2019年12月02日

Mongo Santamaria『Watermelon Man!』

大ヒット・シングル「Watermelon Man」収録☆Mongo Santamaria『Watermelon Man!』

発表年:1963年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ラテン・ジャズ
気分は... :真実と挑戦・・・

今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamariaの代表作『Watermelon Man!』(1963年)です。

※単品CDが入手困難なので上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)との2in1CDです。

ちなみに本来のジャケはこんな感じです。
『Watermelon Man!』(1963年) ※アナログ盤へのリンク


キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamaria(1917-2003年)に関して、当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 『El Bravo!』(1965年)
 『Feelin' Alright』(1970年)
 『Mongo '70』(1970年)
 『Mongo's Way』(1971年)

ご存知の方も多いと思いますが、本作のタイトル曲「Watermelon Man」Herbie Hancockのカヴァー)はシングル・カットされ、USポップ・チャート第10位の大ヒットとなりました。

なお、Battleからリリースの本作『Watermelon Man!』(1963年)と、Columbiaからリリースされた『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)が混同されやすいですが別作品であり、収録曲「Watermelon Man」も別ヴァージョンなのでご注意を!
『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)
ウォーターメロン・マン

レコーディング・メンバーはMongo Santamaria(congas、bongos)以下、Ray Lucas(ds)、Osvaldo Martinez(per)、Rodgers Grant(p)、Victor Venegas(b)、Bobby Capers(sax)、Pat Patrick (sax)、Marty Sheller(tp)、Mauricio Smith(fl)。

プロデュースはLarry MaxwellOrrin Keepnews

目玉は勿論「Watermelon Man」ですが、それ以外にも格好良いラテン・グルーヴが沢山詰まっています。

モッド・ジャズな格好良さのある「Get The Money」「Yeh-Yeh!」、「Watermelon Man」と同タイプのラテン・グルーヴ「Don't Bother Me No More」、疾走するラテン・グルーヴ「Bayou Roots」あたりが僕のおススメです。

Mongo Santamariaを聴くならば、まず本作を最初に聴くべきでは?

全曲紹介しときやす。

「Watermelon Man」
Herbie Hancock作の名曲をカヴァー。前述のようにUSチャート第10位となったキャリア最大のヒット曲です。今聴いてもラテン・リズムに乗ったグルーヴィーな「Watermelon Man」は格好良い!の一言に尽きます。アルバム『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)ヴァージョンやHancockのオリジナル(アルバム『Takin' Off』収録)と聴き比べるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Su_M1vpTxkM
「Watermelon Man」(From 『La Bamba』)
 https://www.youtube.com/watch?v=zJuX-JJ8WF0
Herbie Hancock「Watermelon Man」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZbHJHPTikQA

E.S.P.「Another Day at the Mall」等のサンプリング・ソースとなっています
E.S.P.「Another Day at the Mall」
 https://www.youtube.com/watch?v=lPwFy-2Cjsw

「Funny Money」
Victor Venegas作。正にファニーなラテン・ジャズ。軽快なラテン・リズムと小粋なピアノが踊っています。
https://www.youtube.com/watch?v=rlj44fP1c_g

「Cut That Cane!」
Joe Zawinul/Larry Maxwell/Nat Adderley作。Mongoのコンガがグルーヴィーに突き進む前のめりの演奏が実にヒップです。鮮やかなホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=QDTsBQIPgZo

「Get The Money」
Marty Sheller作。この演奏も実に格好良いですね。ラテン・モッド・ジャズな感じがたまりません。Mongoのグルーヴィー・コンガもサイコーです。「Watermelon Man」以外であれば、コレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=mGSPcmwBdf0

Roland Alphonso & The Skatalitesが「Passing Through」のタイトルでカヴァーしています。
Roland Alphonso & The Skatalites「Passing Through」
 https://www.youtube.com/watch?v=6ESEjnAfRGE

「The Boogie Cha Cha Blues」
Pat Patrick作。ラテン×ロックン・ロールなヒップ・サウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ckna717X6UY

「Don't Bother Me No More」
Bobby Capers作。「Watermelon Man」と同タイプの格好良いラテン・グルーヴ。「Watermelon Man」と続けて聴くのが僕のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=eO6FV3ariN8

「Love, Oh Love」
Billy Myles作。ホーン隊のはつらつとした演奏が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=snJNyD_MbkM

「Yeh-Yeh!」
Rodgers Grant作。モッドな格好良さのあるこのラテン・グルーヴも人気が高いのでは?スウィンギン・ロンドンな楽曲とも相性良さそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=vWF8UOhLgdk

Matt BiancoGeorgie Fame & The Blue FlamesLambert, Hendricks & Ross、Claude Francois、Kate Ceberano、They Might Be Giants等がカヴァーしています。
Matt Bianco「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=2voeqck5UkA
Georgie Fame & The Blue Flames「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=jf-cCL3TOCo
Lambert, Hendricks & Ross「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=s018gmdelEY
Claude Francois「Alors Salut!」
 https://www.youtube.com/watch?v=0JUi6CHiIWg
Kate Ceberano「Yeh-Yeh!」
 https://www.youtube.com/watch?v=AdbeP_RulYc

「The Peanut Vendor」
Moises Simons/Marion Sunshine/Wolfe Gilbert作。開放的なラテン・ジャズ。カラッとした晴れやかさが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BVATcxtMic4

「Go Git It!」
Bobby Capers作。モッド・ジャズと一緒に聴きたい、ノリの良いラテン・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=_SNyfIW9gOg

「Bayou Roots」
Pat Patrick作。疾走するラテン・リズムがたまらない1曲。クラブジャズの感性で聴いても格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=E9w7hNTBUZc

「Suavito」
Johnny Pacheco/Senen Suarez作。ラストは格好良いパーカッション・ブレイク入りのラテン・メロウ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zn-2ynPH_eA

Mongo Santamariaの他作品もチェックを!

『Sabroso』(1960年)
Sabroso

『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
Mongo Introduces La Lupe

『Mongo at the Village Gate』(1963年)
Mongo at the Village Gate

『La Bamba』(1965年)
ウォーターメロン・マン

『El Bravo!』(1965年)
エル・ブラーヴォ!

『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
Soul Bag/Stone Soul

『Feelin' Alright』(1970年)
Feelin Alright

『Mongo '70』(1970年)
Mongo '70

『Mongo's Way』(1971年)
モンゴズ・ウェイ(紙ジャケット仕様)(BOM24077)

『At Montreux』(1971年)
モンゴ・アット・モントルー

『Up From the Roots』(1972年)
Up From Roots

『Afro Indio』(1975年)
Afro Indio

『Sofrito』(1976年)
Sofrito

『A La Carte』(1976年)
La Carte

『Dawn (Amanecer)』(1977年)
夜明け

『Red Hot』(1979年)
レッド・ホット

『Soy Yo』(1987年)
Soy Yo
posted by ez at 01:04| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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