2020年02月02日

Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』

フューチャー・ジャズ/ブロークンビーツ×新世代ジャズ☆Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』
フォールデン・ロード
発表年:2019年
ez的ジャンル:現在進行形ロンドン・ジャズ・プロジェクト
気分は... :僕が求めるジャズはココにある!

今回は新作から現在進行形ロンドン・ジャズ・プロジェクト作品Neue Grafik Ensemble『Foulden Road』(2019年)です。

Neue Grafik Ensembleは、パリ出身のアフリカ系フランス人でDJ/プロデューサー/キーボード奏者のNeue GrafikことFred N'thepeによるプロジェクト。

当初はパリを拠点にしていたNeue Grafikですが、その後UKに拠点を移し、Tenderloniousが主宰するサウスロンドン注目の音楽レーベル22aからリリースされた「Soul Conspiracy」(2017年)をはじめ、「I Miss Something/Bed Stuy's Mood」(2018年)、「Innervision」(2018年)等の12"EPをリリースしています。

本作『Foulden Road』(2019年)はNeue Grafik Ensemble名義の第一弾作品となるミニ・アルバムです。

サウスロンドンの秀逸な新世代ジャズ作品を数多くリリースしている要チェック・レーベルTotal Refreshment Centreからのリリースです。

ソングライティング&アレンジはNeue Grafik自身(2曲はEmma-Jean Thackrayもアレンジに関与)。

プロジェクトの基本メンバーはNeue Grafik(p、syn)、Matt Gedrych (b)、Dougal Taylor(ds)、Emma-Jean Thackray(tp)の4名。

アルバムには、ロンドン次世代ジャズを牽引する女性サックス奏者Nubya Garcia(sax)、オーストラリア、メルボルンを拠点とするソウル・コレクティヴ30/70の中核メンバーAllysha JoyBrother Portrait(vo)、Esinam Dogbatse(fl)がフィーチャーされています。

それ以外にJordan Figueroa Saintard(sax)、Ahnanse(sax)、Bradley Zero(per)、Yahael Camara-Onono(per)、Tanguy Jouanjan(tp)といったミュージシャンが参加しています。

サウスロンドンらしい新世代ジャズとブロークンビーツ、アフロ・ジャズ、レゲエ/ダブ、グライム、Hip-Hop、次世代ネオソウルがクロスオーヴァーした演奏が実に僕好みです。

こういうクロスオーヴァーな新世代ジャズを待っていました!といった感じです。

僕が求めるジャズはココにある!

全曲紹介しときやす。

「Foulden Road」
生音ブロークンビーツなオープニング。ブロークンビーツ×新世代ジャズなクロスオーヴァー感を存分に楽しめるサウスロンドンらしい演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=cDij4VmNffc

「Dalston Junction」
ビートメイカー的な前半から、後半はEsinamのフルートとBrother Portraitがポエトリー・リーディングがフィーチャーされます。
https://www.youtube.com/watch?v=AhjFrFYEoZE

「Voodoo Rain」
ロンドン次世代ジャズを牽引する女性サックス奏者Nubya Garciaをフィーチャー。アフロ・カリビアン・テイストの新世代ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=n5XeJtrvqU8

「Something Is Missing」
アフロ・ジャズ×ブロークンビーツなクロスオーヴァーがサウスロンドンらしいですね。クラブミュージック好き、新世代ジャズ好きの双方が気に入る演奏なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=dNj6GYAo9ks

「Hotel Laplace」
30/70のAllysha Joyのヴォーカルをフィーチャー。Allysha Joyのコケティッシュ・ヴォーカルが映えるメロウなジャジー・ソウル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=U4nLTJNJVWg

「Hedgehog's Dilemma」
Brother Portraitをフィーチャー。ジャズ×アフロ×グライム×ブロークンビーツの刺激的なクロスオーヴァーがたまらない演奏です。個人的にはアルバムで一番面白い演奏だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=4M2j5XoqvW0

「Dedicated To Marie Paule」
Brother Portraitをフィーチャー。ダビーな演奏をバックにしたBrother Portraitによるダブ・ポエトリーですが、しっかりジャズ・フィーリングも織り込んでいるのが現在進行形ロンドン・ジャズ・プロジェクトらしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=i6zFmubJO7o

「Dedicated to Marie Paule (Neue Grafik Remix)」
国内盤CDボーナス・トラック。「Dedicated To Marie Paule」のリミックス。よりダビーでクラブミュージック的なサウンドを楽しめます。

ご興味がある方はNeue Grafik名義のアナログ盤もチェックを!

Neue Grafik「Soul Conspiracy」(2017年)
Soul Conspiracy [12 inch Analog]

Neue Grafik「I Miss Something/Bed Stuy's Mood」(2018年)
I Miss Something / Bed Stuy's Mood

Neue Grafik「Innervision」(2018年)
neue grafik innervision.png
posted by ez at 01:55| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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