2019年12月27日

Shirley Scott『Girl Talk』

トリオ編成による落ち着きのある1枚☆Shirley Scott『Girl Talk』
Girl Talk: Limited by SHIRLEY SCOTT (2015-05-13)
録音年:1967年
ez的ジャンル:ジャズ・オルガンの女王
気分は... :仕事が納まらない(泣)

いよいよ世間では仕事納め日。
僕の場合、仕事を納めたくても納まらない状況なのですが・・・

今回はジャズ・オルガン・トリオ作品からShirley Scott『Girl Talk』(1967年)です。

ジャズ・オルガンの女王Shirley Scott(1934-2002年)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Mucho Mucho』(1960年)
 『Latin Shadows』(1965年)
 『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)

Impulse!からリリースされた本作は、Shirley Scott(org)、George Duvivier(b)、Mickey Roker(ds)というトリオ編成でのレコーディング。

プロデュースはBob Thiele

オリジナルは1曲のみでそれ以外はミュージカル挿入歌やスタンダードのカヴァーが中心です。

全体的に抑えたトーンの演奏が多く地味に聴こえるかもしれませんが、そこが魅力の1枚だと思います。

ジャズ・オルガンといえば、グルーヴィーな演奏を求めがちですが、こういった落ち着きのある演奏もたまにはいいものです。

仕事が納まらずバタバタ・モードの僕には一服の清涼剤のような1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Girl Talk」
Bobby Troup/Neil Hefti作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは女優Jean Harlow(1911-1937年)の伝記映画『Harlow』(1965年)の挿入歌です。当ブログではJimmy McGriffBen SidranBossa RioThe Peddlersのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンの演奏が何ともいい味わいです。引き算の美学大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=TB4kJjX_5Hc

「Come Back To Me」
ミュージカル『On a Clear Day You Can See Forever』(1965年)の挿入歌をカヴァー(Burton Lane/Alan Jay Lerner作)。当ブログではHerbie Mann & Tamiko Jonesのカヴァーも紹介済みです。軽やかなながらも品格漂う演奏がいいですね。女性オルガン奏者ならではの感性のようなものを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=08gBW1eGt6U

「We'll Be Together Again」
Carl Fischer/Frankie Laine作のスタンダードをカヴァー。当ブログではAura UrziceanuJackson Sloanのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンながらも情感が伝わってくるオルガン・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3Np-93nU-xo

「Love Nest」
Louis Hirsch/Otto Harbach作。ジャズ・オルガンらしい雰囲気の演奏です。オルガンならではのスウィング感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tpsgyipNWfM

「Swingin' the Blues」
Count Basie/Ed Durham作。アップテンポでスウィンギーに疾走する格好良い演奏です。George Duvivierのベースがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2l6StcU5VRE

「Keep The Faith, Baby」
Shirley Scott作。本作唯一のオリジナル。ブルージーな味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hFyZGvk9ZKI

「Chicago, My Kind of Town」
Frank Sinatra、Dean Martin、Sammy Davis Jr.主演の映画『Robin and the 7 Hoods』(1964年)の挿入歌をカヴァー(Jimmy Van Heusen/Sammy Cahn作)。ジャズ・オルガンらしい軽やかな演奏で楽しませてくれます。

「On The Trail (From "Grand Canyon Suite")」
Ferde Grofe作。「Grand Canyon Suite(グランド・キャニオン組曲)」の中の1曲で、多くにジャズ・ミュージシャンによって演奏されているスタンダード。当ブログではDonald ByrdJon HendricksArt Farmer Quintetのカヴァーを紹介済みです。3人の息の合ったテンポの良い演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=38R8DIU9xLc

「You're A Sweetheart」
Jimmy McHugh/Harold Adamson作。ラストは落ち着いた雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NTJcUQvsQz0

Shirley Scottの他作品もチェックを!

Shirley Scott With The Latin Soul Quintet『Mucho Mucho』(1960年)
ムーチョ・ムーチョ

Shirley Scott & Stanley Turrentine『Blue Flames』(1964年)
Blue Flames

『Latin Shadows』(1965年)
ラテン・シャドゥズ

Shirley Scott & Clark Terry『Soul Duo』(1966年)
Soul Duo

『Soul Song』(1968年)
ソウル・ソング

Shirley Scott & The Soul Saxes『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)
シャーリー・スコット&ザ・ソウル・サックシーズ

『Something』(1970年)
Something

『Superstition』(1973年)
Superstition
posted by ez at 12:02| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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