』(1988年)
アムネジア

Mr. Fingers『Introduction』(1992年)
イントロダクション

Mr. Fingers『Back To Love』(1994年)
mr. fingers back to love.jpg

『Sceneries Not Songs Vol. 1』(1994年)
シーナリーズ・ノット・ソングス,Vol.1(紙ジャケット仕様)

『Sceneries Not Songs, Vol. Tu』(1995年)
シーナリーズ・ノット・ソングス Vol.2(紙ジャケット仕様)

『Alien』(1996年)
エイリアン(紙ジャケット仕様)

『Dance 2000 Part 2』(1998年)
Dance 2000

『Genesis』(1999年)
Genesis

『Love's Arrival』(2001年)
Love's Arrival

『Where Life Begins』(2003年)
WHERE LIFE BEGINS

『Loose Fingers: Soundtrack From the Duality Double-Play』(2005年)
Loose Fingers

Mr. Fingers『Cerebral Hemispheres』(2018年)
セレブラル・ヘミスフィアーズ
posted by ez at 01:37| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]