発表年:2000年
ez的ジャンル:人気プロデュース・チーム系男性R&B
気分は... :情動を呼び覚ます!
プロデュース・チームとしても活躍した男性R&BグループSomethin' For The Peopleの3rdアルバム『Issues』(2000年)です。
Curtis "Sauce" Wilson、Jeff "Fuzzy" Young、Rochad "Cat Daddy" Holidayの3名がL.A.で結成したプロデュース・チーム/男性R&BグループSomethin' For The Peopleの紹介は、デビュー・アルバム『Somethin' For The People』(1993年)に続き2回目となります。
男性R&Bグループというよりも人気プロデュース・チームの印象が強いSomethin' For The Peopleですが、前作『This Time It's Personal』(1997年)からは全米チャート第4位、同R&Bチャート第2位の大ヒット・シングル「My Love Is the Shhh!」が生まれました。
それに続く3rdアルバムとなった本作『Issues』(2000年)は、ヒット・シングルは生まれなかったものの、人気プロデュース・チームらしい充実作に仕上がっています。
勿論プロデュースはSomethin' For The People。
アルバムには前述の大ヒット・シングル「My Love Is the Shhh!」でフィーチャリングされていたTrina & Tamara、人気男性R&BシンガーEric Benet、人気ラッパーXzibit、元The 2 Live CrewのLuke Campbell、さらにはDiablo、Tash、Shauntaといったアーティストがフィーチャリングされています。
Trina & Tamaraをフィーチャーしたシングル曲「Ooh Wee」、Xzibitをフィーチャーした「Now U Wanna」、Luke Campbellをフィーチャーした「Take It Off」あたりが目立つかもしれません。
個人的にはメロディアスなR&Bグルーヴ「Come Clean」、Xzibit、Tashをフィーチャーした「Last Call」、前作『This Time It's Personal』収録曲の再収録であるEric Benetをフィーチャーした「Act Like You Want It」、アコースティックなラブ・バラード「Can We Make Love」あたりもおススメです。
プロデュース・チームと男性R&Bグループのバランスの取れたSomethin' For The Peopleのトータルな魅力を満喫できる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Flossin' (Interlude)」
アルバムのイントロ。
「Now U Wanna」
Xzibitをフィーチャー。本曲のみArmando Colonとの共同プロデュース。金目当てで近寄ってくる女性をディスったダンサブル・チューン。それに関連して、軽くTLCやDestiny's Childをディスっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QBv3euQCNpw
「Where U At」
Diabloのラップをフィーチャー。Eric Clapton「I Shot the Sheriff」をサンプリングしたミディアム・グルーヴ。
「Last Call」
Xzibit、Tashをフィーチャー。ナンパな軽さとキャッチーなプロダクションがグッドな僕好みの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dVIs4EeXGUo
「Come Clean」
Shauntaの女性ラップをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。彼らのセンスの良さを満喫できるメロディアスなR&Bグルーヴです。
https://www.youtube.com/watch?v=Ky0zWekXJJQ
「Ooh Wee」
前述のように大ヒット・シングル「My Love Is the Shhh!」でフィーチャリングされていたTrina & Tamara(男性R&BシンガーJesse Powellの兄妹)をフィーチャー。シングルにもなりました。華のあるキャッチーなダンサブル・チューンで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=V_oNPouSY6w
「You」
この時代らしいバウンス・ビートの効いた1曲。良くも悪くも2000年前後のR&Bサウンドです。
「Bitch With No Man」
シングルにもなったミディアム。男性R&BグループとしてのSomethin' For The Peopleの実力を再確認できます。
https://www.youtube.com/watch?v=fy8SCh3MRXM
「Act Like You Want It」
Eric Benetをフィーチャー。前作『This Time It's Personal』にも収録されていた楽曲を再収録。Eric Benet好きにはたまらないセクシーR&B。Trina & Tamaraもバック・コーラスで参加。
https://www.youtube.com/watch?v=-GcmwQVeUWQ
「Can We Make Love」
アコギの質感がグッドなラブ・バラード。さり気ないセクシー感がたまりません。
「Things Must Change」
美しいサウンドとは裏腹にシリアスな内容の1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=E0JIL4nHwfc
「I Apologize」
Eric Benetをフィーチャー。ただし、リード・ヴォーカルはFuzzy。神を讃えるゴスペル・ライクなビューティフル・ソングに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=dvVQD8ZnkHg
「Take It Off」
元The 2 Live CrewのLuke Campbellをフィーチャー。Elton John「Bennie and the Jets」をサンプリングしたパーティー・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=stien_nSwKE
僕が所有する国内盤にはボーナス・トラックとして、「Last Call (Remix)」 が追加収録されています。
Somethin' For The Peopleの他作品もチェックを!
『This Time It's Personal』(1997年)
『Somethin' For The People』(1993年)