2020年01月18日

Sam Dees『The Show Must Go On』

ソウル界の名裏方による名盤☆Sam Dees『The Show Must Go On』
The Show Must Go on
発表年:1975年
ez的ジャンル:名ソングライター/プロデューサー系男性ソウル
気分は... :それでもショーは続く・・・

今回はソウル界の名ソングライター/プロデューサーSam Deesの1stアルバム『The Show Must Go On』(1975年)です。

Sam Deesは1945年アラバマ州バーミング生まれのソウル・シンガー/ソングライター/プロデューサー。

名ソングライターの印象が強いですね。当ブログの過去記事を調べても、彼の楽曲が収録されているアルバムが15枚ありました。

1968年に初シングル「I Need You Girl/Lonely For You Baby」をリリース。

それ以降はサザン・ソウル系アーティストへの楽曲提供と並行しながら、ソロ・アーティストとしてシングル曲をリリースしていきます。

ソングライターとしての実力・実績が認められ、1975年にAtlanticからリリースした1stアルバムが本作『The Show Must Go On』(1975年)です。

プロデュースはSam Dees自身。

Glen Woods(g)、David Camon(b)、Sherman "Fats" Carson(ds)。

半数以上が既発シングル曲ということもあり、アルバムの統一感はありませんが、逆にサザン・ソウル、ニューソウル、ジャンプ・ナンバーなどのバラエティ感がアルバムの魅力になっていると思います。

名ソングライターのアルバムらしく楽曲は粒揃い!アレンジもサイコーです。

ニューソウルな「Child Of The Streets」「Troubled Child」「What's It Gonna Be」、名ソングライターらしい素敵なバラードの「Just Out Of My Reach」「So Tied Up」、サザン・ソウルらしいアーシー・グルーヴ「Claim Jumpin'」、軽快なポジティヴ・グルーヴ「Good Guys」、ストロングなミディアム・ビート「Come Back Strong」Loleatta Hollowayがカヴァーした「The Show Must Go On」「Worn Out Broken Heart」という全10曲。

ソウル名盤の風格漂う1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Child Of The Streets」
Sam Dees/David Camon作。ニューソウル・テイストのオープニング。何とも物悲しく訴えかけるヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ITY2Ugq1gig

Workshyがカヴァーしています。また、Keith Murray「Child of the Streets (Man Child)」、Hell Razah feat. Shabazz the Disciple「A Brooklyn Tale」のサンプリング・ソースとなっています。
Workshy「Child Of The Streets」
 https://www.youtube.com/watch?v=eWvNOEMB26g
Keith Murray「Child of the Streets (Man Child)」
 https://www.youtube.com/watch?v=LiGaQf8LP8w
Hell Razah feat. Shabazz the Disciple「A Brooklyn Tale」
 https://www.youtube.com/watch?v=E5reSmjkoGY

「The Show Must Go On」
Sam Dees作。シングルにもなったタイトル曲。旅回り歌手の悲哀をしみじみと歌い上げるバラードですが、どこか達観したような雰囲気で湿っぽくないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=K1R_BFsfIDQ

Loleatta Hollowayがアルバム『Cry To Me』(1975年)(Sam Deesが5曲ソングライティング)でカヴァーしています。
Loleatta Holloway「The Show Must Go On」
 https://www.youtube.com/watch?v=GOFk9nc_X3w

「Come Back Strong」
Sam Dees作。失われた愛を取り戻そうとするストロングな気持ちが伝わってくるミディアム・ビート。女性コーラスとストリングスが雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=g7fxz0iEZYs

「Just Out Of My Reach」
Sam Dees/Jesse J. Lewis作。1972年にシングル・リリースした感動バラード。曲良し、ヴォーカル良し、アレンジ良しの三拍子揃った名曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=xVqllQEqXcI

Deji「Likeness」のサンプリング・ソースとなっています。
Deji「Likeness」
 https://www.youtube.com/watch?v=3BaDFX5WGKI

「Claim Jumpin'」
Sam Dees/Bill Brandon作。1972年にシングル・リリースした曲。サザン・ソウルらしいアーシーなグルーヴとSamの少し塩辛いヴォーカルがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3QNgAX3Z2-w

John Edwardsがカヴァーしています。
John Edwards「Claim Jumpin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=2ziGGuHhp9o

「Troubled Child」
Sam Dees/Al Gardner/David Camon作。子供たちの惨状を切々と訴えるニューソウル・バラードに胸を撃たれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-KVeVdjxXD8

Crown and Nefast feat. Napoleon Da Legend「Trouble Child」、Essemm feat. Smith「Ahol Felnottem」、HuczuHucz「Jak Nie Teraz, to Kiedy?」、Al Doe「Less of a Home」のサンプリング・ソースとなっています。
Crown and Nefast feat. Napoleon Da Legend「Trouble Child」
 https://www.youtube.com/watch?v=p6h4qixf6dY
Essemm feat. Smith「Ahol Felnottem」
 https://www.youtube.com/watch?v=VcRdXbLiR_0
HuczuHucz「Jak Nie Teraz, to Kiedy?」
 https://www.youtube.com/watch?v=1-q7lx6ASOg
Al Doe「Less of a Home」
 https://www.youtube.com/watch?v=USW0WXlZGUo

「What's It Gonna Be」
Sam Dees作。曲調は軽やかですが、黒人に呼びかける社会メッセージの強いニュー・ソウル。Curtis Mayfieldのニュー・ソウル作品とセットで聴きたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=PADzb7Dba3o

「Worn Out Broken Heart」
Sam Dees/Sandra Drayton作。1974年にシングル・リリースした楽曲。イナたい味わいが何とも良いミディアム・バラード。Samの歌声に包ま込まれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=i5LlVk-WT24

Loleatta Hollowayが当ブログでも紹介したアルバム『Loleatta』(1976年)でカヴァーしています。
Loleatta Holloway「Worn Out Broken Heart」
 https://www.youtube.com/watch?v=J05b5kmp6F8

「Good Guys」
Sam Dees作。♪大丈夫、いつでも僕が一緒だから♪と励ます軽快なポジティヴ・グルーヴ。ホーン&ストリングス・アレンジがポジティヴなヴァイヴを引き立ててくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ch56QvScVmQ

「So Tied Up」
Sam Dees/Bill Brandon作。1973年にシングル・リリースしたラブ・バラード。名ソングライターらしい素敵なバラードを情感たっぷりに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=S08nwnREYDs

Willie Claytonがカヴァーしています(これがまた良い!)。また、Awon「M.V.P.」のサンプリング・ソースとなっています。
Willie Clayton「So Tied Up」
 https://www.youtube.com/watch?v=QD7azESfuak
Awon「M.V.P.」
 https://www.youtube.com/watch?v=vFsxTQ5eeG8

『Second to None』(1995年)
Second to None by Sam Dees (1998-06-26)

『The Heritage of a Black Man』(1998年)
The Heritage of a Black Man by Sam Dees (2002-04-19)
posted by ez at 01:09| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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