発表年:1963年
ez的ジャンル:グルーヴィー・ラテン・ジャズ
気分は... :真実と挑戦・・・
今回はラテン/ジャズ・パーカッション奏者Mongo Santamariaの代表作『Watermelon Man!』(1963年)です。
※単品CDが入手困難なので上記ジャケおよびAmazonへのリンクは『Watermelon Man/Mongo Explodes』(1963/1964年)との2in1CDです。
ちなみに本来のジャケはこんな感じです。
『Watermelon Man!』(1963年) ※アナログ盤へのリンク
キューバ、ハバナ出身のパーカッション奏者Mongo Santamaria(1917-2003年)に関して、当ブログで紹介したのは以下の4枚。
『El Bravo!』(1965年)
『Feelin' Alright』(1970年)
『Mongo '70』(1970年)
『Mongo's Way』(1971年)
ご存知の方も多いと思いますが、本作のタイトル曲「Watermelon Man」(Herbie Hancockのカヴァー)はシングル・カットされ、USポップ・チャート第10位の大ヒットとなりました。
なお、Battleからリリースの本作『Watermelon Man!』(1963年)と、Columbiaからリリースされた『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)が混同されやすいですが別作品であり、収録曲「Watermelon Man」も別ヴァージョンなのでご注意を!
『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)
レコーディング・メンバーはMongo Santamaria(congas、bongos)以下、Ray Lucas(ds)、Osvaldo Martinez(per)、Rodgers Grant(p)、Victor Venegas(b)、Bobby Capers(sax)、Pat Patrick (sax)、Marty Sheller(tp)、Mauricio Smith(fl)。
プロデュースはLarry MaxwellとOrrin Keepnews
目玉は勿論「Watermelon Man」ですが、それ以外にも格好良いラテン・グルーヴが沢山詰まっています。
モッド・ジャズな格好良さのある「Get The Money」、「Yeh-Yeh!」、「Watermelon Man」と同タイプのラテン・グルーヴ「Don't Bother Me No More」、疾走するラテン・グルーヴ「Bayou Roots」あたりが僕のおススメです。
Mongo Santamariaを聴くならば、まず本作を最初に聴くべきでは?
全曲紹介しときやす。
「Watermelon Man」
Herbie Hancock作の名曲をカヴァー。前述のようにUSチャート第10位となったキャリア最大のヒット曲です。今聴いてもラテン・リズムに乗ったグルーヴィーな「Watermelon Man」は格好良い!の一言に尽きます。アルバム『La Bamba(邦題:ウォーターメロン・マン)』(1965年)ヴァージョンやHancockのオリジナル(アルバム『Takin' Off』収録)と聴き比べるのも楽しいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Su_M1vpTxkM
「Watermelon Man」(From 『La Bamba』)
https://www.youtube.com/watch?v=zJuX-JJ8WF0
Herbie Hancock「Watermelon Man」
https://www.youtube.com/watch?v=ZbHJHPTikQA
E.S.P.「Another Day at the Mall」等のサンプリング・ソースとなっています
E.S.P.「Another Day at the Mall」
https://www.youtube.com/watch?v=lPwFy-2Cjsw
「Funny Money」
Victor Venegas作。正にファニーなラテン・ジャズ。軽快なラテン・リズムと小粋なピアノが踊っています。
https://www.youtube.com/watch?v=rlj44fP1c_g
「Cut That Cane!」
Joe Zawinul/Larry Maxwell/Nat Adderley作。Mongoのコンガがグルーヴィーに突き進む前のめりの演奏が実にヒップです。鮮やかなホーン・サウンドもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=QDTsBQIPgZo
「Get The Money」
Marty Sheller作。この演奏も実に格好良いですね。ラテン・モッド・ジャズな感じがたまりません。Mongoのグルーヴィー・コンガもサイコーです。「Watermelon Man」以外であれば、コレが一番好き!
https://www.youtube.com/watch?v=mGSPcmwBdf0
Roland Alphonso & The Skatalitesが「Passing Through」のタイトルでカヴァーしています。
Roland Alphonso & The Skatalites「Passing Through」
https://www.youtube.com/watch?v=6ESEjnAfRGE
「The Boogie Cha Cha Blues」
Pat Patrick作。ラテン×ロックン・ロールなヒップ・サウンドで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ckna717X6UY
「Don't Bother Me No More」
Bobby Capers作。「Watermelon Man」と同タイプの格好良いラテン・グルーヴ。「Watermelon Man」と続けて聴くのが僕のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=eO6FV3ariN8
「Love, Oh Love」
Billy Myles作。ホーン隊のはつらつとした演奏が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=snJNyD_MbkM
「Yeh-Yeh!」
Rodgers Grant作。モッドな格好良さのあるこのラテン・グルーヴも人気が高いのでは?スウィンギン・ロンドンな楽曲とも相性良さそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=vWF8UOhLgdk
Matt Bianco、Georgie Fame & The Blue Flames、Lambert, Hendricks & Ross、Claude Francois、Kate Ceberano、They Might Be Giants等がカヴァーしています。
Matt Bianco「Yeh-Yeh!」
https://www.youtube.com/watch?v=2voeqck5UkA
Georgie Fame & The Blue Flames「Yeh-Yeh!」
https://www.youtube.com/watch?v=jf-cCL3TOCo
Lambert, Hendricks & Ross「Yeh-Yeh!」
https://www.youtube.com/watch?v=s018gmdelEY
Claude Francois「Alors Salut!」
https://www.youtube.com/watch?v=0JUi6CHiIWg
Kate Ceberano「Yeh-Yeh!」
https://www.youtube.com/watch?v=AdbeP_RulYc
「The Peanut Vendor」
Moises Simons/Marion Sunshine/Wolfe Gilbert作。開放的なラテン・ジャズ。カラッとした晴れやかさが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=BVATcxtMic4
「Go Git It!」
Bobby Capers作。モッド・ジャズと一緒に聴きたい、ノリの良いラテン・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=_SNyfIW9gOg
「Bayou Roots」
Pat Patrick作。疾走するラテン・リズムがたまらない1曲。クラブジャズの感性で聴いても格好良いと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=E9w7hNTBUZc
「Suavito」
Johnny Pacheco/Senen Suarez作。ラストは格好良いパーカッション・ブレイク入りのラテン・メロウ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zn-2ynPH_eA
Mongo Santamariaの他作品もチェックを!
『Sabroso』(1960年)
『Mongo Introduces La Lupe』(1963年)
『Mongo at the Village Gate』(1963年)
『La Bamba』(1965年)
『El Bravo!』(1965年)
『Soul Bag/Stone Soul』(1968/1969年)
『Feelin' Alright』(1970年)
『Mongo '70』(1970年)
『Mongo's Way』(1971年)
『At Montreux』(1971年)
『Up From the Roots』(1972年)
『Afro Indio』(1975年)
『Sofrito』(1976年)
『A La Carte』(1976年)
『Dawn (Amanecer)』(1977年)
『Red Hot』(1979年)
『Soy Yo』(1987年)