録音年:1967年
ez的ジャンル:ジャズ・オルガンの女王
気分は... :仕事が納まらない(泣)
いよいよ世間では仕事納め日。
僕の場合、仕事を納めたくても納まらない状況なのですが・・・
今回はジャズ・オルガン・トリオ作品からShirley Scott『Girl Talk』(1967年)です。
ジャズ・オルガンの女王Shirley Scott(1934-2002年)について、当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Mucho Mucho』(1960年)
『Latin Shadows』(1965年)
『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)
Impulse!からリリースされた本作は、Shirley Scott(org)、George Duvivier(b)、Mickey Roker(ds)というトリオ編成でのレコーディング。
プロデュースはBob Thiele。
オリジナルは1曲のみでそれ以外はミュージカル挿入歌やスタンダードのカヴァーが中心です。
全体的に抑えたトーンの演奏が多く地味に聴こえるかもしれませんが、そこが魅力の1枚だと思います。
ジャズ・オルガンといえば、グルーヴィーな演奏を求めがちですが、こういった落ち着きのある演奏もたまにはいいものです。
仕事が納まらずバタバタ・モードの僕には一服の清涼剤のような1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Girl Talk」
Bobby Troup/Neil Hefti作のポピュラー・スタンダードをカヴァー。オリジナルは女優Jean Harlow(1911-1937年)の伝記映画『Harlow』(1965年)の挿入歌です。当ブログではJimmy McGriff、Ben Sidran、Bossa Rio、The Peddlersのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンの演奏が何ともいい味わいです。引き算の美学大好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=TB4kJjX_5Hc
「Come Back To Me」
ミュージカル『On a Clear Day You Can See Forever』(1965年)の挿入歌をカヴァー(Burton Lane/Alan Jay Lerner作)。当ブログではHerbie Mann & Tamiko Jonesのカヴァーも紹介済みです。軽やかなながらも品格漂う演奏がいいですね。女性オルガン奏者ならではの感性のようなものを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=08gBW1eGt6U
「We'll Be Together Again」
Carl Fischer/Frankie Laine作のスタンダードをカヴァー。当ブログではAura Urziceanu、Jackson Sloanのカヴァーも紹介済みです。抑えたトーンながらも情感が伝わってくるオルガン・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3Np-93nU-xo
「Love Nest」
Louis Hirsch/Otto Harbach作。ジャズ・オルガンらしい雰囲気の演奏です。オルガンならではのスウィング感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tpsgyipNWfM
「Swingin' the Blues」
Count Basie/Ed Durham作。アップテンポでスウィンギーに疾走する格好良い演奏です。George Duvivierのベースがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2l6StcU5VRE
「Keep The Faith, Baby」
Shirley Scott作。本作唯一のオリジナル。ブルージーな味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=hFyZGvk9ZKI
「Chicago, My Kind of Town」
Frank Sinatra、Dean Martin、Sammy Davis Jr.主演の映画『Robin and the 7 Hoods』(1964年)の挿入歌をカヴァー(Jimmy Van Heusen/Sammy Cahn作)。ジャズ・オルガンらしい軽やかな演奏で楽しませてくれます。
「On The Trail (From "Grand Canyon Suite")」
Ferde Grofe作。「Grand Canyon Suite(グランド・キャニオン組曲)」の中の1曲で、多くにジャズ・ミュージシャンによって演奏されているスタンダード。当ブログではDonald Byrd、Jon Hendricks、Art Farmer Quintetのカヴァーを紹介済みです。3人の息の合ったテンポの良い演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=38R8DIU9xLc
「You're A Sweetheart」
Jimmy McHugh/Harold Adamson作。ラストは落ち着いた雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NTJcUQvsQz0
Shirley Scottの他作品もチェックを!
Shirley Scott With The Latin Soul Quintet『Mucho Mucho』(1960年)
Shirley Scott & Stanley Turrentine『Blue Flames』(1964年)
『Latin Shadows』(1965年)
Shirley Scott & Clark Terry『Soul Duo』(1966年)
『Soul Song』(1968年)
Shirley Scott & The Soul Saxes『Shirley Scott & The Soul Saxes』(1969年)
『Something』(1970年)
『Superstition』(1973年)