2020年02月14日

The Impressions『This Is My Country』

ニューソウル前夜のCurtom第一弾アルバム☆The Impressions『This Is My Country』
ディス・イズ・マイ・カントリー
発表年:1968年
ez的ジャンル:シカゴ・ソウル・グループ
気分は... :今宵コの字で一杯・・・

シカゴの名グループThe ImpressionsCurtom第一弾アルバム『This Is My Country』(1968年)です。

Jerry ButlerCurtis MayfieldLeroy Hutsonらを輩出したシカゴ・ソウルの名グループThe Impressionsについて、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
 『Times Have Changed』(1972年)
 『Finally Got Myself Together』(1974年)

本作『This Is My Country』(1968年)はCurtisが設立したCurtomの第一弾アルバムです。

本作におけるメンバーはCurtis MayfieldSam GoodenFred Cashという3名。

プロデュースはCurtis Mayfield

シカゴのゲットーでポーズをキメるメンバー3人が写るジャケは、ニューソウル前夜の雰囲気がありますね。

ニューソウルへのモデル・チェンジを図っているImpressionsの中間報告みたいな感じが逆に魅力です。これまでのImpressionsのスタイルのなかにニューソウルな香りが喧嘩せずに溶け込んでいるのがいいですね。

シングル・カットされた「Fool for You」「This Is My Country」、オープニングを飾る「They Don't Know」あたりにモデル・チェンジを図るグループの姿を窺うことができます。

それ以外に、Donny Hathaway/Curtis Mayfieldという偉大な二人の共作「Gone Away」Billy Griffin/Donny Hathaway作の「You Want Somebody Else」、レゲエ・カヴァーでも人気のバラード「My Woman's Love」あたりもおススメです。

The Impressionsの新たな第一歩を感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「They Don't Know」
Curtis Mayfield作。ニューソウルの到来と同時にCurtis Mayfieldのソロ作を予感させるオープニング。Curtis好きにはたまらない1曲ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XxbCC0Aclao

「Stay Close to Me」
Curtis Mayfield作。溌剌としたノーザン・ソウルで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bXErGObCFa4

「I'm Loving Nothing」
Curtis Mayfield作。従来スタイルのバラードですが、ジワジワと滲みでる哀愁モードに今までとは異なるサムシングを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=gA0Td89Xf7E

Fel Sweetenberg「The Nuthin'」のサンプリング・ソースとなっています。
Fel Sweetenberg「The Nuthin'」
 https://www.youtube.com/watch?v=e-h8-17-lyg

「Loves Happening」
Curtis Mayfield作。伝統的なソウル・コーラスですが、アレンジの妙で古臭く聴こえないのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=S04TjfJHQDY

Toni Braxton「Let Me Show You the Way (Out)」のサンプリング・ソースとなっています。
Toni Braxton「Let Me Show You the Way (Out)」
 https://www.youtube.com/watch?v=rWgzwhjEnFU

「Gone Away」
Donny Hathaway/Curtis Mayfieldという偉大なソウル・シンガー二人の共作。曲調は伝統的なソウル・バラードですが、壮大なストリングスにニューソウルの風を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=-BJfAGCxO1Y

Roberta Flackがアルバム『Chapter Two』(1970年)でカヴァーしています。
Roberta Flack「Gone Away」
 https://www.youtube.com/watch?v=TKDO76zV8GE

「You Want Somebody Else」
Billy Griffin/Donny Hathaway作。ノーザン・ソウル調ななかにもニューソウルの息吹を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=Yf6QrwIlmxM

「So Unusual」
Curtis Mayfield作。ファルセット・ヴォーカルが映えるソウル・グループらしいメロウ・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=h2cW1QY755g

「My Woman's Love」
Curtis Mayfield作。伝統的スタイルのようでモダンな香りがする素敵なソウル・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=BQNp_xbllck

Slim Smith & The Uniques等のレゲエ・カヴァーも人気です。また、K-Hill feat. Kaze & Pumpkinhead「The Eulogy」のサンプリング・ソースとなっています。
Slim Smith & The Uniques「My Woman's Love」
https://www.youtube.com/watch?v=HL62mpEvw2U
K-Hill feat. Kaze & Pumpkinhead「The Eulogy」
 https://www.youtube.com/watch?v=rF6HZAhkeNA

「Fool for You」
Curtis Mayfield作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第3位となっているバラード。これまでのImpressionsとニューソウルなImpressionsの両方が同居しているのが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=i8kuQz-VVDs

Professor P & DJ Akilles feat. Felix De Luca & Gracias「Fool」のサンプリング・ソースとなっています。
Professor P & DJ Akilles feat. Felix De Luca & Gracias「Fool」
 https://www.youtube.com/watch?v=kdfTQpVFP38

「This Is My Country」
Curtis Mayfield作。タイトル曲はシングルとしてUS R&Bチャート第8位となっています。「Fool for You」同様に、これまでのImpressionsとニューソウルなImpressionsの両方が同居している味わい深い1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=z_esbRoOeR0

Killarmy「Allah Sees Everything」のサンプリング・ソースとなっています。
Killarmy「Allah Sees Everything」
 https://www.youtube.com/watch?v=6KZR773X_JU

The Impressionsの他作品もチェックを!

『The Impressions/Never Ending Impressions』(1963/1964年) ※2in1CD
Impressions/Never Ending Impressions

『Keep on Pushing/People Get Ready』(1964/1965年) ※2in1CD
Keep on Pushing/People Get Ready

『One by One/Ridin' High』(1965/1966年) ※2in1CD
ONE BY ONE/RIDIN!

『The Fabulous Impressions/We're a Winner』(1967/1968年) ※2in1CD
The Fabulous Impressions / We're A Winner

『The Young Mods' Forgotten Story』(1969年)
ヤング・モッズ・フォゴットン・ストーリー

『Check Out Your Mind!』(1970年)
チェック・アウト・ユア・マインド!

『Times Have Changed』(1972年)
タイムズ・ハヴ・チェンジド

『Preacher Man』(1973年)
プリーチャー・マン

『Finally Got Myself Together』(1974年)
ファイナリー・ガット・マイセルフ・トゥゲザー

『First Impressions/Loving Power』(1975/1976年) ※2in1CD
First Impressions & Loving

『It's About Time』(1976年)
It's About Time

『Come to My Party/Fan the Fire』(1979/1981年) ※2in1CD
Come to My Party/Fan the Fire
posted by ez at 01:07| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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