発表年:1978年
ez的ジャンル:T.K.系マイアミ産ディスコ
気分は... :今年も楽しく!
2020年、最初に紹介する1枚はマイアミ産ディスコ、Foxy『Get Off』(1978年)です。
何とも軽いノリのラテン風味のディスコ作品ですが、新年一発目はこういう楽しい感じが良いのでは(笑)
キューバ生まれのシンガー/ギタリストIsh Ledesmaを中心にフロリダで結成されたディスコ・バンドFoxyの紹介は、4thアルバム『Party Boys』(1979年)、デビュー・アルバム『Foxy』(1976年)に続き3回目となります。
デビュー・アルバム『Foxy』(1976年)に続く2ndアルバムとなる本作『Get Off』(1978年)は、何といってもUSシングル・チャート第9位、同R&Bシングル・チャート第1位となった大ヒット曲「Get Off」収録のアルバムとして知られています。
アルバム自体もUSアルバム・チャート第12位、同R&Bアルバム・チャート第3位となりました。
他のFoxy作品と同じくT.K. Records傘下のDashからのリリースです。
プロデュースはCory Wade。
本作におけるメンバーはIsh Ledesma(g、vo、melodica)、Arnold Pasiero(b)、Richie Puente Jr.(per)、Charlie Murciano(key、back vo)、Joe Galdo(ds、per、back vo)、Carl Driggs(vo、per)の6名。Richie Puente Jr.はTito Puenteの息子です。
本作のハイライトは、やはりグループ最大のヒット「Get Off」ですが、個人的にはメロウ・ディスコ・ファンク「Lucky Me」、爽快メロウ・ダンサー「Ready for Love」、妖しげなラテン・ディスコ・ファンク「You」、ラテン・フレイヴァーの効いた哀愁ミディアム・グルーヴ「Madamoiselle」がおススメです。
マイアミの風を感じるラテン風味のディスコ・ファンクを楽しみましょう!
全曲紹介しときやす。
「Tena's Song」
Charlie Murciano/Ish Ledesma作。軽快なダンサブル・チューンがオープニング。ジャズ・フィーリングも取り入れながら楽しげな演奏を聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4j_cwQilwDs
「Ready for Love」
Ish Ledesma作。爽快に疾走するメロウ・ダンサー。マイアミの風を感じる僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vveUDQPqbaM
「Madamoiselle」
Carl Driggs/Ish Ledesma作。ラテン・フレイヴァーの効いた哀愁ミディアム・グルーヴ。T.K.好きの人は気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=D_9YAhmvqdA
Metal Fingers「Coriander」、King Geedorah「MIC Line」等のサンプリング・ソースとなっています。
Metal Fingers「Coriander」
https://www.youtube.com/watch?v=nYtAE7WykkI
King Geedorah「MIC Line」
https://www.youtube.com/watch?v=IN-mu5tSyxE
「You」
Ish Ledesma作。Richie Puente Jr.によるブラジリアン・リズムのイントロが格好良いですね。本編は哀愁モードの妖しげなラテン・ディスコ・ファンクに仕上がっています。
「Get Off」
Carl Driggs/Ish Ledesma作。前述のようにUSシングル・チャート第9位、同R&Bシングル・チャート第1位となったグループの代表曲。悪ふざけなトーキング・モジュレーターも含めて何とも軽薄なノリのディスコ・チューンですが、ディスコ・バンドとしての確かな腕前も感じる痛快なパーティー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=mB1hr_1_f8o
Wizzzardがカヴァーしています。また、Beastie Boys「Shake Your Rump」、Afro-Rican「Give It All You Got (Doggy Style)」、Chilla Frauste「Get Off」、KMC「Terrifying Tracks」、Cold World Hustlers「Nasty Lyrics」、Big Daddy Kane「Ooh, Aah, Nah-Nah-Nah」、Def Dames「The Nasty Thing」、2 Live Crew「Take It Off」等のサンプリング・ソースとなっています。
Def Dames「The Nasty Thing」
https://www.youtube.com/watch?v=qB1PSFVyQ2k
2 Live Crew「Take It Off」
https://www.youtube.com/watch?v=39Ql_-zapaI
「Lucky Me」
Ish Ledesma作。僕の一番のお気に入り。このバンドらしいラテン・フレイヴァーの効いたメロウ・ディスコ・ファンク。マイアミ・ビーチによく似合うダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=axP7xd1VB9w
「Goin' Back to You」
Charlie Murciano作。彼らのソウル・フィーリングを感じるメロウ・ミディアム。色々粗もありますが、雰囲気はいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=DUKubjOeNw8
「It's Happening」
Carl Driggs/Ish Ledesma作。ラストもこのバンドらしいビート・モードのメロウ・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=S5okzbP0XcA
ご興味はある方はFoxyの他作品もチェックを!
『Foxy』(1976年)
『Hot Numbers』(1979年)
『Party Boys』(1979年)
『Live』(1980年)