2020年02月16日

The Oldians『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』

バルセロナ産ジャマイカン・ジャズの最新作☆The Oldians『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』
ルーツ&ソウル(ナイス&イージー)
発表年:2020年
ez的ジャンル:バルセロナ産ジャマイカン・ジャズ
気分は... :ナイス&イージー!

今回は新作アルバムからバルセロナのジャマイカン・ジャズ・グループThe Oldiansの最新作『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』です。

2001年にスペイン、バルセロナで結成されたジャマイカン・ジャズ・グループThe Oldiansの紹介は、日本独自編集盤『Island Jazz Sessions』(2013年)、5thアルバム『Out Of The Blue』(2016年)に続き3回目となります。

The Gramophone Allstars Big Bandと共に、バルセロナ発の"ジャマイカン・ジャズ"を代表するグループThe Oldians

ロックステディ、スカといったヴィンテージなジャマイカン・サウンドとジャズ・サウンドを融合させた"ジャマイカン・ジャズ"というスタイルは、レゲエ、スカ好き日本でも大いに受け入れられました。

本作『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』は、グループにとっての7thオリジナル・アルバム。

国内盤としては『Island Jazz Sessions』(2013年)、『Out Of The Blue』(2016年)に続く3枚目となります。

本作『Roots 'N' Soul (Nice & Easy)』と国内前作『Out Of The Blue』(2016年)の間に、6thオリジナル・アルバムとなる『We Are Reggae』(2018年)があるのですが、同作は未CD化のままです。

本作のメンバーはリーダーのJavier Garcia(g)をはじめ、Saphie Wells(vo)、Pol Omedes(tp、flh)、Ricard Vinyets(ts)、Xavi Angulo(ds)、 Alvaro Taborda(b)、Eduard Fernandez(p、el-p)、Dani Lamperez(org)という8名。

全体的には『Out Of The Blue』(2016年)のアイランド・ジャズ・ワールドをさらに成熟させている印象を受けます。レゲエ/スカのエッセンスを取り入れつつも、しっかりジャズ・バンドしているのがいいですね。

楽曲はすべてオリジナルです。
「The Root」以外はすべてSaphie Wellsのヴォーカル入りです。

個人的にはSaphieのキュートなヴォーカルが映える「Feeling High」「A Little Bit of Trust」「Easy Loving」「Hold Me」といったロマンティックな楽曲がお気に入りです。

軽快なのにセンチメンタルな「Oh, What a Day!」、ノスタルジックな「Talking About」、スカ×メロウ・ジャズな「Reaction」あたりもおススメです。

ファンの期待を裏切らない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Feeling High」
Saphieのキュートなヴォーカルが映えるメロウなオープニング。The Oldiansらしいサンセットが似合いそうなロマンティックな1曲に仕上がっています。

「Oh, What a Day!」
ジャマイカン・ジャズらしいスカ×ジャズな雰囲気を楽しめる1曲。軽快なのにセンチメンタルな感じがたまりません。

「A Little Bit of Trust」
レゲエ調の演奏をバックに、Saphieが切ないヴォーカルで歌い上げるラヴァーズ。ロマンティックなサックス・ソロもグッド!

「The Root」
本作唯一のインスト。ハードボイル感のあるスカ調ジャマイカン・ジャズに仕上がっています。

「Talking About」
The Oldiansらしい少しノスタルジックなメロウ・チューン。Saphieのコケティッシュなヴォーカルが似合います。

「The Answer is Love」
憂いを帯びたSaphieのヴォーカルが印象的な哀愁ラヴァーズ。

「Easy Loving」
Saphieのラブリーな魅力が生かされたメロウ・チューン。The Oldians好きには間違いアイランド・ラヴァーズ。

「Reaction」
The Oldiansらしい美学が貫かれた都会的な仕上がり。スカ×メロウ・ジャズな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zr43EgyezDc

「If You Don't Know」
ソウルフルなコーラスワークが印象的なラヴァーズ。甘く切ないながらも湿っぽくないのがいいですね。

「Walking By The Line」
ダビーなレゲエ・チューンでアルバムにアクセントをつけています。

「Hold Me」
Saphieのキュート・ヴォーカルが映えるThe Oldiansワールド全開のメロウ・チューン。Javier Garciaの素敵なギター・ソロやPol Omedesのトランペット・ソロもロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。

「When Spring Comes Back」
ラストはアイランド・ジャズらしい確信犯的なノスタルジック・ムードで締め括ってくれます。

The Oldiansの他作品もチェックを!

『Island Jazz Sessions』(2013年)
アイランド・ジャズ・セッションズ

『Out Of The Blue』(2016年)
アウト・オブ・ザ・ブルー
posted by ez at 00:13| Comment(0) | 2020年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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